ナツさんさあ
私 絵じゃ食べていけないもん
プロじゃないわよ
もはや 収入のない年金暮らしの婆だ
絵は嫌いじゃなかったけど
小学校の図工の先生には嫌われてた
お前の絵は子供らしくない 俺は嫌いだ
ってさ
美術教育のプロから見るとその先生だめ
と思うけど
これだけ 覚えてる言葉を残したのだから
ま それもプロの技だね
お絵かき方面に進もうと決めたのは
酔っ払い親父の一言を言質に取った話は前に書いた
でも
お絵かきは際限なくおもしろいから
いい趣味を持ったと思っている
私に才能があるなあと思うのは
夢中になるもの見つけるの
うまいぞ
革細工もね
私も授業に取り入れたことがあって
やったなあ
もちろん 蔵前にも仕込みに行ったし
荻窪方面 フフフ どこだか知ってるぞ
皮で作ったのは 痛い手には重いので
みな使わなくなっちゃった
絵の世界を通して いろいろ思いめぐらせると
世界がどんどん広がっていくのが面白くてたまらない
パターン化 というのも
かつては 固定的なという風に見下して考えてたけど
パターン化のあれこれも
面白い
今の時代の流行りのイラストとか
作品とかも 様々にパターン化している
そういうのも 触れてない世界のを探検すると
それはまた古くて新しい世界にたどり着く
一生遊んで暮らす才能には恵まれてるな
私
と
ほくそえんだりして
へへへ
80歳代に突入して今度は何をしようかな?体力気力は確かに衰えてきたがでもまだ何か出来るよね。
ナツさんはお姉さまだったのね
わたし子供のころから面白がりの天才
友人に超美人 超秀才 超お金持ち
そういうのがいて
あなたなんでも独り占めね プン!
と言ったら
私だってあなたがうらやましい
なんでも面白がってやってる
うらやましいのは私よ!
と言われたことがある
ハハハ
誰にも奪えないものが誰にだってあるのよね!
死ぬまで楽しく遊びましょうね