山本ゆう子の日記

子どもたちを、人間を、大切にする社会に変えたい

文教委員会の傍聴

2016-12-12 17:26:31 | 日記

 12日にさいたま市議会文教委員会の傍聴に行きました。

『30人学級実現を求める請願』   賛成は共産党だけで、不採択。

 不採択の理由は、県の35人学級を使って小1・2で実施しているから。スクールアシスタント、さわやか相談員、図書館司書を配置しているから・・・スクールアシスタント、さわやか相談員、図書館司書も大切だけれど、私たちは学校生活のすべて(生活も学習も)で、子どもたちに目を行き届かせたいから少人数学級にしてほしいのです。いじめや不登校をなくすためにも少人数学級はどうしても必要です。

中2で38人学級ができる、対象になる学校は8校あるが、どこも希望しなかった、これは少人数学級を望んでいないからだ・・・中1で38人学級を希望しないのは、中2で40人学級に戻ってしまうからであり、全学年を少人数学級にすれば、問題はないのです。


『学校のトイレを洋式にしてほしい』という請願  賛成は共産党だけで、不採択。

 不採択の理由は、文科省も予算計上しているから。子どもたちが学校のトイレを使いたがらないのは”臭くてきたない”からだけではない・・・今の計画では、改修が必要な学校の整備が終わるまで20年もかかってしまいます。今の子どもたちに必要なことをすぐにやるのが、政治というものでしょう。


『小中学校の給食費を無料に』の請願  賛成は共産党だけで不採択。

 不採択の理由は、今、給食費を無料にしたり、軽減しているのは小規模自治体。さいたま市で無料にするには46億かかり、ムリ・・・義務教育は無償にするのが、憲法のきまり(26条)です。さいたま市のように大きい市は財政規模も大きく財政力も豊かです。税金を誰のためにどう使うかの問題です。


『給付型奨学金の創設を求める請願』  国でも制度設計をしているので、継続審議


『イベント事業の見直しと担当職員の過大な残業改善についての請願』 採択です!(賛成は自民党と共産党)

 イベントに巨額の予算を使う一方で、社会福祉の予算が削られ、職員は過労死ラインを超える月120時間の残業。採択は当然です。ひとまずよかった!


 傍聴して感じたことは、現場を知らない、現場の声を聞いていないということです。さいたま市政もそうなのでしょう。来年5月はさいたま市長選挙。現場の声を聴くあたたかい市政に変えたいものです。



30人学級予算要望せず さいたま市教委

2016-11-14 07:55:31 | 日記

 「30人学級を実現する市民の会」で、さいたま市教委と懇談しました。

市教委は「少人数学級の教育効果は認める」と回答しました。

しかし、「少人数学級は国の責任で行うもの。少人数指導が大切」として少人数指導の予算増額の要望はしたものの、少人数学級の予算要望はしていないことを明らかにしました。

少人数指導はある教科を一時的に少ない人数で指導するものであり、授業はもちろん給食などクラスでの生活がいつでも、少ない人数でおくれる少人数学級とは根本的にちがいます。さまざまの課題や困難をかかえる子どもたちが増えている中、一人一人に目が届き、手をかけられる教育をするためには、少人数学級がどうしても必要です。

 「30人学級を実現する市民の会」は、当面、35人学級から40人学級になる小学校3年生(1クラス26人から40人になる可能性も)の35人学級を求めています。3年生は学習内容も習字道具やリコーダーなど持ち物も増え、いわゆる”ギャングエイジ”でもあり、大切にしなければならない学年です。予算は3億5000万円。たった1日の自転車大会(クリテリウム)の2回分です。

『国がやらないことでも市民のためになることならやる』のが、地方自治体の責任であり、教育に責任をもつ市教委は、市民・保護者・子どもたちの願いを実現する立場に立つべきです。

 

 


過労死 悲し過ぎます!

