こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

「子育て真っ最中」の皆さんへ

2014-08-22 22:58:43 | 保育・子育て
8月の初めに、「ブログを見て・・」と言う方からメールをいただきました。

「他市から引っ越してきて、約1年」というそのお母さんの、「泉大津が大嫌いです。」という言葉はショックでした。
「住んでる地域で不自由なことばかり。この一年ほとんど引きこもり状態」「地元の方や以前からいらっしゃる方の威圧感があり、よそ者は入りづらい雰囲気がある」ともおっしゃいます。

それから、何度かメールのやり取りをさせていただきました。

「大嫌い」には、それなりの理由があること、そして「あきらめる」のではなく、「愚痴に終わらせる」のでもなく、「なんとかしたい」と真剣に考え、努力もされていることがわかりました。

「ホントに必要な子育て支援とは何か?」・・・いただいたメールの中から、考えるヒントをいただきました。

私の「逆質問」に対して、全て率直な答えをいただき、これまで私が言い続けてきた、いくつかのことが「的外れではなかった」と思いつつ、「結果を出せていないこと」を申し訳なく思いました。


子育て真っ最中の皆さん、あなたは「我がまちの子育て支援」に満足しておられますか?

困っていること、不安に思うことはありませんか?

目の前の小さい人たちは、今生きている「未来」そのもの。

小さい人たちの今日から、明日へ。一日一日のかけがえのない成長を一緒に見つめていきましょう。



メールの送り主さんのご了解をいただいて、初めにいただいたメールに対する私の返信を以下に転載します。(一部省略)

私はいただいた「宿題」の答えをまだ出せていません。できれば、一緒に考えてください。


  
私のブログを見ていただいて、そしてメールをくださったことにまず心からお礼申し上げます。

「質問です」というタイトルでいただきましたが、読み終わって私が「お答え」するより、私の方が質問させていただきたくなりました。


満足いただけるものではないと思いますが、お尋ねの点についてまず、私なりの答えを・・・・。

Q.素朴な疑問なのですが、泉大津市ではどうして子育て世代の方々の参加するセミナーやイベントが少ないのでしょうか?

もう数十年前のことですが、私自身が同じ思いで子育てしてきました。
私が議員になったのはブログのプロフィールにも書きましたが38歳、「子育て真っ最中」でした。
図書館や公民館で「保育付の講座」や子どもと一緒に参加できるイベントを求めてきました。
けれど、結果として大変不十分であることを、ご質問いただいて申し訳なく思っています。

これはメールでいただいた質問の中でもメインであると受け止めていますが、大変申し訳ありませんが「宿題」とさせてください。
「少ない」という現状はご指摘の通りだと思います。
それが「なぜなのか」、他市の状況を調べるなどして改めて考えていきたいと思います。



Q.財政難だと言うことも聞き、したいことも出来ない状態なのかもしれませんが、どうなのでしょうか?  
子育ての街・・・というふれこみを聞いたこともありますが、何が根拠なのでしょうか?


財政状況が厳しいのは事実です。しかし「赤字」ではありません。
もっと財政難の自治体、財政規模の小さな自治体でも「子育て一番」を看板に掲げ、実際の施策にも生かしている自治体があります。「子育て世代の方々が参加するセミナー、イベントの少なさ」の要因は少なくとも「財政難」ではありません。
ある時期、子ども医療費助成が全国に広がる中で泉大津が「財政難」を理由に遅れをとり、「府下、全国で最低」になりました。
私は全国都道府県の担当課に直接問い合わせ、「まさに日本列島最低」だということを知り、かつそのことが若い世代の方々の他市への転出の多さと無関係ではないということ思いました。
子育て世代の方々は、「働き盛り」「納税者」でもあります。
若い方々に魅力ある街づくりをすすめないと、市の将来も暗い、財政的にも先細りになることを主張するのが私の議会質問の中心でした。

昨年1月に就任した今の市長は、「子育て支援の遅れ」を率直に認め、今年度予算は、かなり「子ども・子育て」に重点をおいた予算編成をしたのは事実だと思います。
具体的には、「子ども医療費対象年齢引き上げ、妊婦健診公費助成拡充、保育所の低年齢児枠拡充、幼稚園耐震化、幼稚園での3歳児預かり保育全園実施、小学校全教室にエアコン設置、小学校老朽校舎建て替え(旭小学校)」などです。

スタートラインが遅れているので充分ではありませんが「子ども・子育て支援」を重点の柱にして取り組み始めていることは確かだと思います。それが、子育て世代の皆さんのニーズに本当にあったものであるかどうか?ピントがずれていないかどうか?検証が必要だとは思いますが。

Q.泉大津市には私立幼稚園への奨励金が無いことを聞き、驚きました。
何故なのでしょうか?


