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遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う

「遊行七恵の日々是遊行」の姉妹編です。
こちらもよろしくお願いします。
ツイッターのまとめもこちらに集めます。

夏の花に会いにゆく

2023-08-06 01:55:42 | 日記
毎月花のたよりにふらふらと出かけることが多い。
暑い中、早朝だとまあなんとかなるかと蓮を見に行った。
近年は蓮の名所の喜光寺にも万博公園にも行かなくなった。
不忍池の蓮もタイミングが合わないことが多い。
なので近所の公園で蓮を見る。
公園には様々な花が咲いているので、蓮だけでなく他の夏の花をみることにもなる。

数が多いので適宜サムネイル化しているので、クリックすると拡大します。

        

場所を変えると、ヒメジョオンだったかな、可愛い小さいキク科の花がある。
 

小川の向こうの小さい池は睡蓮池。

     

朝顔ではなく昼顔かもしれない。
 

他にも
  

再び蓮池へ戻る。
今度はぐるりと回った先へ。

      

橋を渡るとその下の辺りに梅花藻が。
   

なんだかターナーのようだ。


こちらの方が蓮がたくさん咲いていた。

     

   

知らぬ花も可愛い。


トンボがいる。


季節外れのマグノリア


いくらでも咲いてほしい。
 

帰宅するとセミの抜け殻があった。嬉しかった。

「海の日」なのに海とは無縁な休日を過ごす

2023-07-30 01:13:52 | 日記
夏の最初の三連休の話である。
出かけずにはいられない体質なので、このあっっっつい最中に京都へ向かう。
例によって予定より1時間ばかり出遅れたので、東山二条のその名も大蓮寺なるハスの名所に行けず。

木屋町通りを北上するのがまだ涼しかった。
高瀬川と柳のおかげです。ありがとう。それで秀次公の墓所のお寺の前を通って、工事中の三条大橋をゆく。

鴨川だけにカモがおる。
三条通から途中、新麩屋町通りを上がり、孫橋通から西へ。新高倉通のところで一瞬「このまま北へ上がれば大蓮寺やん」と思ったが、今のわたしの足の状態とこの暑さとを考えて諦め、そのまま歩くと、要法寺の境内へ。
ここは立派な寺だけど、残念ながらハスはなかった。

それで孫橋通へ戻り、東大路を渡ってまだまっすぐ行くと、「レート白粉」の看板があった。
これは関西では初めて見た。あるんやなあ。

レート白粉の琺瑯看板は初見。東山道一つ挟んだら仁丹琺瑯標識に上京区孫橋通東山その下にはサビサビの標識に左京区南門前町山梨製餡の建物の角に。今は左京区南門前町。すぐ先には東山区。


そして山梨製餡を通過し、川を越える。


並河靖之七宝記念館へ到着。
二階の特別公開に参加するのだよ。

美術館の入館料は千円、二階特別公開は600円です。
わたくしはまず七宝焼を拝見いたしましたよ。
今回特に蝶々の飛んでる図柄の良いのを見た。
有線七宝の美。

実は中学二年までクラブで七宝焼を拵えていた。無線七宝。ところが教師が違う人になり、今度のクソオヤジは土コネ至上主義で七宝否定。未だに腹が立つ。
クラブはやめて、それ以降作るのも難しくなり、見るだけに。
当時は七宝焼教室とかなかったから仕方ないが、続けたかったわ。

お二階へは襖の向こうの狭い階段で上がります。これはあれだ、忍者屋敷風な楽しさだな。
そしてその二階のお座敷がなかなか凝っていて、格天井に筬欄間という格の高いしつらえに、床の間には折々にお軸のよいのを出していたそう。
今日みたいに暑い日には望月玉泉の滝図はぴったりですな。
図録によると蕭白の群仙図もあったらしい。今は行方不明。
絵の前には並河靖之手製のいい感じの鉢があった。
二階の回り廊下から庭を見下ろすのも楽しい。
巨大な松はこの家と庭が出来たときからのもの、その隣の泰山木はわりに新しい。
お庭は隣接する植治のお仕事。池泉回遊式。

瓦には火防の波柄、丸瓦には七宝繋の中に「並河」の「並」の字。
通り庭なども拝見し、ああやっぱりいいなあと感心する。
暑いけど、ここは涼しい。

地下鉄東山三条から乗る。
烏丸御池。そこから烏丸六角通へ。
ありました。町家の定食屋さん。

少し並んでから大きなテーブルの一隅に。
味噌に生姜を混ぜたので焼いたサバ、揚げナスに卸し大根と肉、小鉢などなど。

なかなか美味しかった。


そこから京都文化博物館へ。7/15から神宮道の星野画廊所蔵品からチョイスした「少女たち」展が開催。
参りましたよ。
以前から星野画廊さんところの展示をちらちら見に行ったり図録を買ったりしてたが、こうした大掛かりな形で楽しむのは初めて。
不思議な慧眼というか発掘者の鋭いまなざしに改めて感銘を受ける。
クリックすれば拡大します。
   
