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遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う

「遊行七恵の日々是遊行」の姉妹編です。
こちらもよろしくお願いします。
ツイッターのまとめもこちらに集めます。

久しぶりに遠出した話

2020-09-20 21:23:51 | 旅行
今年は本当にどこへも出かけられないまま九月を迎えてしまった。
ところが今月だけで三カ所の遠出をすることになった。
遠出と言ってもどれくらいからが遠出になるのかがわからない。
以前は毎月東京に出かけていた。
これも遠出と言えば遠出なのだが、必ず同じ新幹線にのり、同じ宿に泊まり、練りに練ったコースで好きな展覧会に出かけていたので、遠出しているという感覚がなかった。
週末のルーティンだったのである。

実際のところ「遠出」は物理的な距離の他に精神的な感性も含まれるようで、自分が「近い」とおもえば「近場」になり「遠い」と思えば「遠出」になるらしい。
わたしの場合、西は三宮元町から明石まで、京都から大津も石山寺、三井寺界隈、奈良は東大寺辺りまで、大阪は市内から堺、高石それと忠岡町までは「近場」でその先が「遠出」になるのだった。
この決まりでいえば、去る6日は大和高田から五条、下市口という「遠出」をし、続いて七日に加古川という「遠出」をしたことになる。
更に十日には名古屋、多治見へ向かうのだ。
これはもう「遠出」のクチ。

そしてそれから更に十日経った20日にようようまとめることが出来た。
こんなにも手間がかかるとはなあ。
己の衰えにため息ばかりよ。

六日はお誘いを受けて大和高田へ向かったが、実は近鉄大阪線はほとんど知らない。
たまたま鶴橋で先生にばったりお会いして道中延々と建物の話などをして過ごして、気づけば到着と言う状況だった。
着いたら雨が降ってきたし、しかも「近鉄一日券」なるものがあることもその場で知ったし。
前日までに日にち指定で購入か。わたしならなんばで買うわけだね。しもたなあ、これがあれば吉野もゆけるやん。
また期間内にいずれ。←行けたらな。

さる方のお屋敷へ向かう。
外観は公共的視界のものだからあれだけど、まあ特定されたらまずいので挙げない。
なにしろご好意で拝見させてくれてはるのですから。
御当主がお年よりずっとお達者な方で、お話も楽しかった。
建物もさることながらこうしたおうちには必ず何らかの美術品があるはずで、実際にわたしが見たところ、いくつか真筆がある。
座敷には長尾甲(雨山)からここのご先祖へ贈られた書が飾られていた。
かれは関西にゆかりの深い人なので、こちらのような由緒あるおうちの方と交流があるのも納得。あとおそらく鈴木華邨の絹に描いた牧歌的なのがあった。
奈良の一刀彫の森川杜園に倣ったと記された白鹿の可愛い木彫があり、見学した皆さんの人気の的。いいねえ。
おじゃまいたしました。

尺土から橿原神宮前駅へ。
この駅は村野藤吾。まあいろいろあるのだけど、いかにも村野な構造や装飾があった。
ここでも貴重なものを拝見したが、それが何かは挙げない。ナイショだ。期待と妄想だけふくらましてね。

駅ナカのうどん屋さんで久しぶりに温いおうどんと助六のセット。こういうのがいちばんええ。いやもうほんまに。ようけてんぷらがのっかってました。ありがとう。
それで同席した…言うてもソーシャルディスタンス守って密にならないわけですが、若い兄さんが機嫌よくぱくぱく食べる様子は微笑ましかったなあ。ええ感じや。

さてここからが謎と言うかわたしにはわからない乗換だった。
ここから吉野口へ出て、同じ構内のJRで五条へ向かったのね。
わたしの持ってる路線図は私鉄しかないので、五条へどう行くのか全く分からなかったが、これはそういうルートなのか。いや考えもつかなかった。
そう、関西は私鉄で大体どこなと行けるので、JRのことをあんまり考えてなかった。

五条は完全に初めてで、ただ仕事柄ここには多少関わりがあるので地図は大体浮かぶ。
浮かぶが実際に歩いたことがない土地なので、見るものも面白く映る。
五条といえば「柿の葉寿司」のたなか。その本拠地。
駅の所に売店もあった。わたしはたなかの柿の葉寿司も穴子寿司も大好き。押し寿司万歳。とかなんとかいうてたら雨やがな。
雨の中を行く。
ついでに書くと、わたしがたなかを知ったのはもう随分昔の子供時代で、母親の行きつけの喫茶店のママさんが五条の出で、その人から貰ったのが最初。
後に知ったが、楳図かずおの従姉妹だそう。それで「まことちゃん」の「なのらー」などの台詞が実は五条辺りの方言だと知ったのらー。