泉大津は各小学校区に一園の公立幼稚園があり、かなり早い時期から2年保育を実施してきた歴史があります。
その上にたって近年は3歳保育をやはり他の自治体にさきがけて実施しました。
一方、市内に私立幼稚園はありませんでした。
他市では、公立幼稚園が地域にない、公立で2年(3年)保育をやっていない、という実情ものと、就学前教育の保障のためには「私立幼稚園の奨励金」が必須であったこととの背景の違いがあります。

しかしご指摘のように「選ぶ権利」という点では、他市の私立幼稚園の魅力で選択をした場合の経済的支援は必要で来年度から始まる「子ども・子育て新制度」の下では、泉大津でも私立幼稚園の奨励金は創設されるものと思います。

以上、いただいたメールから「ご質問」を抜き出した私なりの率直な答えです。


冒頭に書きましたように、お答えするより、私の方が質問させていただきたいと思います。
率直なご意見をお聞きし、ご一緒に考えながら「子育て世代の皆さんにとって魅力ある泉大津」をめざして、一歩でも前へ進めることができればと思っています。

「他市から引っ越して約一年」とのことですが、以前にお住まいだったのはどちらでしょうか?

「外で子どもを遊ばせられないほど安全ではない」とは、具体的にはどんな問題でしょうか?

以前お住まいだったところの「キャンセル待ち」のイベントとは、どんなものだったのでしょうか?

「市の行政の意識があまりにも低い」とお感じになられたのは、具体的にはどんな点でししょうか?

今、お子さんが通っておられる幼稚園が「素晴らしい」とお感じになったのは、どんなことでしょうか?

できたら教えていただけたら嬉しいです。

最後に。
私自身もかつて、「よそ者」でした。
「よそ者は入りづらい」と感じたこともありました。
でも、縁あって移り住んだこの地で、めぐりあったたくさんの出会いにも感謝できるようになりました。
子どもたちは3人とも公立保育所から地元の小学校へ入学しましたが、娘達が母親になった今、私にとっても娘達にとっても、保育所は暖かく懐かしいところです。
子どもたちの思春期には、つまずきも不安もありましたが、「保育所」はいつも「心のふるさと」だったと思っています。

全てのこどもたちの人生の大切な時期を過ごす場所を、もっと豊かなものに。
そしてお父さん、お母さんも子育ての時期を存分に楽しんで欲しい。
「いやだいやだと思っているだけでは何も始まらない、でも何から始めたらいいのか?」と思っていた20数年前の自分自身のことを思い返しながら、いただいた「宿題」に取り組んでまいります。

       ただち恵子












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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2014-08-25 22:38:05
くすのき保育園の最低さに嫌気がさしました。
他のお母さんからもイヤな話をたくさん聞きます。
具体的にあげたらキリがないですね。
こんなに子供にも可哀想な思いをさせるくらいなら、泉大津を出ようと思います。
泉大津に来た事を本当に後悔しました。
Unknown (ただち恵子)
2014-08-26 00:49:01
「具体的にあげたらキリがない」とおっしゃる、その「具体的なこと」を何ひとつ書いていただいていないので、せっかくいただいたコメントにお返しする言葉がありません。

大変残念です。

私自身は文中にも書きましたが、子どもたちが過ごした保育所のことを今も、なつかしく暖かい思いで母親になった娘達と話し合うことができるのは幸せです。

でも、その頃は不満もたくさんありました。「よりよくしたい」と願って保護者会の活動に参加する中で、改善できたこともあり、できなかったこともあります。そういう活動の中で、今でも大切におつきあいさせていただいている仲間と出会いました。そのことは宝物だと思っています。
自分の話になってしまいました。ごめんなさい。

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