旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

蛤山(南蔵王連峰)(宮城県)

2013-05-18 23:06:46 | 宮城県の山
先日、寒成山からの帰り道で目についた蛤山登山口。
今日は登って来た(単独行)。

【蛤山(はまぐりやま)】 
・標高:1014m
・所在地:宮城県刈田郡七ヶ宿町
・南蔵王にあり横川渓谷をはさんで不忘山と対峙する山。南麓の関地区からの眺めが、山頂部は貝のハマグリに見えることに由来するという。

登山口到着 10:45
熊出没注意の標識を横目に、長い林道歩きが始まる。
天気は申し分なし。むしろ、暑いくらいだ。



▲登山口


▲林道が続く


ダラダラ、のんびりの林道に少し飽きてきたところで、いよいよ登山道が現れてきた。

階段状に整備された道は、とても歩きやすい。
新緑のブナの葉を透過して届く光は、目に心地いい。



▲整備された登山道


▲ブナの道


▲ニリンソウの道


それにしてもこんなに良い天気だというのに、登山客に出会わない。
「さほど人気の無い山なんだろうか?」
などと、蛤山に失礼なことを想像してみたりした。

山頂が近づいて来た。
不気味なブナの木の彼方には不忘山の長い裾野。
そして青麻山(あおそさん 800m)



▲オッ!! ナンダ??


▲ジェジェジェ~!!(NHK朝ドラ「あまちゃん」)
大蛇がブナの枝を突き抜け、下にいる獲物を狙っているようだ。


▲左:南屏風岳、右:不忘山


▲不忘山の裾野と青麻山


最高地点(1014m)を越えた先の1010m地点が、葉山神社が祀られた山頂。
三角点はもっと先の980.7m地点にある。



▲葉山神社(祠)のある山頂


神社(祠)にお参りし、ゆっくりと昼食休憩を過ごす。

登りとは反対側の国体コースをたどり横川集落に降りることにした。

シラネアオイが群生している。



▲シラネアオイ


▲シラネアオイ


▲シラネアオイ


▲シラネアオイの咲く道



この花を見ただけでも登って来た甲斐があるというもの。
ホントにきれい。
素朴で気取らず、それでいて気品と美しさを併せ持つこの花は、澄みきった大気の下の野に育つ乙女のようだ。

群れて咲くニリンソウは、お茶目な“オチビサン”。



▲ニリンソウ


白い花びらのタムシバは、その美しさを際立たせている。
こちらの花は、成熟した貴婦人のようにも思える。



▲タムシバ



花びらの朽ち方にも違いがある。
(私の差別意識がそう見せるのか?)

シラネアオイは、花びらが傷まないまま“ハラリ”と落とす。
タムシバの方は、花びらの先が茶色に変化し、腐食したようになって散って行く。

下りの道はけっこう急で、土が乾燥しているせいもあり滑りやすくなっている。
途中休憩をとらずにいっきに下山。



▲道をふさぐ倒木


▲倒木


▲オオカメノキ(ムシカリ)


▲イカリソウ


▲ヤマツツジ


▲歩いてきた峰々(右側から登り、左側へと周回)



お天気に恵まれた、静かな山歩きを楽しんできた。
駐車地点着 15:02


(追記)
・軽トラックに標識杭などを積んだ方に尋ねたところ、「クマが出没している」「サルもいる」とのこと。
・古峯神社にお参りしていたら、大きな揺れがきた。すぐに、震度4の地震発生と注意呼びかけを告げる町の放送が、スピーカーから流された。



▲古峯神社



▲二色のサクラ・・・ではなく、ハナモモの巨木?


▲サクラソウ


▲ヤエザクラ


▲今日のコース(それにしてもこのコース図は、魚のアンコウやガマガエルに似ている。思い過ごしだろうか?)


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