ずーみんのはがき絵七十二候

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花6題 (その2)

2023-05-27 04:54:15 | デザイン書芸

 「風」や「月」といった文字をいろいろにデザインして書いたものを集めて並べてみると新たな発見があって面白く感じたので、今度は「花」という字を並べてみます。

 デザインした文字ははがきに書いて、ある方に宛てて送ります。するとその方がご自分のブログにアップしてくださるという仕組みになっています。ずいぶん回りくどいようですが、書いた文字を一度投函して「旅をさせる」ことが面白く感じますのと、各地の郵便局に依頼して風景印を押印してもらうという楽しみもありまして、このようなことになっています。

 

 

 

 

 

 『花7』 2022年8月

 「8月の花が咲きました」

 

 

 

 

 

 『花8』 2022年9月

 「10月の花びらが風にゆらゆら」

 

 

 

 

 

 『花9』 2022年11月

 「11月の花の香りが・・・」

 

 

 

 

 

 『花10』 2023年2月

 「2月に咲く花もあります」

 

 

 

 

 

 『花11』 2023年3月

 「3月の花といえばアブラナですかね・・・」

 

 

 

 

 

 『花12』 2023年4月

 「4月の花がいっせいに咲きます」

 

 

 同じような文字にならないように気を付けて書いたことを思い出します。筆や用紙、技法などを変えて色々試して書いています。

 「かすれ」や「墨はね」、「にじみ」、「墨抜け」などがあった方が「景色」になっていい感じになることが多いです。運筆の速度で線に表情が出ることが楽しいです。


はがき絵いろはうた2周目(その4)

2023-05-21 02:22:52 | 日記

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズの「二周目」です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばしましょう。「を」と「ん」で始まるはがき絵もおそらく見つからないと思われます。

 二周目の第四回目、今回は「ぬ」「る」そして「を」をとばして「わ」です。

 

 

 

 

 

『ぬ』・・・ヌードル

 

 

 カップヌードルを描きました。ハングルで「以熱治熱(イヨルチヨル)」を表す「이열치열」と「暑い日には熱いものを食べよう!」という意味のことが書いてあります。一年中よく食べられているカップ麺ですが、冬に体を温めるイメージが強いかもしれませんね。俳句の季語としては定着していないと思われます。

 コロナで長らく旅行に行ってませんが、韓国によく出かけたものです。外食が安くておいしいので助かりました。市場で食材を買ってきて家で作るよりも安いのでは?と思うほどでした。暑い夏の日には冷たいものよりも熱いクッパなどを食べた方が汗がドバっと出て、かえって涼しくなったものです。

 

 

 

 

 

『る』・・・ルピアレッド

 

 

 ルピアレッドという品種のメロンを描きました。メロンは漢字で甜瓜と書くことを知りました。書き添えてあるハングルは「白露」です。二十四節気のひとつで9月8日~9月22日ごろです。草に置いた露が白く光って見え(草露白し)、セキレイが鳴き始め(鶺鴒鳴く)、ツバメが南に帰っていく(玄鳥去る)時候です。

 冷やして食べるイメージが強いからか、俳句では夏の季語に分類されるメロンですが、ハウス栽培の普及で一年中売られています。ここではあえて秋の実りに仲間入りさせてみたというわけです。甘く上品で高価です。

 日本では白と言えば雪のイメージですが、中国では白は秋を象徴する色です。春は青(青春)、夏は朱(朱夏)、秋は白(白秋)、冬は黒(玄冬)です。東に青龍、南に朱雀、西に白虎、北に玄武という四神とも合致しています。

 

 

 

 

 

『わ』・・・ワニ

 

 

 ワニの頭部を描きました。歯が互い違いになっているようです。ハングルで「악어의 턱(ワニのあご)」と書き添えてあります。ワニは韓国語で「악어(アゴ)」といいます。顎は韓国語で「턱(トク)」です。日本語と韓国語の両方を知っている人だけがこれをダジャレとわかる仕組みです。

