この本読み終わった
大まかにものを考えると
おおむねたとえば日本人は
寿命を延ばしてきて
めでたいではないか
人間も古くなれば
癌にもなるさ
それでも
ずいぶん治療の進歩で そこから生還する人も多いし
甲状腺がんは 治りやすい癌だ
とか
人は
目に見えるものでイメージを作る
ということを考えさせられた本だった
原爆についての理解も
あの爆発で
一瞬に吹き飛んだ命
それが おおもとのイメージだった
先日亡くなった 平山郁夫さんも被爆しておられたが
ご老人になるまで生き延びられた
そう あっさり考えていた
被爆して死ぬことは見えるけれど
被爆して生きることは見えにくい
テレビで
センセーショナルな事実の見方を学びすぎたかもしれない
直ちに健康に害はない
と言った 枝野氏は 被爆して生きることをイメージできているのか?
原発の100マイル以内には 乳がんが 増えているというページがあった
これは 事故があった施設の話ではない
原発がある施設が出す放射性物質
100マイルって何キロ?と思ったら 160キロくらい
わが家は原発から135キロだと思っていたが150キロくらいかも
100マイル以内だわ!
今福島が事故を起こして放出しているより低レベルなんだろうが
それでも 統計的には こうなるわけだ
で こういうことは大々的に 認証されているわけでもなく
因果関係が立証できるものでもない
だから
なかったことにしてきているわけ
今の事故も 一人も死んではいないから
リスクとしては 交通事故より 安全だという 理屈になるわけで
そういう意見をネット上でよく見る
人間の認識は そういう風にできているのか!
原爆も局地的なもので もう終わった話で
その後は大して影響は残ってない
現に 広島はきれいなものだし
そういう風に思ってきたところは
私もある
何でだ?と思い
そうか 放射性物質は 寿命が短いのがいっぱいあるんだ
原爆が放出した中性子が放射化したのは もうないんだ
と 思っていた
でも
世界規模で 汚染物質はまき散らされたし
寿命の長いものは
まだ地球をめぐっているだろう
現に この事故の前 黄砂がひどくて
厭だなあ 黄砂にはチェルノブイリ以来のセシウムが乗ってくるよ
と思ったもの
核実験 も私が子供のころはいっぱいあった
そういう微量の 汚染物質
微量の 内部被ばく
それが 分子レベルで どう働いたか
目に見えないから わからない
でも 本当に 今では 二人に一人は癌になる
私の身近な人
お姑さんは肝臓がんで亡くなった 呑兵衛でもないのに
おじさんも この人は呑兵衛だったから肝硬変から癌になったと思った
友人は幼い子を残して肺がんで亡くなった
周りにたばこを吸う人はいなかったのに
身近な人若いのに 巨大ながんが見つかった
いつからできてたんだ その癌?
という謎のがん
DNAに さまざまな毒物質はどう働くのか
微量の放射性物質の内部被爆
よく引き合いに出される 自然の被爆 カリウムとかね
それとは違う人工の放射性物質は 地球上 誰もが
身をさらしているものだと
私は イメージした
でも
日本から来たものの放射能を測らねば!
と騒いでいる外国の人は
あるいは 福島から100マイル以上離れている人は
まだ この事故は局地的で済むかもしれない事故だと
思っているかもしれない
ドイツの拡散シミュレーションで見ると
もう日本全土はおおわれてしまったけれど
それは
無視していい微量だし
って
パニックになる必要はないだろうが
微量が問題
フリーラジカルっていうのもわからないから
まだ
あいまいな理解なんだけれど
見えないものを見ていくのは
大事だ
うまく書けないから
関心のある人は 上の本 ぜひ読んで!