旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

金華山(宮城県)

2014-01-01 22:42:37 | 宮城県の山
年末は天気が悪く、山に行くことができなかったので、初詣は金華山黄金山(こがねやま)神社。
ついでに登山まで楽しもうと出かけた。

  ※金華山:きんかさん 445.2m。東西3.5km 南北5kmの花崗岩からなる島。

金華山航路のある石巻市牡鹿鮎川浜に着いたのが、7時30分。
予約していた8時30分発を7時50分のに切り替えて出発。
乗船券売り場にはかなりの列が並んでいた。

「風が強くなってきたので、帰りは早い戻りをお願いします。船が欠航することもあります。」
乗る直前に案内があった。

高い波を乗り越え、金華山港へ。
かつて売店や休憩所のあった建物は、津波と地盤沈下で今は無い。



▲かつての船着き場の方角




▲定期船(右は鮎川、左は女川との定期船)


シカさんたちを横目に、黄金山神社の表参道から入った。
(多くの方は、整備が行き届いた裏参道を利用。)
震災からの復旧は、まだ進んでいない。



▲表参道


降神門、御拝殿、相生の松と楓、恵比須・大黒天像、金椿神社とまわり、山頂(奥の院)への道をたどる。
土嚢が敷き詰められた道は、痛々しい。



▲降神門




▲御拝殿


奥の院への鳥居から右への道(尾根コース)は、危険のため通行禁止と表示されている。
(山頂にある奥の院にも、同様の表示あり)





なんじゃ~、これは!!





つい口から出てしまうような奇怪な木。
「この木の脇では、だれでも美人に見えることだろう」などと思いつつ、連れを立たせて確かめてみた。

冬枯れの景色の中を歩き、清水石に着いたところで休憩していたら、上から3人の男性が降りてきた。





「今日は、風が強く海が荒れ始めた。早く戻った方がいいよ。」
「低気圧が来ている。天気図は見てきたのか!」

なんか叱られているようで、どんより曇ってきた空と同様に気持ちも沈んでしまった。





水神社、両部の大日如来像では一礼で済ませ、とにかく先を急いだ。



▲水神社


▲両部大日如来像(両部=両界:金剛界、胎蔵界)


尾根筋に達すると女川湾側の眺望が開けてきた。
海底の地形がわかるほど、きれいに澄んでいる。









登り始めて1時間で山頂に到着。
奥の院(大海祇神社)に参拝。



▲山頂手前の最後の登り




▲三角点(神社の西側) ※最高点は、別の場所


▲こちら道は通行禁止で眺望だけ楽しめる(手前の半島は牡鹿半島、その奥は網地島(あじしま))


二の御殿、仙人沢・千畳敷への分岐点を確認して、本日は戻ることにした。
(定期船運行会社に問い合わせてみたら、東日本大震災後、これらのコースの安全確認はなされていないらしいとのこと。)







▲岩盤のため地中に根を伸ばすことができず横に広がったブナの巨木


神社着が11時。
シカさんたちに餌をあげないで、自分たちだけでコンビニ弁当昼食。

11時50分発の船は満席のため、12時30分のに乗ることになった。
確かに、往くときよりも帰りは大波。
船はかなり揺れた。

今度は温暖な季節に来て、ジックリ島を見て歩きたい。




▲現在の鮎川浜の被災地の様子







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2 コメント

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自然の摂理とはいえ (やまぼうし)
2014-01-04 21:08:22
morinoさん、こんばんは!
こちらこそ今年もよろしくお願いします。
震災の爪痕は大きく、島全体がまさに痛々しい限り。それでも春になると桜が咲き、草木の緑に覆われていくのでしょう。ブナの実もたくさん落ちていました。
天柱石を確かめながら千畳敷までは行ってみたかったのですが、それもできなかったのは「再度来い」ということだと思って帰ってきました。
返信する
あけましておめでとうございます。 (morino)
2014-01-04 10:21:02
金華山へ行かれたとは羨ましい。
大変なダメージがまだまだ残っていて残念な気持ちでいっぱいです。
こぶの木は健在でしたね。
船のスケジュールで時間が制約されているので、千畳敷まで行くのはまだ先になるのでしょう。気長に待つしかありませんね。
今年もよろしくお願いします。
返信する

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