MacあんどDTP&デザイン奮闘記

購入したMacが5台連続で初期不良品だった為、トラブル対策で学んだ事、DTP、デザインについて書いている。

プリンタ印刷の基礎知識

2005年06月13日 23時06分33秒 | Weblog
元上司執筆
 
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 文字や線画等をインクジェットで出すと太い方に転び、印刷は細い方に転びます。
 これはインクが紙に付く仕組みが物理的にまったく異なるからです。
プリンター出力でもインクジェットとレーザーではまた異なるし、印刷でもオフセットや凸版では結果も異なります。
 また、プリンターのインクと印刷インクでも質は異なるし、印刷の場合、刷りはじめ、刷り終わりとでは版にインクがなじむまでインクの乗りも差が出るため結果も異なります。使用する紙によっても結果は当然異なります。

 インクジェットプリンターはノズルから紙に向かってインクを吹き付けてプリントします。
 極端な言い方をすれば、スプレーで紙に絵を描くようなものです。
 ノズルと紙は密着していません。
 また、インクは流動性がある液状のためノズルから発射されたインクはレーザー光線のように等幅を保てず、少なからず拡散して飛び散るため太くなるものと考えられます。

 おおざっぱな言い方をすればレーザーや印刷機に共通していることは「版」の存在とインクの性質です。
 必要な部分(版)にインクやトナーをつけてペタッと押し当てるか、液状インクをブチュッと直接吹き付けるかの違いです。
 ちょっとした実験をしてみてください。
 印鑑はどんなに押してもにじんだりしません。
 しかしシャチハタのようなインク充填タイプのものは、インクを充填した直後は本体内に完全に浸透しきっていないため流動性のあるインク液が印(版)の表面近くに溜まっているため、そのまま押すとにじんでしまいます。
 またスプレーで直接吹き付ける場合でも、文字や絵をくり抜いた型紙を紙の上に 置いてカラースプレーを吹き付けると、型紙(版)が紙に密着しているためエッジがボケないきれいな仕上がりになります。
 でもこの型紙を少し浮かせてスプレーすると、型紙と紙の間に距離が出来るためにスプレーが拡散してボケた感じになります。

 レーザープリンターの場合は文字や線画等のデータがいったん感光体ユニットという物に焼き付けられ、その部分にのみトナーが付着して紙に転写してプリントします。
 この場合、感光体ユニットは「版」の役目をし、トナーが「インク」になります。
 感光体ユニットに付着したトナーは紙に印鑑を押すように直接紙に移されます。
トナーは粉なのでインクジェットのような流動性はなく、にじみという心配もありません。
 また、印刷機で刷られるものは、刷版にインクがついてそれが紙に押しつけられるので仕組み的にはレーザープリンターの場合と似ています。
 刷る紙やインクは流動性ではないため印刷機にセットする際の盛り具合や紙の種類にによって多少の差はあるもののにじみは少ないです。

 文字や線画等が太めに転ぶ原因はインクの受け手である紙の側にもあります。
コピー用紙等、普通紙と呼ばれるものは紙の繊維が荒いためにインクを受けた瞬間に若干のにじみのような現象が起こります。
 専用紙に比べてエッジにシャープさがないのはこのためです。
 普通紙といっても最近ではプリンターの種別を選ばないオールマイティーなものもあるため、比較的きれいにプリント出来るものもあります。
 専用紙の場合は、プリンターメーカー純正のものをおすすめします。

 純正紙はプリンターの性能を十分に発揮出来るように設計されているためきれいにプリント出来ますが純正紙以外のもの(自社でプリンターを販売していないメーカーのもの)はどのメーカーのプリンターにも一応に対応出来るようつぶしが効くように作られているため、各プリンターメーカーの機械の癖をカバー出来るようになていません。
 そのため用紙を出しているメーカーごとにクオリティーに差が出てしまいます。
これは文字や線画のクオリティーのみにとどまらず、発色にも差が出る場合があります。
 値段が安いからといってヘタに知らないメーカーのものを使うと失敗します。
色々なメーカーのものを使い比べてみて、納得出来るものを選ぶとよいでしょう。

 インクジェットプリンターでのプリントにとどまるのであれば、大きな文字等に関しては問題ありませんが、小さな文字や線等は太めに転がる性質を考慮して若干細めに処理するとよい結果になります。
 注意しなければならないことは、白抜きの文字や線の場合です。インクには白という色は存在しないため、画面上の白は実際は紙の色になるわけですが、前述したとおりインクが付着した部分は太めに転ぶため、紙の白の部分が削られつぶれた状態になります。
 これを防ぐにはさっきとは逆に文字や線を太くしてやります。
 また、文字の場合、明朝系やセリフ系の文字は文字の先端が細くとがっているため、この部分がつぶれてしまうのはさけられません。
 特に支障がない限り太めのゴシック系やサンセリフ系の文字を使うことをおすすめします。
 印刷屋さんに入稿する時に添付する出力見本紙はあくまで内容を確認するためだけのものなので、多少つぶれていても気にする必要はありません。
 出力紙をきれいに出すために元データをいじってしまったら、大変なことになりますから注意してください。

