12日にさいたま市議会文教委員会の傍聴に行きました。
『30人学級実現を求める請願』 賛成は共産党だけで、不採択。
不採択の理由は、県の35人学級を使って小1・2で実施しているから。スクールアシスタント、さわやか相談員、図書館司書を配置しているから・・・スクールアシスタント、さわやか相談員、図書館司書も大切だけれど、私たちは学校生活のすべて(生活も学習も)で、子どもたちに目を行き届かせたいから少人数学級にしてほしいのです。いじめや不登校をなくすためにも少人数学級はどうしても必要です。
中2で38人学級ができる、対象になる学校は8校あるが、どこも希望しなかった、これは少人数学級を望んでいないからだ・・・中1で38人学級を希望しないのは、中2で40人学級に戻ってしまうからであり、全学年を少人数学級にすれば、問題はないのです。
『学校のトイレを洋式にしてほしい』という請願 賛成は共産党だけで、不採択。
不採択の理由は、文科省も予算計上しているから。子どもたちが学校のトイレを使いたがらないのは”臭くてきたない”からだけではない・・・今の計画では、改修が必要な学校の整備が終わるまで20年もかかってしまいます。今の子どもたちに必要なことをすぐにやるのが、政治というものでしょう。
『小中学校の給食費を無料に』の請願 賛成は共産党だけで不採択。
不採択の理由は、今、給食費を無料にしたり、軽減しているのは小規模自治体。さいたま市で無料にするには46億かかり、ムリ・・・義務教育は無償にするのが、憲法のきまり(26条)です。さいたま市のように大きい市は財政規模も大きく財政力も豊かです。税金を誰のためにどう使うかの問題です。
『給付型奨学金の創設を求める請願』 国でも制度設計をしているので、継続審議
『イベント事業の見直しと担当職員の過大な残業改善についての請願』 採択です!(賛成は自民党と共産党)
イベントに巨額の予算を使う一方で、社会福祉の予算が削られ、職員は過労死ラインを超える月120時間の残業。採択は当然です。ひとまずよかった!
傍聴して感じたことは、現場を知らない、現場の声を聞いていないということです。さいたま市政もそうなのでしょう。来年5月はさいたま市長選挙。現場の声を聴くあたたかい市政に変えたいものです。