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旅(21日目3/3)

2015-09-06 15:40:20 | Travel memories


関門橋付近を走っていると、
海底トンネルへの入り口を見つける。


ネットでは料金が掛ると載っていたのだが、
無料で入れるらしい。



入り口には、人専用エレベーターと
自転車専用エレベーターがあり、
自転車専用エレベーターで海底まで降りることにした。





エレベーター内には僕一人だけで、
時々鳴る軋んだ音に恐怖を感じたりした。



海底までは案外早く着く。



海底トンネルは想像していた感じではなく、
道幅が細くて、ただ長いだけのトンネルが続いている。

(水族館的な感じをイメージしていた。)




若干の傾斜はあったが問題はなく、
そのままトンネルを徒歩で進むと、
道の中心に「福岡県⇔山口県」と書かれた
県境に到達する。





県境をこんなに意識して通ったのは初めてのことだ。





県境の表示を通り過ぎてからもトンネルを進むと、
入り口と同じようなエレベーターが設置してあり、
それに乗って地上に上がる。






地上に着くと、
もうそこは中国地方。




やっと本州に入ったのだと、
安心感が湧いてくる。



海底トンネルを出て、
目の前の道路を挟んだ場所に
砲台が並んでいる。





その横には源義経・平知盛の銅像。



ここは「壇ノ浦の戦い」「馬関戦争 前田砲台」があった場所で、
僕としては絶対に見たかった場所だ。




前田砲台横にあるベンチに腰掛けて、
下関の風景を眺めながら歴史に浸る。




ぼ~と眺めていると、
小さな男の子がベンチに座りたそうに僕を見ていたので、
ベンチを男の子に譲り、その場を後にした。




本日の宿泊は下関市にあるビジネスホテル。




海岸線を少し進んで、
横道に入るとすぐに見つかった。



チェックインの手続きを済ませて、
部屋で一旦荷物を置く。



すぐさま大浴場に入り、サウナで汗を流した。



部屋に戻り、
少しの時間横になって休憩してから
夕食を食べに外へ出る。



僕が歩いた商店街は
寂れた雰囲気の商店街で、
個人的には嫌いではなかった。




その商店街を吟味しながら歩いていると、
「大衆食堂」と書かれた暖簾を見つけたので
入ってみることにした。



店内はカウンターと座敷があり、
紛れもない食堂感が漂っている。




とりあえずビールと茄子焼きを頼んだ後に、
豚汁定食を胃に流し込む。



この旅を通して、
一人呑みができるようになってきた。



普段は絶対にできないけれど、
知らない土地、知らない人なら勇気がなくても
すんなり入れちゃうものだ。



ビールを飲みながら、
馬関戦争の本を読んでいると段々と
酔いが回ってきて、文字がぼやけてきた。





お会計を済ませて、下関の夜道を歩く。







明日は愈々、
この「旅」を始めるきっかけとなった場所にゆく。



お酒のせいか、胸の鼓動が
高まっているように感じた。















つづく