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芸人 粋のせかい

2019-03-30 20:23:16 | 日記

木戸を出るとザアザアぶりの雨でした。ああ、紬のきものに紫色の蛇の目の傘でもさしてくればよかったかもしれない・・・・。春の雨にしては冷たい。今日は楽しみにしていた名古屋の国登録有形文化財のS家で、「春の美濃路de落語・立川らく次」講演会だった。S氏はシニアサッカーでお世話になっている方です。5月に行われるS家の「ナンジャモンジャの花をめでる会」や9月のサッカー会の後の反省会?に招いていただいていました。おくさまのY子さんはとてもチャーミングな方で大好きでした。

S家は美濃路の町家の姿を再現した築120年以上の登録有形文化財です。そこで行われる落語会 ということでその雰囲気がどんなものか楽しみでした。ミーハーの私は『昭和元禄落語心中』をTVドラマで見てから、落語に興味を持ち出しました。子供のころはラジオやTVでも落語を放送していました。最近は無縁の世界でした。残念ながら今日の講演の立川らく次さんのことは何も知りませんでした。立川志らくの弟子で真打でした。午後14時からの部は定員50名で満席。古民家の大きな梁のある広い部屋は落語の雰囲気を盛り立てそうです。らく次さんは若草色のきものが春らしい雰囲気で登場。やはり目の前で落語を聞くと、その世界に引き込まれます。

落語のほかに常磐津の綱鵬さんの三味線弾き語りも新しい世界でした。『粋』の世界なのです。落語も常磐津も『粋』という、いま薄れいく世界のようでした。『試し酒』の落語には、50名の皆さんが思わず前にのめりこむようにその世界に入り込んでいました。

こんな時間を過ごせるなんて。また開催される予定だということでした。郡上が近いので、郡上紬のきものでも自分にプレゼントしようか。若いころに作った着物は身幅が広くどうして足元が縺れてしまいます。長浜には蛇の目の傘も売っているので、次回はそのきものをすこし崩して着て出かけようか などを『粋」の世界にあこがれるのでした。

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