 ワニは日本では俳句の季語とは認定されていないようです。「渦巻に身を任せては鰐浮ける 石橋初穂」という句があり、「鰐(わに)」を季語として扱っている句がないとは言えないのですが、この句は日本ではなくブラジルの俳句です。


花6題(その1)

2023-05-14 10:10:21 | デザイン書芸

 「風」や「月」といった文字をいろいろにデザインして書いたものを集めて並べてみると新たな発見があって面白く感じたので、今度は「花」という字を並べてみます。

 デザインした文字ははがきに書いて、ある方に宛てて送ります。するとその方がご自分のブログにアップしてくださるという仕組みになっています。ずいぶん回りくどいようですが、書いた文字を一度投函して「旅をさせる」ことが面白く感じますのと、各地の郵便局に依頼して風景印を押印してもらうという楽しみもありまして、このようなことになっています。

 

 

 

 

 

 『花1』 2019年4月

 「花は無心にして蝶を招く」

 

 

 

 

 

 『花2』 2020年5月

 「無心なるがゆえに人は花に魅了されるのだろうか」

 

 

 

 

 

 『花3』 2022年2月

 「2月の花をおくります」

 

 

 

 

 

 『花4』 2022年4月

 「4月の花が咲きました」

 

 

 

 

 

 『花5』 2022年6月

 「6月の花が咲いています」

 

 

 

 

 

 『花6』 2022年7月

 「7月の花が咲く日に・・・」

 

 

 同じような文字にならないように気を付けて書いたことを思い出します。筆や用紙、技法などを変えて色々試して書いています。

 「かすれ」や「墨はね」、「にじみ」、「墨抜け」などがあった方が「景色」になっていい感じになることが多いです。運筆の速度で線に表情が出ることが楽しいです。


はがき絵いろはうた2周目(その3)

2023-05-06 00:27:49 | 日記

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズの「二周目」です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」は飛ばしましょう。「を」と「ん」で始まるはがき絵もおそらく見つからないと思われます。

 二周目の第三回目、今回は「と」「ち」「り」です。

 

 

 

 

『と』・・・とうもろこし

 

 

 大阪府東大阪市在住の私と、北海道旭川市在住の知人とで呼び方が違います。大阪では「なんば」、北海道では「とうきび」です。私の叔母(叔父の配偶者)は山形県出身で、この方は「き゚み」と言っていました。「き゚」は発音が難しいですが、「き」と「ち」の中間ぐらいの音に「つ」を少し混ぜたような音です。志村けんさんが「なんだチみは!?」と言う時の「チ」ですね。

 最近は品種改良が進んで、糖度がどんどん高くなってきているようです。糖分は収穫すると減っていくそうなので採れたてを食べるのが一番おいしいということになります。「夏のつぶぎっしり糖度19度」と書き添えました。

 俳句でトウモロコシは秋の季語になります。

 

 

 

 

『ち』・・・チンゲンサイ

 

 

 最近の「何でもかんでも値上げラッシュ」には困ったものです。特に葉物野菜の値が上がっているように感じます。値が上がっていて、さらに量が減っているのでダブルパンチです。小松菜など、以前は束になっていたものがパラパラっと並べてある感じになっています。おひたしにしようと茹でて絞ったら本当にちょっぴりになってしまうので、炒めるなどした方がよいかもしれません。

 チンゲンサイと小松菜は冬の季語、ほうれん草は春の季語です。しろ菜は手元の歳時記に載っていませんでしたが、ほぼ一年中手に入ります。大阪を中心に栽培され「なにわの伝統野菜」にも数えられています。葉物野菜が少ない夏場に重宝されたことから「夏が旬」と言われてきたこともあるようですが、季語としては定着していないと言えそうです。

 

 

 

 

『り』・・・リアカー

 

 

 「リアカー」と書いても「リヤカー」と書いてもよいそうです。後ろという意味のrearと車という意味のcarを合わせた和製英語ですから、rearをリアと読むかリヤと読むかの違いですね。リアカーの焼き芋屋さんを描きました。ハングルで「군 고구마의 계절이 왔습니다(焼き芋の季節がやって来ました)」と書きました。

 「さつま芋」なら秋の季語ですが、「焼き芋」は冬の季語になります。