ずーみんのはがき絵七十二候

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はがき絵いろはうた三周目(その5)

2023-11-19 03:35:22 | 日記

 今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズも三周目に突入しております。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もないだろうということで、一周あたり四十四作品を紹介できると思っております。

 三周目の第五回目、今回は「か」「よ」、そして「た」です。

 

 

 

 

『か』・・・カブトムシ

 

 

 カブトムシの頭部から胸部をアップで描きました。夜行性なので昼間は寝ています。とはいっても昼間に捕まえたこともあるのですが。

 子どもの頃、生駒山のふもとに住んでいたので、毎日のように山で遊んでいました。夏になるとカブトムシやクワガタムシをよく捕まえに行ったものです。同じ生駒山の中でも、カブトムシを捕まえに行くところと、クワガタムシを捕まえに行くところははっきりと分かれていたと記憶しています。カブトムシがいるところにはクワガタムシはおらず、クワガタムシがいるところにはカブトムシはいませんでした。きちんと「棲み分け」をしているようでした。ところが、色々調べてみますとこの両種にはそのような棲み分けの習性はないのだそうです。私の経験は何だったのでしょう。ちょっと不思議です。

 漢字で書くと「兜虫」、俳句では夏の季語になります。「甲虫」と書いても「かぶとむし」と読みますが、「こうちゅう」と誤読する可能性があるので、「兜虫」と書くのがよいでしょう。

 

 

 

 

『よ』・・・ヨウシュヤマゴボウ

 

 

 ヨウシュヤマゴボウの実を描いて「ようやく秋の気配」と書き添えました。

 在来種のヤマゴボウよりも一般的になってしまった感があります。山間部だけでなく、町なかにも生えています。俳句では「山牛蒡の花」なら夏の季語として歳時記に載っています。帰化植物である本種は歳時記に載っておらず、季語にはなっていないようです。身近によく見かける植物で、はっきりと季節感がありますので、そのうち季語として採用されるかもしれません。

 実を色水遊びなどに使えますが、毒があるのでお勧めできません。血圧の異常低下、心臓麻痺など、おそろしいことが書いてありました。

 

 

 

 

『た』・・・鯛焼き

 

 

 鯛焼きの絵をササっとパスで描いて、その上から水彩絵の具で塗っています。書き添えたハングルは「日本では鯛、韓国ではフナ。」という意味です。

 説明します。韓国にも鯛焼きが売られています。日本のより少々小さ目で、中身はやはり小豆餡です。この菓子を韓国語で「붕어빵(プンオパン)」といいます。直訳すると「フナのパン」です。つまり日本で「鯛焼き」と呼んでいる菓子を韓国では「フナのパン」と呼んでいるのを面白く感じたわけです。

 日本の鯛焼きは小豆餡だけでなく白餡、抹茶餡、ずんだ餡、チョコクリームやカスタードクリーム入り、タピオカでんぷんを使った白い鯛焼きなど、種類が豊富になっています。また韓国には鯛焼きの形をしたアイスクリームがあります。最中アイスの鯛焼き版ですね。日本でも売られているのを見かけましたが、韓国が先ではないかなと思っています。