最近本を読んでいてとみに思う。
目は字面を追っているのだが、さっぱり頭に入らない。
どうやら、大脳皮質の外皮が硬化して、まるで卵の殻のようになっているのではないか?!
わたしは、脳科学のことなんてとんと知らない。
とはいえ、だいぶ前に読んだ『花鳥風月の科学』(松岡正剛著 中公文庫)の中に、
・われわれの脳は三層構造でできている
・古脳、旧脳、新皮質(大脳新皮質)の順に発達した
とするポール・マクリーンという脳科学者の仮説が紹介されていた。
加えて、次にようにもあった。
・古脳はR複合体ともいわれて、ワニやトカゲなどの爬虫類の脳に該当し、ヒエラルキカルでいささか残忍な脳。
・旧脳は辺縁系とも呼ばれ、ネズミやウマなどの哺乳類の脳にあたり、情緒的で利他的でちょっとずるい。
・大脳新皮質はこれら古脳と旧脳を覆うようにある。
・ということは、われわれの日々はいつも爬虫類の脳と哺乳類の脳とによって突き動かされていて、これをなんとか理性をつかさどる新皮質が制御しているということになる。
なるほど、だからわが欲望は猪突猛進なのか!
そしてまた思う。
硬化がすすむわが大脳皮質では、外から中へ新たな知識は入れないが、その反対に中から外へは古い記憶が出るみたいだ。
だから、こんなフレーズばかりが思い浮かぶ。
「立てばビヤ樽、座ればたらい、歩く姿はドラム缶」
「サメの脳みそ、ノミの心臓、歩く姿はオットセイ」
外は満開のサクラだというのに、こんなくだらないことを思い巡らしているとはなんともはや・・・。
4,5歳の記憶が残っていますし、社会人になった58年前の会社の住所や電話番号も覚えていますが、昨日の食事も覚えていません。漢字もおぼつかなくなっています。
俳優の名前を憶えて訓練しています。
お陰で女優さんの名前がすぐ出てきます。
忘れてしまいたいことばかりが夜な夜な浮かんでくるので、なかなか寝付けないこともあります。
それにして良い脳トレですね。
わたしも何か方法を模索してみます。