2016-10-23 07:07:27 | 日記

 国は原発再稼働のためには残業時間規制を除外していたことがわかりました。これによって関西電力の社員が過労自殺しました。何がなんでも再稼働の政府の姿勢があからさまにあらわれていて、本当に腹が立ちます。しかも関電は、「社員かどうかも答えられない」と言い、他にも規制除外で、多くの社員が過労死ラインと言われる月80時間以上の残業を強いられているとか。もっとひどいのは、東京電力などが「残業の人数も時間も公開できない」としていること。

 NHKのニュースでも「過労自殺」のことを報道してはいましたが、「安倍首相は長時間労働是正に取り組んでいる」というようなまとめ方で、”長時間労働是正”の内容が、何時間働いても残業代が出ない、まさに過労死促進法案であることには触れませんでした。

 教職員組合の委員長の時、労働安全衛生法に決められている管理職の勤務時間の把握のために「学校にタイムカードの導入」の要求に、さいたま市が「お金がないからできない」と答えました。1台5万円・160校で800万円。”大さいたま市”にこのお金がないのか、教職員の命はそんなに安いのかと、今でも怒りがこみ上げます。

 本来、働くことは社会の役に立つこと、人間にとって喜びになるはずです。働くことで命を落とすなど許せません。悲しすぎる過労死をなくすために頑張りたい!


福島を忘れないで!

2016-10-12 13:26:49 | 日記

 

 福島の高校時代の友だちと天童・山寺への旅行に行きました。「この旅行を楽しみに、一年間頑張る!」という友だちがいるほど、みんなが楽しみにしています。

 今年は、足湯列車に乗り、山寺を登ることが主なスケジュールでした。景色を見ながら足湯に入るというちょっと贅沢な?気分も味わいました。山寺では1000段の階段を40分で登り切り、まだまだ体力も捨てたもんじゃないと、全員で自己満足しました。

 夜は、高校時代の思い出、孫の話、そして原発の話になりました。

「一番線量が高い側溝の除染がされていない」「除染はしたけれど中間貯蔵施設ができるまでと言われて自宅の庭に埋めている。埋める敷地がない家は庭先に置いたままにしている」

「避難地域が解除になっても、仕事もない、医者もいない、店もないところに帰る人なんていないよ」

「オリンピックより福島だよ」

 どれもこれも納得できる話で、あらためて“福島が苦しんでいることを決して忘れてはいけない”との思いを強くしました。

 


百里基地と予科練平和記念館

2016-10-06 18:10:11 | 日記

 退職した教員の仲間といっしょに茨城にある百里基地と予科練平和記念館を見に行きました。

 基地反対運動が58年も続いている百里基地では、地元の平和委員会の方からお話を聞きました。1坪運動のがんばりで、基地のど真ん中に作られた百里平和公園。”平和の門”や”平和神社”があり、飛行機の誘導路を「く」の字に曲げています。

 防空識別圏に飛行機が侵入したとの情報が入ると、3分ほどで、飛行機が出ていくこと、しかしそのほとんどはアメリカなどのものであり、大騒ぎをする中国などの飛行機はごくわずかだという話には驚きました。

 5兆円を超える軍事費を使い切るために、年度末になると燃料を燃やしてしまうとのこと。学校では紙1枚ムダにするなと言われているのに・・。

 それにしても、練習機が飛び立つ時の音は、ものすごい!耳をつんざくとはこのことです。ここに暮らしている方たちは毎日この音を聞いているのですね。

 どう考えても基地はいりません!!

     

 

 次に行ったのは予科練平和記念館。凛々しい顔立ちの10代後半から20代の若者たちの写真が、何十枚も貼られていました。この人たちがみんな戦争で命を落としたのだと思うと胸が締め付けられます。

 「お国のために死んでいけるのは幸せ者です」「親孝行ができなかったことをお許しください」「アイスケーキが食べられてうれしいです。元気でやっていますが、先を急ぐので、この辺で失礼します」「私の最後は新聞で見てください」「お母さん、お父さんと叫びながら、突撃します」などなどの遺書が美しく整った文字で書かれています。

 夢をもち、夢を語っていたであろう若者の命を奪ったのは誰だ!怒りがこみ上げます。

 教え子を戦場に送るな!戦争法の発動は絶対に許してはならない!憲法9条を守り抜こうとの決意を新たにした1日でした。

 *見えにくくてすみません。遺書の一部です。