海の表情
2012-09-08 | 自然
2週間の京都滞在から帰り、今日は歯の治療。5年間も歯医者を訪ねなかった罰だと、治療の大変さだけでなく心もへこむ。麻酔の切れない口元で、家の近くの夕方の海に向かう。入り江を円形に見立てると直径が80mほどの小さな砂浜の海岸。私の3人の子育ての頃には、一人でも安心して連れていける唯一の海。泳がないで一寸寄るだけのつもりでも子供たちは、服のまま海に入り、帰りの車中はタオル広げてと、思い出の多い海だ。台風14号、15号が通り過ぎた後だ。両岸が岩に囲まれ波が穏やかに寄る入り江が、台風の後は、表情が変わる。海藻に覆われたり、珍しい貝や生きたウニなどが打ち上げられたり、丸くコロコロした石があちこちにかたまる。海底にあるいろいろな物が打ちあがっているのだと思う。きっと、強く強く海をかき混ぜた台風だったんだろう。ゴロゴロした石の砂浜に座り込んで、ソフトボール位の丸い石を並べて触る。白いサンゴ石は美しい。日暮れの海岸で、穏やかな気持ちになる。