五条新町へ。ここらは古い民家が軒を並べていて、ここだけを散策するのも面白そう。今度じっくり楽しみたい。
日本一古い民家へ。これは凄い。非公開だがチラシもらった。
1607年てか。うわーッという感じ。わたしは圧倒されたよ。
それにしてもこういうのが残っているのは凄いな…
街並みをみると丹波篠山を思い出させるところがあった。
冬に丹波へ行くのも楽しい。

そしてその日は最後に下市口へ向かった。
「義経千本桜」の「弥助鮨」へ向かったのである。
釣瓶鮨の「弥助」長らく憧れていたが、遠いので諦めていた。
こんな機会がなければ行けないままだった。

ああ、ここが「弥助」か。「いがみの権太」の実家かぁ、という感慨がある。
ここについては後日また別項でまとめたい。
古い料理旅館らしい趣があるが、のちに49代ご当主からのお話も聞いて色々と納得がゆく。
過疎化がひどいのだ。
来るのは遠いお客であり、常に誰かが来続けるというところではないのだ。
その為に完全予約制で、お運びは近所のご婦人方を臨時雇い。
それから話が滑り、笠置の「笠置館」が現在ではほぼ廃墟だと知り、暗澹たる気持ちになる。

天然アユ定食をいただくが、アユのウルカを集める話などを聞き、天然アユというものはつくづく贅沢なものだとも思う。
色々おしゃべりも盛り上がり、たいへん楽しく過ごし、ついに解散時間。

タクシーはここまで今日は来ないようで、徒歩15分ばかりで下市口に着くと言うので皆さんで歩く。
吉野川の流れは暗くて見えず、対岸の遠くにぽつぽつと人家の明かりが見える。
なにやら物悲しいほどの過疎である。
一人でここを歩けと言われるとわたしはたぶん泣くだろう。
延々とおしゃべりしながら歩くから、まだ神経も保てるのだ。

特急と急行の時間差は大したものではない。
面白いのは先着の特急に乗り込んだのが全員男性で、女性は全員が後の急行に乗ったことだ。
まあ当然な現象かもしれない。よっぽど急いでいるのならともかく。
そしてこの車内でも人が少ないのをいいことに延々としゃべり倒していた。
自分らの持つよい建物のデータを見せ合ったり情報交換をしたり。
それでようよう阿倍野についた。
以前明日香ツアーをした時も思ったが、意外にこの線は速いな。
これならなんとか個人でも吉野に出かけられる気がする。

下市口には今回が初めてだが、吉野山には一度子供の頃に行ったことがある。
家族親族ともどもでマイクロバスを借りて出かけたのだ。
懐かしい話。一泊してそれから談山神社に行って笛を買ってもらったことだけ覚えている。

翌日は加古川である。
加古川というところは意外と凄い近代建築が隠れている。
今回は地元の有名企業の社宅へ向かった。
これについてもどこかということは明確にしない。
ここでも隠された名品をみる。ほとんど崩落寸前だが、なんというか「残んの美」という風情である。

こちらはちょっと見かけたよい屋根。
それから以前にも訪ねた加古川図書館だが、どうやら今は使われなくなってしまったらしい。暗い気持ちになる…

さる実業家の方の邸宅へ向かう。
成城学園で見学したような素晴らしい邸宅で、個人邸でなくば大いに宣伝したくなるような名建築である。
そしてこちらのおうちの方がとても親切で、色々とお世話してくださったのでした。
ありがとうございます。ご厚意に感謝。

帰りに以前美味しかったケーキ屋さんに行ったらダメになってたなあ。残念。
それで西川パンの直売でちょっとばかり購入して帰阪。
三宮までJRで出てそれから阪急。この日もたくさんおしゃべりしたなあ。
やっぱり話が合う人々とお話しすると気分も上昇する。

さて十日。
この日はかねてからの約束で多治見へ。
JR東海ツアーズの「Gotoキャンペーン」に乗って名古屋までひかり号往復ブラスαのお得なチケットで4300円余。助かるなあ。
同じ車両に一人、別な車両に二人友人がいて、名古屋から中央線に乗り換えるホームで集合。
よしよし。
そこから多治見へ。
昨日、午後5:16
タクシー乗ってモザイクタイルミュージアムへ。
ここもまた詳しくは別項で。
藤森さんらしい外観とか階段とか構造で、なかなかに楽しい。
そして展示物はもとより好ましい。

