隼人浜下り・放生会

2009年10月18日、霧島市隼人町で「きりしま隼人浜下り」が開催されました。
（鹿児島神宮10:00～隼人塚11:45～八幡屋敷12:45～浜之市港14:30 ：約4.5ｋｍ）という御神興行列が行われますが、浜之市港（隼人港）では放生会（ほうじょうえ）が行われ、その後はお上りの行列があります。
放生会とは、捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める仏教や神道などの儀式です。
収穫祭の意味も含めて春や秋に、筥崎宮（はこざきぐう）（福岡県）や石清水八幡宮（いわしみずはちまんぐう）（京都）、宇佐神宮（大分県）など全国の八幡社や寺院で催されています。
（1868年明治1年に神仏分離で八幡大菩薩が政府により禁止され、石清水八幡宮や鶴岡八幡宮の放生会は中秋祭に改めさせられています）
放生会の始まりですが、養老４年（西暦720年）大和朝廷に対して大隈・日向の熊襲（くまそ）（臣従後は「隼人」）が数千人で反乱（隼人の反乱）を起こしたとき、大伴旅人を将軍とする九州各地からの1万人以上の軍によって1年半後征討されました。
隼人側の戦死者と捕虜は合わせて1400人ほどでしたが、「隼人の霊を慰めるため放生会をすべし」との八幡神のお告げが下り、天平16年（ 744年）に宇佐神宮（全国４万社余りの八幡宮の総本宮）で蜷（にな）や貝を海に放つ『放生会』の祭典がとり行われたのが放生会の始まりです。
これが鹿児島神宮（別名：大隅正八幡宮）にも伝わり、1300年近く続いてきた伝統行事で、昭和9年で途絶えていましたが、平成12年に65年ぶりに復活し、今年で10回目でした。


10月18日の日曜日、14時頃大介の運動会が終了し、テントの片付けも終わり、14時30分から予定の放生会に間に合うかも!　と加治木町から霧島市隼人町の浜之市港（隼人港）へ急行したのでした。

　
浜下りコース周辺に旗が

浜之市港に14時半すぎに到着し、行列の後方をなんとか捉えました！
緑の旗には隼人工業高校の文字が。

甲冑武者に触ると子供たちが健康になるという言い伝えがあります！

港の祠の前で神事が始まりました。

天狗面はサルタヒコらしいです。

猿田彦に頭をなでられると賢くなるそうですぞ
ぜひ、うちの子をなでてくだされ

鎧武者の方が多数いました。

霧島市と観光姉妹都市の長崎県雲仙市より、「観櫻火宴（かんおうかえん）」の鎧武者が数名参加されたとのことです。
「観櫻火宴」は日本一の松明武者行列と謳ってますが、かなり演出に凝ったイベントの様で、ぜひ見てみたいと思いました。
平成22年は3月27日（土）開催予定のようです。

この大きな弓は鎌倉時代のモデル？

袴姿がまぶしい
親父だ・・・

宮司がお祈り中「海彦・・山彦・・」と豊作を願っているように聞こえました。

周りの方々も礼拝

お払い中

笛など和の演奏が始まりました

御神輿で神様をここまでお連れしたのでした

この重そうななのは獅子？

いよいよ放生会

30cmほどの活きの良い魚です　　鯛でしょうか？

まずは宮司さんから

10人以上で次々に魚を海へ放していきました。
この後、鹿児島神宮へ神様を連れてお上りしますが、帰宅した後知りました。
もっとも私は子供の運動会参加後で「体力の限界！by 千代の富士！」の状態でしたが・・

この浜之市港に新婚旅行の坂本竜馬が上陸したとのこと

隼人～日当山～霧島と竜馬のハネムーンロードが続きます

浜之市八幡屋敷（10号線より海側で浜之市港の近く）は御神興行列の中継地点で祭りのメイン会場でステージがあり、午前・午後と多数のアトラクションがあったようです。
私が立ち寄った時は浜之市婦人会による「魚とい踊り」が披露されていました。

寸劇の入ったハンヤ踊りです。
女の子達も出演

最後は魚がズンバイ（たくさん）とれて、めでたし、めでたしという踊りです。


なんとか、放生会を見物できましたが、やはり鹿児島神宮から行列が出てくる所や、隼人塚での隼人舞を来年こそは拝見したいものです



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