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『ちかえもん』1話、初老のシナリオライター・近松門左衛門の愉快なおはなし。

2016-01-17 21:58:56 | テレビ
木曜時代劇『ちかえもん』のネタバレ感想まとめ。

元禄年間を生きる近松門左衛門の愉快な物語。



結論から言うと、

めちゃくちゃ面白いです。
(でこれは多分あとで1話から見直したくなるだろうから、録画消さないでおこう)




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■モノローグのときの表情よ


近松門左衛門を演じるのは松尾スズキさん。
松尾さん、てかちかえもんがかいらしくてたまらんのです。

物語自体モノローグから始まるのですが、ほんの一部がこれ。


「あか~ん」


「ももも…申さんかい!ここは嘘を!」


「え~っ?!」


モノローグのときの表情がバリエーション豊かなんだけど、これが可愛くて可愛くてもう。


『あまちゃん』の甲斐さんと中の人同じだってこと忘れそうになった。





■シナリオライター・近松



「嘆き疲れた宴の帰り~」って急に歌い出すし!!

「教科書にも載ってる近松です」とか

「大河ドラマでナレさせてもらったあの近松です」とか
「初老のシナリオライター」とか。


メタ発言と自虐の入り混じった現代的な自己紹介とか斬新www




■新感覚時代劇




また突然始まった紙芝居の絵が時代考証振り切って無視してたり。



その紙芝居もじわじわ可笑しかったり。



回想シーンは浄瑠璃だったり。



なんか選挙ポスターっぽいし。


なんなんだ、この新しい時代劇は。

いろいろと新感覚なのですが、新感覚にもほどがある
(褒めてる




■脚本は藤本有紀さん


 

元禄のキャバクラwww

「せ~んせ、おせえて」
と、いきなりそんなこと求めるとか変態臭のするちかえもんなのですが。



「ああ…この話は内密にお願い致します」

「コノハナシハナイミツニナ」が出てきた瞬間。
「そうだ、これの藤本さんの本だったんだ」とテンション振り切った。

やはり『平清盛』『ちりとてちん』の藤本さん脚本。
どちらも人物造形とストーリー運びに定評にある作品ですが。
そこにぴたっとはまる松尾さん。


2012年大河ドラマ『平清盛』はここが凄かった5つ。




■かいらしいニックネーム


 
「なんでわしだけ近松って呼ぶんでっか?!」

西鶴(井原西鶴)、芭蕉(松尾芭蕉)と下の名前で呼ばれることに、憧れ?を抱いてるような近松門左衛門。
親しみをもってほしかったのかなあ。

そんなこと言ったって、「門左衛門」って……


というわけで、街で偶然出会った親不孝飴売りの万吉が、近松につけたあだなが『ちかえもん』


「わしのこと今かいらしいニックネームで呼んだ?」

喜びを隠せないちかえもんがまたかわいい。

てか現代でも近松門左衛門は、「近松」ですね。
鶴屋南北は、そのまま「鶴屋南北」
十返舎一九は、そのまま「十返舎一九」
近松門左衛門は「近松」

近世に限らずもっと幅を広げてみると
夏目漱石は「漱石」
森鴎外は「鴎外」
太宰治は「太宰」
芥川龍之介は「芥川」

うーん、あまり意識したことなかったけれど……

この「親しみを込めて呼んでほしい」ってのがまた何か伏線なのかな。




■主人公は万吉、主演は青木さん


 
「あなた何がしたいんです?ええ?どういうつもりなんです?」

山崎さんの「何がしたいんです?」も。
松尾さんのビビリっぷりも。

思わず「すげえ」と。

話自体も爆笑だけではなく、近松が浄瑠璃にかける思いなどシリアスなシーンもあります。
それがコメディにうまくはさまってるから、またジンワリくるんだよねえ…






なんだかおっちゃんたちに爆笑とられてましたが。
でもこれあくまで主役は青木崇高さん演じる万吉なんですよね。

青木さんやダメ男の小池さん、優香さんや早見さんも楽しみ。

 

ほぼほぼ主演のように思える松尾さんのクレジットはラストです。
大御所枠・特別出演枠ってあたりでしょう。

ドラえもんがのび太にそうするように、万吉を支えていったり一緒に成長したりする「ちかえもん」なのかな。

新感覚の時代劇、これは面白い。





第1話再放送は1月19日(火)、
で、続きの第2話は1月21日(木)


見逃さないようにしなければ。


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