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葬送の庭

2013-12-17 | 読む

 

 

アイルランドを出て、ロンドンへ駆け落ちしようとした若い恋人たち、

女性のほうが約束の場所には現れず失踪し、22年後

刑事となった主人公のもとに、彼女のスーツケースが発見されたとの連絡が入る。

久々に故郷にもどった彼が捜査していくうちに恋人の遺体が発見され

彼を慕っていた弟も誰かの手によって殺されてしまう。。

まあ~ざっくりなあらすじはこんな感じでしょうか。

 

アル中の父親、疲れた母親、お互いもつれた感情を抱きあう5人の兄弟、

貧しい環境の中でのきしむ家族関係が生んだ殺人事件なので

犯人の動機があきらかになると、なかなかつらくしんどいものがあります。

 

ただ救いは主人公の離婚した妻ややたらおりこうさんな娘とのやりとりで

ちょっとホッとできるんですが、それも犯人につながっていく道筋にした部分は

なかなかスリリングで楽しめました。

主人公のマッキー(確か・・違うか・・忘れた)仕事ができてタフな男性なんですが、

愛娘にはメロメロで良いパパぶりを発揮します。

こういう意外性とかギャップが大きければ大きいほど魅力的ですよね~人間って。。

 

さわやかな読後感にはほど遠いラストですが、前作二冊が本作につながってると漏れ聞けば

ちょっと読んでみたい気にさせるのは、この本にそれだけの力があるということ

なんでしょうね。

 



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