旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

権現森・岩笠【宮城県】

2016-02-25 23:06:00 | 宮城県の山
家事を終え、青空を見たら出かけたくなってしまった。
しかし、時間はすでに遅し・・・。
そこで、あわよくばマンサクの花に出会えるかもと思いながら近場の権現森に行ってみることにした。

途中、コンビニに寄ったりしたものだから、歩き出しは10:35になってしまった。
駐車地点は、松尾神社表参道の入口。
この場所は、軽自動車1台がやっと置けるほどの狭い場所。
(今日の我が車は、パジェロミニ。)
反対側には広いスペースがあるが、民有地だと思えるので置くことをやめた。
安心して置くなら落合口の方が良かった。

【権現森】
標高 314.1m。森は、約700万年前に発生した鐘状火山(トロイデ)で、溶岩の粘性が比較的大きく鐘状に突起して生じたもの。県内では、七ツ森、太白山、宮城地区の鎌倉山、蕃山などがこれに属する。藩政時代のこの辺りは藩主の狩猟場だった。

【松尾神社】
松尾神社は、同社の縁起によれば、永禄8年(1565)4月8日 国分氏の家臣 郷六大膳盛元によって、この地の守護神として勧請された神社と伝えられる。明治8年郷六村社に列格され、祭神は佐依姫命(さよりひめのみこと)・別雷命(わけいかづちのみこと)である。神社は松尾権現社と称したので、この森を権現森と呼んだ。神社は、標高293.7m(南峰)にある。

<参考文献>
『仙台市青葉区宮城地区 平成風土記』
(新しい杜の都づくり宮城地区協議会 平成15年3月発行)
『青葉の散歩手帖』(木村孝文著 仙台宝文堂 平成14年2月23日発行)



ウメ林の奥の道に入って、JR仙山線を越える。







左手奥に見える岩壁の方に進むと、崖下のお社の前に出た。







これは見事だ!
なるほど”岩笠”。
迫力がある。



(上からの滴で氷のロウソクのようになっている。)




さらに崖の下を奥の方に向かい、踏み跡をたどって上部に出る。



(途中にこんなにも快適な場所がある)


かつて林道だったと思える地点に出た。





これを横切って上を目指すと、踏み跡が見えなくなってしまった。
松尾神社の表参道はあちらの方と分かっているので、構わず前進。
(深緑の季節ではこうはいかないだろうな~。)

岩笠上部の支線尾根に出たら、青テープの印のある地点に出た。
ここからは、しっかりつけられている道を歩き、表参道と合流。







松尾神社近くまできたら、上から鈴音が聞こえてきた。
「平日の今日でもやはり登っている人がいるんだ。」などと思いながら、神社に達すると誰もいない。
吊り下げられた鈴が風でなっているわけでもない。
「後ろのアンテナ塔の方に何かあるのかも・・・」と思いつつ先に進むと、メンテナンス作業の音だった。



(松尾神社)


一路、権現森山頂を目指す。



(アカマツ通り)


山頂の東屋に到着。
ここは眺望がきかない。
すぐ下の展望台に戻って、昼食休憩。
ここまで誰とも遭わない。
独りノンビリと眺望を楽しんだ。



(展望台と右手上部が山頂の東屋)


(これはこれは素晴らしい気配り!!)


(蕃山:左が開山堂のあるところ、アンテナのある西風蕃山、右端は蛇台蕃山)


(青麻山とあけら山)


(曇に覆われてハッキリとは見えないが、左から不忘山、屏風岳、そして中央蔵王の山並み。右手前の三角の山は戸神山。)


せっかくなので620m先の活牛寺まで往復しようかと思い、少し歩いたものの、登り返しが面倒と”サボり心”が湧いてしまった。

来た道を戻り、落合の方に向かう。



(アカマツ3兄弟は、2本が枯れて、残り1本も危篤状態のようだ。)


支線尾根筋の道は、快適そのもの。
スタコラと言って良いほど順調に、落合口に下りてきた。





(モミの木広場)


(落合口)


残念ことに、マンサクの花は見ることができなかった。

駐車地点戻りは、13:03。





歩いたコース









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2 コメント

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すごい氷~ (sidu-haha)
2016-02-27 23:42:29
今日は、ありがとうございました。

宮城町エリアですよね。
権現森は地図で知っていましたが、歩くとこんな素晴らしい所があるのですね~~。
松尾神社も~なぜ、ここにと思ってしまいました。
祀られた理由とか~判っているのでしょうか。
返信する
松尾神社の由来について (やまぼうし)
2016-03-01 16:05:35
こちらこそ、つたない話を聞いていただき、ありがとうございました。
この森は歩きやすくて良いところです。若葉の季節も楽しめるところだと思っています(そういう季節に行ったことがありませんが)。
遅くなりましたが、松尾神社の由来について付記しておきましたので、ご覧いただければ幸いです。
返信する

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