近所の笠原神明宮にも寄った。ここにも立派な陶板がある。
狛犬は日露戦争の戦勝記念、鳥居は大正のご大典記念。
けっこう地方ではこういうのあるね。

バスで駅へ戻る。ランチ場所探すうち今日の講座の先生が向こうから「おーいおーい」。
五人でイタリアンへ。
これがなかなか美味しかったね。

それから地下道くぐって集合場所のバスターミナルに着いた瞬間、まさかのゲリラ豪雨。
いやもう滝としか。凄い風雨、スコールだぜこれ。
タクシーに分乗して神言修道院へ。
着いたら雨も止んだ。いやいやこれはよかったが、あの雨は何なんだ。修道院は実のところ入れず、教会と宿泊施設やブドウ園などを見て回る。
実に素敵な教会で、パッション(受難)絵のほかにキリストの生涯の様々なエピソードを壁画にしたものも展示されていた。それを見るのがなかなかに楽しい。
天井の様子もいい。内部撮影禁止なので字だけでお伝え。
おお、天にまします父たる鳩が。
裏庭にはルルドの泉も。

ログハウスには大天使たちの名前が付けられている。
ショップではここの葡萄酒から作られた寒天ゼリーとミニガレットなど購入。
修道院特製のお菓子、好きなんですよ。

さてタクシーに来てもらう。とうてつタクシー。東鉄。饕餮ではない。
で、虎渓寺に向かう。
…かなり遠いな。
黒門で下車。
横の川が水流増して早瀬になってる。かつてカナダで見た川とよく似ている。
ここのお寺については詳しく知らなかったが、後で調べたらわたしの大好きな夢想国師が開山なのか。
それでお庭が好みなのかも。
信長塀もあるね。もう早や木によっては紅葉始まりつつある見受けられる。
いいねえ。

いい気分で再びタクシーをたのむ。とうてつタクシー。
三人目の女性運転手。所属五人のうち三人に当たったそうです。
エキナカでちょっとお茶。ほっとするわ。
名古屋へ戻り、わたしはみんなより一時間速く帰るので、高島屋へ。
あーっ浪越軒ないやんーっがーん…
赤福カフェがある。氷赤福食べたい…

ということで帰宅。なかなか疲れましたが楽しかったわ。
やっぱり遠出すると気分が晴れるわ。

初めて行った海外旅行を思い出す ニュージーランドツアー1996

2020-04-27 00:55:50 | 旅行
書類整理していたら懐かしいものが出てきた。
阪急交通社トラピックスのニュージーランドツアー。

写真資料が見つからなくて記憶だけで綴ってみようと思う。

エア・ニュージーで向かうのだが、CAの制服がマオリ風なところも採りいれていて感じよかった。
そして人に聞いていたのだがエア・ニュージーの機内食は美味しいそうで、ワクワクしながら待っていた。
メニューカードは今も手元にある。今から思えば博物学的な植物の絵だな。バンクスの絵なのか?

エコノミーのごはんメニューはこちら。

往復、どちらがどちらかは今は思い出せない。
当時の日記帳を取り出せばわかるのだが、今回のブログの「決まり」は「記憶だけで」なので、あえて調べない。
とはいえ夕食と朝食が往路にあるので白い花の絵の着いた方が往路だな。
メニューを書写する。
前菜・各種寿司…覚えてないなあ
メインはどちらも好みなのでどっち選んだかわからんなあ。でも"Beef please"と言うたような気もするし
デザートの葛衣てなんだ?飲んだのはティー一択。
…まあ美味しかったように思う。

基本的に殆ど寝ない人なので機内でも寝ていない。意識が飛んでることはあるが。
朝食。まあ、間違いなくきちんと食べてるな。

到着後バスに乗ってクライストチャーチの市内観光。
大聖堂もモナ・ヴェイルも素晴らしかったのだけど現地ガイドの人がもう日本語を忘れかけてる感じで、モナ・ヴェイルを「昔の金持ちの家」と説明したのがちょっと面白かった。情緒が足りないぞと言う感じ。
追憶の橋についての記憶はない。

