中国で見つけた珍しい???

中国在住の管理人が、中国で見つけた珍しいものを紹介していきます。

中国で格闘技を習う ~其の四~

2011年09月26日 19時44分40秒 | 日記
 中国の学校は夏休みが長いため、学校の内外でさまざまな夏期講座・クラスが開設されます。前回紹介したテコンドーの道場でも、夏休み限定のテコンドー・散打クラスが開設されました。当時、上海に留学していた私もヒマだったので、午後の時間に開設された散打クラスに行きました。

 練習内容等は、前回の北京散打激闘編とかぶるので、紹介は控えたいと思います。ただ興味深かったのが、散打指導員の練習時の発言です。彼は普段、夜の時間にテコンドークラスの指導も担当しているのですが、私たち生徒(テコンドーに参加しているちびっ子を含む)の前でこう言いました。

 「テコンドーなんか、子供だましだからな」

 生活のために仕方なくテコンドーを教えている、リアルに戦える指導者の苦渋がにじみ出ています。上海で格闘技を教えている指導者は、たいてい他省からの出稼ぎ労働者です。上海の富裕層の子供を不本意ながらだまし、お金を稼ぎ生計を立てる。彼がだましているのは、あんがい子供たちではなく、大人の方なのかもしれません。

 子供のテコンドークラスには、たくさんの保護者が訪れます。練習は要するに、保護者に対する見せ物でもあります。ですから、彼らが野蛮だと感じるような、激しいスパーリングなどは決してやりません。私は道場に備え付けてあるサンドバッグに、かつて総合格闘技の某有名選手(S・A)にほめられたことのあるキックをバシバシ打ち込んでいたのですが、保護者たちに嫌な顔をされました。私も神聖なる道場のサンドバッグのそばに、保護者がのほほんと腰を下ろしているのが気にくわないので、あえて本気で蹴り続けます。

 上海留学も終わりに近づき、日本に帰国することになりました。帰国間際、私は食事をするためテコンドー道場のそばをうろついていたら、例の指導員が同じ場所でダンスを教えている美女と、宿に入って行きました。子供たちの前ではあまりイチャイチャしない彼らの、微笑ましい光景でした。


今日は特に写真がないので、パンダをどうぞ……


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