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緋色の残響

2020-07-10 | 読む

 

刑事であった夫が殉職後、強行犯係の刑事として、また一人娘の母親として日々を過ごす羽角啓子。

中学生の娘・菜月の将来の夢は、新聞記者になることだ。

菜月もかつて通っていたピアノ教室で、生徒がレッスンの休憩中に急死した。

死因は食物アレルギー。不慮の事故と思われたが、犯人の存在が浮上する。

菜月のある行動が導いた真実だった―。

 

以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。

 

 

ほとんどハズレなく安定した質が期待できる作家さんですが、

今回も五つの短篇すべて粒ぞろいです^^

 

一番良かったのは、やはり表題作である「緋色の残響」でした。

 

ブルーづくしのピアノ教室に真っ赤な布で覆われた死体。

レストランのカウベルが、絶対音感の持ち主にはシシドソラミと聴こえる

宍戸宙美!チュウミちゃんと呼ばれていたのでネズミ関連かと(笑)・・これには参りました。

 

未読の方にはなんのこっちゃ!ですが・・・すみません^^

 

視覚、聴覚、イタリアンなので味覚もおまけか、いろんな感覚を刺激されつつ

ラストも鮮やかです。

 

ピアノの師弟の才能バトルにからんで、母娘のそれにもってゆき

将来の二人の活躍がさらに期待される展開となっています。

これは楽しみなシリーズになりそうです。

 

 

 



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