昼食はどこかのホールのような所で四季折々の果物と何故かうどんとパン類などがあり、柿と温州みかんがたいへん美味しかった。
うどんは出汁が利いてないがしかしうどん好きなわたしはスルー出来なかった。
実はこの後、全ての昼食が同じように柿、ミカン、スイカと季節の違うのが一緒に出て、出汁のきいていないうどんがつくのだった。
そしてフルーツはどれもこれもたいへん美味しかった。

クォリティホテルに宿泊。この時、わたしはバスタブの水をあふれさせてしまい、申し訳ないことになる。

翌朝はテカポ湖へ。この頃視力が低下しつつあったのだが、延々と続く緑の農地に点在する羊らを見るうちに、視力が回復していった。こんなのは北海道とここ以外にはない。
ずーっと遠くにのんぴりと羊や牛がいる。
聞いた話によると、一番ミートとして高価なのはNZではトリで、羊と牛が安いのだった。
畜産と言うのはなかなか難しい。

善き羊飼いの教会。少年像が可愛い。
この時ちょっとしたトラブルがあり、同行者に対して嫌な感じを持った。
長いツアーでこういう風に厭な感じを持つのはあまりよくないが、後にこれが元で関係を絶った。
価値観の相違と言うか、いやなものは嫌だとしか言いようがない。

マウント・クック国立公園。かっこよかったな。
クィーンズタウンでもクォリティホテル。ここでは警戒して入浴した。

三日目。ミラーレイクへ。そこからミルフォードサウンドへ行ったが、非常に綺麗だった。氷河が氷になっているそうで、これが青くて透明で綺麗。

クィーンズタウンからクライストチャーチへ戻る。バスは11時間かかる。のんびりと外を見ていたのでまじで視力がよくなった。
途中に例の善き羊飼いの教会を望む。
その時、ツアーの細かいことをノートに記していたが、同行者にそのノートをいきなり奪われ、バス内で他の客たちに回覧されたのには参った。悪いことは書いてないから良いが、こういうことを相手の同意なしにするところが非常に厭になった。

さて今度は飛行機に乗ってロトルアへ。地熱が高いからか間欠泉がびゅんびゅんっ
羊の毛刈りショーもなかなか楽しかった。犬がよく働くのです。

マオリの人々のショーを見ながらの食事なんだが、これが順番に取りに行くというシステムで、最後の席の方にいたので非常におなかがすいた。だから貝蒸し料理などを取りすぎてしまい、味付けが合わないので難儀した。
このシステムはよくないな。
料理自体はハンギディナーと言う。ショーに出演の女性にマオリ風の挨拶を教わる。

翌朝ホテルの給仕の人々が昨夜のショーの人だと気づく。
ところでわたしはオールブラックスのファンで、このあとユニフォームを買ったり、マオリの人が使っていたブーメランなどを購入した。

ワイトモへ。ここはツチボタルを見ることが出来る鍾乳洞がある。完全に暗闇。カメラは無論ダメ。個人の所有らしい。
ツチボタルかなり大きい。シーンとしながらみるが、とても大きな螢火に感銘を受けた。

オークランドでは駅などへゆく。いい建物が多い。クライストチャーチはガーデニング、こちらはいい建物が多くてよかった。
それにしても清潔な都市でそれにも感心したが、向こうでへたる若い奴らが公共の場で小汚いことをしていてそれが日本の青少年だと思うと、逮捕されたらよいのにと思ったり。道を汚すなばかども。

そうそう、道路交通法が日本と同じだった。そしてやたらと日本車が走っていた。
信号機もいい感じ。

手紙を書いてたので郵便局で切手を買う。その残り。


オークランドから飛行機に乗る。
おカネも使い切っておこうとこまごまと買っていたら、同行者が「関空で借りた一万円分返す」と言い出した。
実は関空で換金する時に同行者から借金を申し込まれ、困ったなと思いながらもお金を貸したのだが、それを今この時に返すというので受け取ったら、全部NZ弗。
もう、本当にこれで嫌になった。
帰国後空港で別れて以来、二度と会っていない。向こうからは連絡を取ろうとしてきたが、全て無視した。
まあ幸いというか、なんとか使い切って小銭だけになったが、やはり許し難く、こういう神経の者とはつきあってはいかんと思った。

トラベルにトラブルはつきもの、そもそもトラベルの語源はトラブルだということを前提にして、やはり気の合わない人・価値観の合わない人との旅行は難しいなと痛感したことを最後に記す。