 印刷の事はデザインの事とは直接関係ないし深く知る必要もないけれど、印刷の仕組みを知ることもデザイナーとして必要なことです。
 どの程度の知識が必要かという点については、電車の中で本を読んで吸収する程度で十分です。

印刷物の色

2005年06月13日 22時59分59秒 | Weblog
旧喜怒哀楽 2005年04月28日(木)から転記

引っ越し完了まで時間がかかりそうなので、その間は引き続きここにデザインに関する事項を記載。(^^;;

プリンタやインクの種類によっても色は変わるが、同じプリンタを使用しても、用紙によって出力される色は大分変わる。
正直なところ、私はキャノンの用紙しか使わない為、他のメーカーの用紙についてはあまり知らない。
上司によるとプリンタメーカーでない会社の用紙は、すべてのメーカーにあわせようとして作成される為、平均値の物を作らざるをえなくなり、結果、あまり色の具合が良くないとの事。
安いからといってプリンタメーカでないメーカの物を購入すると、こういう仕事では使えない場合がほとんどとの事だった。

会社では、出力見本はエプソンのインクジェットプリンタで、キャノンの高位品質用紙(スーパーファイン)を使用する。
この出力見本と、納品される物と比べると、納品される物の方が色は薄い。

また、液晶画面(imac G5)とブラウン管(Power Mac G4)で色は違うし、さらに出力する用紙とパソコン画面とでも色が違う。
エプソンのプリンタも大型と小型2台あるが、同じ用紙を使っても、色が違う。
同じメーカーなのに。。。
どれを基盤として色を考えれば良いのか、悩めるところである。
配色見本の本にある色のCMYK値を入力したり、いったんイラレのDICカラーを選択し、CMYKに色分解した事もあるが、あまり参考にならない気がする。
それでも、最近はイラレのDICカラーを選択し、CMYKに色分解する方法を主としている。
こういった問題は、うちだけの問題でなく、あちこちで目や耳にする問題である。

※液晶画面とブラウン管の色違については、画面の色調整が下手なせいもある。OS Xの色調整に至っては、一度チャレンジしたけど、うまく行かず挫折した。(^^;;

※ちなみに、線とフォントは納品される物の方が細くなる。
(つまり、インクジェットで出した方は線やフォントが太い方に転び、印刷は細い方に転ぶ。)
名刺の細かい字が良い例で、出力見本はつぶれて読めなくても、実物はきちんと読める物となる。
これについては、上司の説明がわかりやすいけど長いので、プリンタ印刷の基礎知識に記載。

格安で素材を購入出来るお店

2005年06月13日 00時47分29秒 | Weblog
旧Macあんどデザイン奮闘記 2005年04月24日(日)から転記

秋葉原のラオックスでは、商品入れかえ時に、半額から半額以下の格安で素材を販売しています。
(今のところ、見かけた最低価格は1000円)

会社を巣立ったとき、こうした格安商品を置いていくのは勿体ないので、よく使う素材は個人で購入しています。
いつ商品入れ替えするかわからないのでこまめに行っていますが、割合頻繁に格安販売しています。

フリー素材について

2005年06月13日 00時46分26秒 | Weblog
支給データが無く、素材を用意しなければいけない場合、大抵はレンタルポジかフリー素材の購入となります。

フリー素材は、素材を購入後にユーザー登録を行えば、写真家の承諾やクレジットの記載なく、個人、職場内、顧客などの為の、広告、宣伝物、チラシ、カタログ、DMなどに素材をそのまま、あるいは加工して使用出来ます。

箱に「ロイヤルフリー」とあると、無制限に条件なしで使えるかと思いがちですが、商品に素材を使用する時には別途許諾が必要だったり、使用制限がある場合がありますので、使用許諾書によく目を通す事をお勧めします。

※代表的なフリー素材※
●素材辞典
http://www.sozaijiten.com/
高解像度で質が良い割には安め。
一番ポピュラーなメーカー。

●MIXA(マイザ)
http://www.dex.ne.jp/download/photo/brand/mixa.html
高品質で高解像度ですが、素材辞典よりお高め。

●創造素材
http://www.imaging.co.jp/iml/sozai/index.html
タイトルによってはA3対応のJPEG収録ですが、店頭で在庫処分に出されている古いタイトル物は、ファイル形式に要注意。
PhotoCD(コダックフォトCDの画像データ)の場合があります。
このファイル形式は、Macではイメージファイルしか開けません。(OS X)
※WinにはWindows OS専用フォトCDブラウザフリーソフトがあるようですが、Mac版はありません。

●具満タン
http://www.dex.ne.jp/product/mantan/gman.html
イラストから写真、タイトルによっては音のファイルや例文テキストも入ってます。
1タイトルの収録数は千点単位。
写真については、タイトルによっては解像度が低いので要注意。

●フォト満タン
http://www.dex.ne.jp/product/mantan/pman.html
には高解像度の写真が収録されています。
が、具満タンの写真は使ったことがありません。
写真は大抵素材辞典を使用しています。