ホットな山紀行
登ったばかりの山の感想を写真を主にしてつづった紀行文です
 




広がっているのは雪ではなく展望??

中央線の電車の中で寝ていたのでどの
区間か、はっきり覚えていませんが、上野原駅
は過ぎていたでしょうか、その辺りから猿橋駅
あるいはもっと手前だったかもしれま
せんが、山は無論のこと、街の
全部が昨日降った雪で真っ白でした。

昨日、奥多摩の山で11時ごろから雪が降り出して、山から
降りてからもずっと降り続けていました。

しかし、雪の降った場所が偏在していたようで、青梅街道
から奥多摩駅辺りまで来るとそんな様子は少しもありませんでした。

今日は中央線の勝沼ぶどう郷駅まで行き、甲州高尾山、棚横手山に
登るのですが、車窓から雪の降った
光景を見て、スパッツを忘れていたことに切歯扼腕しました。

ところが雪が降っていたある区間から大月駅方面に至っては
高い山の上の部分を除いては、どこの山も
日に照らされて赤みを帯びた樹木の山肌が見えているばかりです。

滝子山でさえ上の方に雪の陰さえ認めることができませんでした。
このように極端に局地的に降る雪というのも珍しいのではないでしょうか。

さて、甲州高尾山までは今回で三回目、三年前は棚横手山まで
行くというのが目的だったのですが、しょっぱなの
泣くに泣けない失策があって1時間以上も棒に降って
しまい、棚横手山は行かずじまいでした。

登山口の大滝不動尊の境内に入った辺りでは甲州高尾山を
指し示す標識が無く、その上に折悪しく、その時は
大雪が降った後のことで登山者の踏跡が見られませんでした。

登山道とは逆の方向の尾根に行って
散々さまよって埒が明かなく、また大滝不動尊に
戻ってここでようやくガイドブックを読むという不手際さです。

ガイドブックと言っても持って来るはずがなく、わらにもすがる
思いでエアリアマップに付いている小冊子を
読んで愁眉を開いたということです。

路面が凍っているために大滝不動尊までタクシーが
入ることができずに林道の途中で降ろされ、そんなことも
あって甲州高尾山に登ってからは南アルプスを
眺めて下って来るだけの山行でした。

今日もその時と同様に天気に恵まれて、ここの尾根の展望は
ほんとうに太鼓判を押すことができますね。

八ヶ岳の全景までは望めませんが、二、三のピークを
視野に納め、奥秩父の峰々、聖岳、赤石岳
悪沢岳、白峰三山、甲斐駒ガ岳などの南アルプス、とこれらの
山々をいちいち並べるのも野暮なんですが、そのように
書かざるを得ないほど圧巻です。

富士山は甲州高尾山から眺めるだけでは中途半端で物足りなく、やはり
裾野がもっと広がる棚横手山まで行く必要があります。

それにこの間の尾根歩き、途中に林道を差し挟むのには
がっかりするのですが、それでもアカマツ、カラマツの
疎林が広がって長閑な雰囲気のよい尾根です。

このような尾根が先にも続くようでしたら、宮宕山、三角コンバ、徳並山方面
まで、いずれ歩いてみたいと思いました。

下山道は勝沼ぶどう郷駅まで大いにはしょる近道なんですが、甲州高尾山
から30分ほど尾根道を歩いてから北西の尾根を下りました。

最初は定まった山道が延びていたのですが、その後は道筋が幾つも
分かれていたように結局ヤブこぎになり、スリルを味わい
ながらも無事にこなしてガイドブックの示す着地点
に、きちんと降り立ったことで有終の美を飾ったことになります。

以下は写真です



林道から尾根に出る


棚横手山の登り


山梨百名山とか


棚横手山の富士山


尾根道から南アルプスの全景


奥秩父方面の山々


甲州高尾山


胸のすくような尾根道


ヤブこぎ開始

平成21年1月25日 実施


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雪中山行、過去にもあったかな~~??