色々と思い出したが、まあやはりNZはよかった。
いつか写真が見つかればまた追加しゆこう。

2020.2月の東京ハイカイ録

2020-02-23 23:27:39 | 旅行
色々あってわたしもマスクして出かけました。
要するに新幹線の中ではマスクとサングラスしながら寝てただけさ。

東京駅でいつものロッカーに荷物を置いてさくら通りを歩く。


丸善から地下鉄へ。

今回は久しぶりに下町風俗資料館へ。
寿三郎師の「吉原」が撮影可能と聞いてホクホクと。


思えば最初にここを訪問したのは1989年の11月で、その時もこの「吉原」を見るためだったのだよな。
あああ、今は2020年てか。うそみたい。
更に言うと上掲のチケットな、これも値段はともかく図柄は1989年以来変わってないよ。
それで「吉原」は後日撮り倒したのをまとめます。
非常に嬉しかった。89年、01年と見てきたから19年ぶりになるのか。

不忍池周辺には河津桜が咲いていた。上野公園の入り口にはまた違う桜がある。

都鳥もいた。まだ顔は白い。

そこから湯島へ向かう。
途中某ホテル1階の洋菓子アウトレットショップを見ると、開店待ちの群がなかなか…人気だのう。好きやけどな。

湯島の白梅を楽しむ。

丁度甥っ子が高校受験なのでお祈りする。

それでまさかの宝物殿の日本画展。

観ましたがな。よかったわ。暁斎一家の屏風に始まり、大観、古径、靫彦から淳之さんまでの梅に関する絵。
これは穴場でした。

プレ・オープン中の和食屋さんでお昼。なかなか美味しかったわ。夜がメインになるらしい。
おにぎりとおばんざい。

東大の横を通り、中を歩き、弥生美術館へ向かう。
東大の素敵な建物群を見ても何故か心が弾まない。
東大卒の知人を思い出し、ここで学んだのだなあと改めて思ったり。
(駒場かもしれないが詳しくは知らない)
どちらにしろ未だに「受験とは???」なわたしにはここへ来る資格も権利もないのだよ。
だから歩き、通り過ぎるだけ。

弥生美術館では右田年英一門の展示。特に鰭崎英朋を中心に。
華宵はモガ、夢二は袴の特集。これまた面白くて。

千代田線で一本、太田記念美術館。
こちらは「清方と英朋」展。とてもよかったので図録購入。武内桂舟、梶田半古らの挿絵も多数あったし。

そこから田原町へ出たが早々と浅草レモンパイは全品完売。すげーな。
それで隣の稲荷町の古城へ。

いやいや、びっくりしたよ。すごいな、これまた。

雨の中、東博へ。
「出雲と大和」展。「大出雲」展以来のものを色々と見た。
それで面白いことに奈良をはじめとした「大和」のものには親しみを感じるわけだよ。説明を読む以前に。

常設もいろいろと見たけど、そこで読み本の挿絵の展示を見てそそられたね。
だから翌日は石神井公園へ。

翌日。いつものロッカーに荷物を放り込んでから石神井公園ふるさと文化館へ。
大江戸の漫画。やっぱりお目当ての読み本の挿絵がとてもいい。特に北斎。本画よりずっと好み。
こちらでは紹介している本のいくつかをデジタル紹介していた。よい試みだと思う。

うどん屋が混んでるので諦めて駅へ向かう。
てん屋でうどんなど食べてから次は中村橋。
練馬区立美術館。

津田青楓展。初期の装飾や装幀の仕事が好きだが、ものすごーーーーく活動家なのは今回初めて知った。
洋画より南画の方がいいな。「わしのことならほっといて」的な精神が垣間見えるのが面白い。

池袋のタカセにより、お菓子やケーキなど購入してから東京へ。
更に大丸でも色々かう。
早い時間だけど新幹線に。

ああ、今回も面白かった。

次回は3月なんだが世間の今のがよくなってますように…


2018年の秋の記憶

2018-12-07 01:13:25 | 旅行
年々歳々、秋の良さを思い知る。ただ、残念なことに秋を愉しむ期間が短くなっている。
みじかくも美しく燃え
映画のタイトルだが、これは昨今の秋を指すように思えてならない。
額田女王、秋好中宮といった美女に倣ってわたしも秋を愛する。

