旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

開墾をする?

2010-05-03 22:55:00 | Myファミリー
「ここへ畑起してもいいかあ。」
「いいぞお。」森が一斉(いっせい)にこたえました。
 みんなは又(また)叫びました。
「ここに家建ててもいいかあ。」
「ようし。」森は一ぺんにこたえました。
 みんなはまた声をそろえてたずねました。
「ここで火たいてもいいかあ。」
「いいぞお。」森は一ぺんにこたえました。
 みんなはまた叫びました。
「すこし木貰(きいもら)ってもいいかあ。」
「ようし。」森は一斉にこたえました。

宮澤賢治の『狼森と笊森、盗森』をふと思い出してしまった。

   *

家人がどうしても野菜や果樹の苗を植えたいと言う。
トマト、ナス、カボチャ、トウモロコシ、それにラズベリーなどの木イチゴ類ときた。
(素人は欲が深い・・・!?)

あげくの果ては、我が大事に育てている松の盆栽たちを指さし、「年中変わらない姿の松のどこがいいのか」「実も生らないではないか」と敵視までする始末。

   *

この連休中はさしたる運動もしていなかったので、昨日は片道3kmほど離れた産直販売施設まで自転車で出かけた。

途中には「レクリエーション農園」、「菜園分譲地」があるので、それを確認することも目的の一つにして。

レクリエーション農園にはかなりの人が作業中。賃借料等は確認せず。
菜園分譲地は一坪(3.3㎡)約2万円。1区画15坪程度以上で分譲。
どちらも我が家からは車で10分ほどの距離。

我が家人は興味深そうだったが、“通いが面倒”“自己所有は後々面倒なことになる”などと「しない理由」を並べ立てて説得。

   *

そこで今日は、朝から庭の掘り返しとなった。
もちろん、15坪の畑が確保できるほど庭は広くない。
それでも「ここはトマト」「ここはカボチャ」「こっちはラズベリー」などと区画イメージは膨らむらしい。

とりあえず本日は、つぼみをつけているサツキ6株を掘り起こし、土留めまで実行。
ノコギリでサツキを切るときに浮かんできたのが、冒頭の賢治作品。

しかし、まだ2区画分の畑造成(?)作業が残っている。



▲サイクリング中に遠望した長命館(2010.05.02)


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