
とあるたてこもり事件の不可解な証言を集めるうちに、戦慄の真相に辿り着いて…(「ありふれた事件」)。
幼なじみのバレエダンサーとの再会を通じて才能がもたらす美と神秘と酷薄さに触れる「春の祭典」。
密かに都市伝説となった歩道橋を訪れた「私」が
記憶と、現実と、世界の裂け目を目撃する表題作ほか、
まさにセンス・オブ・ワンダーな、小説の粋を全て詰め込んだ珠玉の一冊。
以上内容紹介は本帯よりいただきました。
著者があとがきでも書いておられるように、ホラー寄りのものが多いです。
煮物を仕込んでる間に、チョコチョコっと読めるのでリビングキッチンあたりに
おいてました^^
一番好きなのは、うーーん、「歩道橋シネマ」でしょうか。
廃墟ビルの壁、トンネル、何かの鉄骨、陸橋、などなどが
重なって隣り合って、たまたま出来た四角いスクリーン・・というのは
気がつかないだけで、意外と身近にあるかもしれませんね。
一番自分が見たい景色が見られるなんて・・・・ホラーが多いなかで、
ほっと胸の中が温かくなる作品でした。
ホラー寄りでは、「ありふれた事件」がよかったなあ。
さすがの恩田陸さん、何かある?何がある?なんかおぞましい気配が・・。
そしてあのラストですからね~もう、トイレ行かれへんやん(笑)
「線路脇の家」ですが、エドワード・ホッパーという画家が描いた
絵のタイトルでもあります。
となると、いったいどんな絵なのか、どんな家なのか見たくなるのが人情で、いろいろ
検索してみると・・・
たしかに不穏な不気味ななんとなくうすら寒くなるような
こちらあのヒッチコックの「サイコ」のモデルにもなった家らしいですね。
俄然この画家に興味がわいてきました。
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