今日は御前山に登り、一年前にシダクラ沢右岸尾根を登路に
取ったので、シダクラ沢左岸尾根を歩きました。

一年前にどの尾根を指すのか、ほぼ
見当は付けていたので、どこから登るのか、それだけ
おさえておけば容易に取り付けるはずです。

奥多摩湖無料駐車場に車を止め、向かった先は奥多摩むかし道です。

青梅街道を奥多摩駅方面に向かい、中山バス停
から多摩川に下って行きます。

右側の道所橋という吊橋を渡ったら、山道が左側の
山腹に付いていましたが、その山道に
眉に唾をぬって一歩も歩かずに右側の高みを目指しました。

小さな送電線鉄塔の手前で左側から延びて来た山道に
合わさりましたが、敬遠した山道の方が歩きやすそうでしたね。

それにしても今日は気乗りのしない天気です。
周りの高い山はどこを見渡してもガスがかかっており、天気予報
ではそんなに天気は悪くなかったはずです。

さて、シダクラ沢左岸尾根はガイドブックにも
記しているとおり、852m点から2本の尾根になって
シダクラ橋、道所橋とそれぞれ行き先を変えて下って行きます。

今日は先にも記したように道所橋から登って来ているのですが、もう
一方のシダクラ橋から上がって来る尾根が合わさる
852m点に向かう直下の登りが一番の急登でした。

今日はこの辺りに雪が無かったのでまだいいが、雪なんか
あったりしたら、登って行かれるようなところではないと思います。

木の切り株を手で掴みながら四つん這いに足を運び、あるいは
木の幹に飛び付き、体勢を立て直してから一歩一歩登って行きました。

この植林の急登を抜け出たら全山に雑木林が広がります。
ここから一般道の大ブナ尾根に合わさるまでは緩やかな尾根歩きです。

右側には奥多摩湖が見え、御前山は雲の中でした。

奥多摩湖から大ブナ尾根の登山道はそうとう昔に
二回くらい歩いているはずですが、広々とした
防火帯の尾根が上に向かって延びていたんですね。

ところがこの辺りに来て天気は急変して雪が降ってきました。
寒くはなかったし、雪の降る気配など感じていませんでした。

この通りの天気だったので今日の
御前山は、登頂者が今のところ私一人です。

すぐに一人登って来ましたが、下山時にはグループ二組
にすれ違い、こんな天気でもやはり人気の御前山です。

下山する頃には雪はますます勢いづき、それでも
こんな下からでもまだ御前山に向かって登って行きます。

こんな下という辺りの地点から地形図では破線道が
湖岸周遊道に向かっているのが見えます。

登っていた時にシダクラ沢左岸尾根が一般道の大ブナ尾根
に合わさって少し行った先でその入口を確認しています。

ここまで来て、もっとも早く奥多摩湖に
降りられそうなのが地形図の破線道のような気も
しているのですが、面白みのなさそうな道なので
雪の中の大ブナ尾根を歩き通しました。

今日はガイド本や、その類いを参考に
しないで歩きましたが、そのことで
気づいたのは、むしろ後から山行を振り返りながら
読むほうが興味津々なのではないかということでした。

以下は写真です



道所橋


鉄塔の見える尾根がシダクラ橋から??そうすると奥は右岸尾根??


シダクラ沢左岸尾根とはこんなところ


奥多摩湖湖岸周遊道に下って行く道か??


防火帯の尾根


今日の御前山はさびしい


ちょっとの隙にザックが雪で


下山道で


登路の尾根が見えているのかな??

平成21年1月24日 実施
山行記録



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パラグライダーに出合えたのが一番の収穫かな???

鍋割山は過去に二度登っている山ですが、今日の
コースは普通に歩かれている登山道です。

大倉バス停から西山林道に行き、二俣
のすぐ先で小丸尾根を進路に取りました。

下山道は山頂から後沢乗越に下り、二俣まで
行ってまた性懲りもなく西山林道です。

山行中、とりたてていうほどの登下降もなかった
のに、靴下の親指の部分に穴が開きました。

親指だけが他の指に比べて格段に出っ張っているせいでしょうか。

まだ新しいのに靴下をよく買い求めるのは、いつもこのことが原因です。

今度からは作業用の衣服を売っている店に行って安い靴下を買うつもりです。

今日、鍋割山に登ることにしたのは、鍋割山荘の
鍋焼きうどんを一度、食べてみたかったというのが発端です。

このことに加えて山頂で富士山でも眺めることが
できれば、非の打ち所の無い山行になるはずです。

鍋焼きうどんのお味については各自がお試しになって
感想を持てばいいことだと思います。

さて、富士山の方は登っている間に小丸尾根から
すっきりと山容を現わしていた
のですが、鍋割山に立った頃には雲がかかっていました。

夕方にでもなれば、また雲ひとつない
富士山が見られたかもしれません。

10年前、日に輝いている山頂の草原で昼食を
取っていたら、不意に目の前がかげり、見上げると
青空の中にパラグライダーが山頂の上を通り過ぎて行きました。

三年前に鍋割山に行ったときも、その事に期待した
のですがその時には見ることができず、そのため今日はパラグライダー
のことなども忘れ去って、はなから眼中になかったことでした。

以下は写真です



小丸尾根に入って間もなく


小丸尾根とはこんなところ


縦走路に出る


縦走路の雪の具合


鍋割山越しに富士山


蛭ヶ岳は真ん中の山で間違いないでしょう?


