
昨日は、東北地域情報サービス産業懇談会の新春講演会・賀詞交歓会に参加した。講演のテーマは「戦国武将に見るリーダーの条件」。
講師は、NHK大河ドラマの時代考証も担当されている静岡大学教育学部の小和田哲男教授(文学博士)。ここでも、とても有意義な話を聴く事ができた。
縦横無尽に展開された話の中から、特に我が脳に刷り込まれたいくつかを挙げてみたい。
・織田信長
桶狭間の戦いの戦功行賞に当たって、武勇の将ではなく、今川軍に関する情報提供者であった簗田政綱を第一とした。
・北条氏綱の遺言
「その者の役に立つところを召しつかい、役に立たざるところをつかわず候て、何れをも用に立て候をよき大将と申すなり。」
・扇谷上杉定正
“自分が考えていたものと同じ”とはけっして言わず、常に提案者の部下を引き立てた。
・諫言(かんげん)を受け入れる度量
「ひとむきの侍をすき候て、その崇敬する者共、おなじ行儀作法の人ばかり念比(ねんごろ)してめしつかうこと、信玄(武田信玄)は大いに嫌いたり。」(「甲陽軍鑑」)
⇒ 寵臣をはべらして家亡ぶ
・黒田長政
「釈迦の間」の異見会を開催:月に3日この部屋にいるときは、身分の上下にとらわれず城主の長政と意見を交わすことができた。
・織田信長の失敗
秀吉と明智光秀をあまりに過度に競わせすぎた。それが「本能寺の変」へと向かわせた原因のひとつ。
・徳川家康
バランス感覚の取れた人物。中国の政治論、日本の歴史に精通。「トップは学ぶ姿勢を持ち続けることが大事。」
驕(おご)ることなく謙虚な姿勢で、勉強し続けることが大事。
“志は高く、思いは熱く、頭(こうべ)は低く。”
解っていてもその実践は難しい・・・。
※トップの画像は、賀詞交歓会のあとに立ち寄った店のカウンターにあった花。
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