今秋ツイートしたものをまとめる。
























































































まずはここまで。

松山から八幡浜、因島へ

2017-04-24 23:05:33 | 旅行
翌朝。
宿で松山名物のもぶり飯というのをよばれてから再び道後温泉へ向かった。
というのは実は集合場所はJR松山駅だが泊まる先は道後温泉の斜めのホテルなのだ。
それで昨日のうちに「今朝、荷物を持って参ります」と約束していた。
荷を預け、今度は隣の道後公園へ向かった。
既にツツジはこの辺り満開である。

わたしは子規記念博物館へ。
前日の坂の上の雲ミュージアムでドキドキが高まっていたので丁度いいわけだが、ただ、子規を想うと以前からせつなくなるので、今回はつらいかもしれないな、とは思った。
記念館はわかりやすい資料を多く出し、子規の生涯を丁寧に追いかけてゆく。
子規のキラキラした気持ちが見えてくる構成になっていた。先がハッキリ見えた生涯をいかに充実して過ごすか。時間と能力とを無駄にすることなくいかに多くの実りを後世にもたらすことができるか。
凄い生涯だった。

ここでは台風で壊れてしまった愚陀佛庵の再現がなされていた。靴を脱いで畳に上がる。室内から庭の様子を確かめることもできる。
子規と漱石の対話を想像する…

こちらは2002年の愚陀佛庵。一枚だけ手元にあった。


さて10:49のに乗る予定だったが、体調不良とちょっとしたトラブルが起こり、電車に一分遅れで乗り損ねた。あちゃー
仕方ない。160円の伊予鉄をあきらめて1600円余りのタクシーで向かう。運転手さんと雑談しながら色々情報を得たので、それはそれでいい。

早めに駅に着くと、既に前日に現地入りされてた方々と合流し、電車を待つ。
全員集合しバスに乗り込む。
まずは伊予絣の創始者・鍵谷カナ頌功堂へ。
伊予絣は案外近代のものなのだということを知るが、坂の上の雲ミュージアムで女優・真野響子さんが伊予絣のすばらしさを綴るパネル展示を見ていたので、色々と思うところがある。

この建物は木子七郎。
藤がきれいに咲いていた。
ごく近くに88ヶ所のお寺があった。

東雲学園をチラ見してから愛媛県庁舎へ。
これはまた別項で詳しく挙げる。
木子七郎の名作。ドームが可愛い。

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車内でお弁当を食べながらバスバス走るバスバス早い♪で八幡浜市へ。
日土小学校へついたらえらいこと車が止まっていた。どういうことかと思ったら、偶然にも一般公開日+参観日だったそうな。
凄い数の車でしたわー
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そのまま梅美人酒造。
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お酒もいい感じでしたわ。
ここは不思議な建物でした。
地方に行けばその地の酒造会社を訪ねるのが楽しい。

そして日土小学校の雛形というか仲間というか、旧川之内小学校へ。ここはもう廃校になっていた。
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装飾性のないモダンな建物というものはわたしにはちょっと物足りないのだけど、学校の場合、みんなが自分らの作品をはっつけたり拵えものを置いたりしてカスタマイズしてゆく場なので、それが装飾になり記憶になり財産になる。

この日はここまで。道後温泉に帰り、近くの居酒屋へ。なかなかおいしかったし、なにより量が多かったわ。
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時間も遅くなったので道後温泉も椿の湯もあきらめた。またいつか行こう。

最終日、萬翠荘へ。
本当に綺麗な建物。これも木子七郎。
宮殿ですわー♪フランス風の綺麗な装飾。ときめく。
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そこから八幡浜へ。さる建物を見学させてもらったがこちらは後日もちょっと挙げません。

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で、今治へ向かった。タオルミュージアムでごはん食べてからショップを見たり買い物したり。

後は今治市役所・公会堂・市民会館が集う地へ。これは丹下健三。ああ、全く装飾がない、モダニズムというものは本当にこれだわー
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そこから徒歩で今治ラヂウム温泉へ。
あいにくお休み中。
非常に面白い建造物だった。なんでもありの建物。
しかし風呂屋というものはシンプルをめざすか、あるいはこういうとっぴもないものを拵えるかのどちらかだと思うので、それでいいと思う。
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最後に因島のヴォーリズ建築を見学に。
白滝山荘。今はペンション。いい感じですなー。

福山駅で解散。いいツアーでしたな。
楽しかった。
新幹線で帰阪。
けっこう疲れたのでさっさと寝てしまったよ。

展覧会の感想も個々の建物の写真もみんな後日ちびちび挙げてゆきます。よろしく。