11月20日（木）ピカソ

ピカソ展に行く。
乃木坂の新しい大きな美術館。
肌寒いけれど、太陽がまぶしい。
東京の木立も紅く染まり、ひどく気持ちよい朝。

ピカソ展って昔行ったことがあるような気がするのだけど、思い出せない。
今回のは全生涯に渡って順を追って展示してあったのですごくわかりやすかったのだけれど、何より、1つ1つの絵やオブジェが、力強くピカソで、純真な子供のような自由なエネルギーがあふれていて、すべて見終わったときには、ぐわ～っときてぼーっとしてしまったよ。
奔放というか自由というか、結構エロくもあった。
知らなかったな～。

それに相当ぶっ飛んでる。何故そう描けるのか、視点がどこからどうなっているのか、私にはわからない。でもすべてそ・の・視点からみているんだと思う。
ふと、こんな男とは付き合いたくないな、と思う。

岡本太郎の、「明日の神話」が渋谷の井の頭線のところに復元されて展示されている。
「明日の神話」っていうからすごくエネルギーを感じる太陽パワーを感じる絵なんだと早合点していた。
でも、一目見たときに、こんなにでかいけど、不吉な絵じゃないか、とびっくりした。
原爆の一瞬を表現したものだそうだ。
炎に焼かれる骸骨があえいでいる。悪夢の一瞬。
殺し合う人間の現実を狂おしく絶望した絵。
避けられなかった現実をつきつけられているのかな。