具沢山とは??、ピンボケですが
(ナルト、レンコンのてんぷら、カボチャのてんぷら、シメジ、エノキ、シイタケ、アゲ二枚、ほうれん草、ネギ、玉子)


おまけ・その1


おまけ・その2

平成21年1月17日 実施


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蕨山  



新雪輝く蕨山の尾根道!!

一ヶ月振りの山行になりましたが、今日登った山は蕨山です。

山に行く間隔が空いてしまって情熱がさめてしまい、今日も行くべき
か、止めるべきか、と瀬戸際の心境だった
のですが、山域を奥武蔵にすることで重い尻を上げたということです。

それも車だったから出かける気になった、というのが真相です。

休み明けの仕事に差しさわりのないように軽めの山にし、登路に
取る尾根もなだらかなコースということで藤棚山東尾根を選びました。

地形図から察してそう思ったのですが、前半はその通りと
しても主稜線に出る直下の急登は長く続きました。

この尾根は三年も前に経験しているコースであり、その時
は下山道として歩きました。

さて、車を小殿バス停の駐車場に置き、向かった先は
とりあえずのところ名栗小学校の近辺。

前に歩いた時は仲間と一緒であり、そのせい
ばかりとは言いませんが、山から下って
どの辺りに着地したのか、そこのところが曖昧です。

山に入って行く目印がなければ適当に
名栗小学校の裏の山に登ればいい、と気軽に
構えたものの、実はその点が気がかりでした。

ところが炭谷入林道に入ってすぐ右側に手製の目印が
見つかり、行き先の西平山を記していました。

ここから薄い踏跡を拾って上に登って行き、ひとまず
落ち着いた高みから先は尾根道がはっきりしてきました。

この先もずっと植林の尾根が続き、592m点で
ようやっと正面に雑木林が広がりました。

木々越しから真っ青に空に武川岳や伊豆ヶ岳などを
映し、こうなると現金なもので、やっぱり山に
来て良かったな~、と素直に思います。

林道が見える頃には西平山も近くになり、その林道もどうやら
今歩いている尾根をぶちこわして工事をして行く様子です。

西平山を過ぎた頃から尾根道が広くなり、ここから先が
藤棚山東尾根の魅力なのでは
ないか、とそんな感じを持ちました。

それから間もなくの事、背後に鹿が数頭駆けて行く気配があって
後ろを振り向いたら最後尾の小鹿が駆け去るのが見え、また
その先で今度は、今日は無風なのに山が動いて樹木が鳴っている事
にただならない、と思ったら前方の右斜面から
群れをなしたイノシシ10数頭が尾根に上がってくる様子です。

すぐにザックから鈴を取り出して激しく振って鳴らし、近くの
太い木を拾って仁王立ちの姿勢で前方を窺いました。

しばらく経ってからおそるおそる前進しましたが、尾根の雪面に
足跡も残していないので谷に戻って行ったようです。

子供も数頭引き連れての群れなので、人でも見ればいきり立つのは
目に見えており、からくも討ち死にから、まぬがれることができたわけです。

主稜線に入ると尾根のどこもかしこも真っ白で
雪面は日差しで光っていました。

今日は雲ひとつないので蕨山の展望は素晴らしいものです。

じっくり眺めているうちに丹沢方面の大山の右側は
何という山、その隣は何という山、と今日は一つ一つの
山の名前が口を衝いて出てくるのには我ながらに感心します。

下山道は名郷にいっきに下りますが、この登山道
一度くらいなら歩いているはずです。

20年以上も前のことなので、すべてが目新しく感じました。
名郷バス停に着いたら、5分前にバスが出ていました。
次のバスは1時間後です。

山の方は首尾よく終えましたが、最後の最後まで
うまく、事が運ぶということはないですね。

以下は写真です



林道の脇に


592m点


西平山


藤棚山東尾根とはこんなところ


登路を示していた


縦走路に出たところ


縦走路の雪の具合


山頂に着く直前


蕨山の展望


伊豆ヶ岳

平成21年1月11日 実施
山行記録



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