都幾川村撮影会

　久しぶりに撮影会（ゲーム）に参加（でかけ）ることにした。目的（ねらい）は一つ。しばらく撮（かま）ってやれなかった被写体（もでる）を撃（と）るためだ。

　戦場（かいじょう）に到着（つ）き、俺は獲物（もでる）を待つ。被写体（やつ）は耐久作戦（じらし）に出たようだ。じりじりと俺は待った。

　やがて被写体（おんな）はやってきた。撮影場所（ロケーション）で構え（ポーズ）してすぐ、被写体（やつ）は俺に気が付いたようだ。俺は視線（め）で言ってやった。
　「久しぶりだな、待ったか？」
　被写体（おんな）は視線（め）で撃返（こたえ）た。
　「何を言ってるの？もう忘れてたわ」

　俺は銃（レンズ）を選択（か）え、被写体を撃（と）ろうと構えた。被写体（やつ）はさりげなく俺に視線（め）を撃（や）ってきた。
　俺は驚愕（おどろ）いた。被写体（やつ）はしばらく会わないうちに凄（えら）く進化（かわ）っていた。

　俺は激写（とらさ）れながら視線（め）で女優（おんな）に尋（き）く。

　「迷いはふっきれたのか？」
　「そうね」
　「それじゃ被写体（モデル）は継続（つづけ）るんだな？」
　「もちろんよ」
　「それじゃ俺との温泉もお預けか」

　被写体（おんな）は最後の質問（ファイナルクエスチョン）には無反応（こたえ）なかった。

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　この物語（ショート）はフィクションであり、実在のカメラマン、モデル、写真のモデルとは一切関係ありませんので念のため。

都幾川村撮影会アルバム