くじら

　ある女優（おんな）が浜辺を歩いていた。

　ブシュ～～～！
　突然海辺で鯨が潮を吹いた。
　それを見た女はつぶやいた。

　「まぁ、おっきな鯨ね。私もいつかはあんなおっきな鯨を捕まえてみたいものだわ」

　それを聞いた鯨は自分をアピールしようといったん海に潜っていった。そして次の瞬間、海上に跳び上がった。

　ザッパ～～～ン！
　　　　　　　　　　　　ゴン！

　鯨はいいところを見せようとするあまり、着水点に岩があるのに気が付かなかった。岩に頭をぶつけて、鯨はおおきなタンコブをつくり、失神した。

女優　「なぁ～んだ、いくらおっきな鯨でもあんなずっこけた鯨はだめね」

　女優はカメラを取り出して海の写真を撮った。そして次に缶チューハイを飲んでしばらくたたずんだ後、帰っていった。

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　おっきなタンコブを作って気を失っている鯨の元に蛙が泳いできた。

蛙　「鯨くん、大丈夫かい？」
鯨　「うぅ～～～ん」

　鯨は目を覚ました。

蛙　「あれ、鯨くん、背中のこのチャックみたいなものはなんだい？」

　蛙は鯨の背中のチャックを下ろした。すると、鯨の中から現れたものは…白と黒の…。

蛙　「牛くん！」

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　この物語はフィクションであり、実在の女優、鯨、蛙、牛とは一切関係ありませんので念のため。