面白い展覧会でした。

2階の常設では祇園祭の山鉾の付属品を観たり、大内義隆の関連資料を見たり。
またこれがツイッターでも挙げられてたけど、「大内さんは傾きかけた幕府をサポートするためにわざわざ山口から上洛してきた奇特な人です」
いいよなあ、このセンス。言うたらなんやけど、このセンスは他国のものにはないで。
足利15代の将軍各人の紹介もある。
丁度今新聞で義稙とその妹の曇華院聖壽の話が連載されてるので、興味深くみる。
彼女のいたところは嵯峨野だが、この京都文化博物館の一部は曇華院前町にひっかかるのだった。
三条高倉といえば説経節の「小栗判官」の実家があったのは二条高倉だが、梅原猛の戯曲、スーパー歌舞伎「オグリ」では三条高倉に変わっていたな。

それからイノダの本店へ。
久しぶりに二階へ上がる。
いい階段よねえ。

コーヒーフロート。ここのはバニラでなくレモンアイス。さっぱりしているのよ。
そうだ、今回はあれだけど、次はサマー・シュトーレン買おう。

飲み始めと中程と。 

さて六角通りを新町まで。まだ明るいけど祇園祭の宵宵山なので山鉾が並んでおります。
みんな大好き蟷螂山。いろんなグッズもあるんだなあ。


このあたりを中心にぐるぐると2時間ばかり徘徊。

やっぱり毎回見るのが楽しいよ…


月鉾、函谷鉾、長刀鉾などを見るといよいよ帰り道のような気がする。
ああ、お囃子にあわせて鈴が動くのも間近で見れたな。

河原町に着いたので高島屋に入る。
今回は志野ドレッシングに電話してお取り置きお願いしてたのよ。
柚子白みそドレッシング1L
赤紫蘇ジュースなど飲ませてもらいスッとしたわ。
ありがとう。

帰りは河原町下ルのサイゼに入る。
なんかしらんけど隣のご一家分の注文まで私の所に入ってた。
支払いは普通なんだけど、注文がね。よくわからんなあ。
7/15はここまで。

日曜の朝。わたくし久しぶりに自転車で遠出いたしましたわ。
とあるお店へ。モーニングにフレンチトースト。


その後また道を少し戻って市内有数の蓮池へ。

もう既に万博の早朝観蓮会は終わってたのは残念だけど、ここがいちばん行きやすい。
手前の方はあまり咲いてないけど、ぐるっと回ると対岸の方はなかなかよく咲いていたし、梅花藻も出てた。
可愛い。今年は珍しく睡蓮の方がいまいちだった。そういえばひまわりも大してなかったなあ。

帰宅して洗濯して医者に行って…ぐったり。
結局この日は六甲アイランドへ行けなかった。

海の日。
いつから始まったのか知らんが、あると喜ぶ三連休。
この日はお約束があったので、昼前から阪急へ。
オフ会ですがな。

これがもうしゃべりすぎて夜にのどが痛くなるほどでした。
楽しかったわ。
本当に場所を変えて6時間ばかりしゃべっぱなし。
この日阪急ではトムとジェリーのグッズも販売していた。
 

気分は明るいけれど、結局この三連休海にもましてや山にもゆかず、街なかをハイカイし倒しておりました。
わが家から旅立ったせみやん。


そしてこの日は東京の叔母からたくさんのフルーツが届きました。


最後にこの三日の間に見た時期から遅れてもがんばって咲いてる花を集めました。
クリックすると拡大化します。
     

二週連続東京ハイカイしたぞ

2023-07-15 01:24:49 | 日記
6/24、25と一泊二日のあと、7/2にも東京に行きました。
まあ理由は色々。
新幹線で往来するので朝は早いけど、以前と違って最近のわたしは地下鉄で向かうので気楽にはなったかな。なんしか阪急宝塚線から同じホームの京都線に乗り換えて次の駅、小さい階段を降りてすぐに踏切と信号を渡ればもう西中島南方駅。そのままエスカレーターなりエレベーターなりでホームに上がる。この二つが長年ここになかったのよ。だから大阪駅まで出向いてたんだが、それがまた遠い遠い。しかし西中島南方だと気楽は気楽。
帰りは逆に大阪駅から帰る方が楽というのも面白いけどね。

さて新幹線に乗って東京へ向かいました。寝過ごして富士山も何も見ていないけれど、まあこういう日もある。
今回は品川のロッカーに荷物を入れてまず渋谷へ。新南口へ初めて出たが、これまた面倒な道だな。新南口自体は悪くない。道に出たら右の奥にスーパーLIFEが見えたし、正面には金王神社も見える。國學院大學に行くにはこれはベターではないかな。

その國學院大學の博物館へ行きまして「祓」展を見たが、これが前評判以上に興味深い内容で、色々と知ることが多かった。
解除と書いて「はらい」=祓と読むわけです。
つまりハンターハンターの「呪いの解除」とはそういう意味合いだったのかと今更ながらに感銘を受けたり。


展示を見てから学生食堂へ。ここは一般客ウェルカムなので助かります。
むろん学生とは値段が違うが、少しばかり増したお金が学生の助けになればよいなと思う。
前回同様今回も鳥の変わり揚げを食べた。
隣接した男子学生らの話が聞こえるけど、彼らの日々のつつましさにちょっと泣ける。
あれだよ、やっはり国は学生をもっと金銭面で助けてやれよ。
役に立たねえマイナカード拵えて一部の企業だけ肥え太らすのでなくに。
本当にダメな国だな。

次は原宿へ。ああ、変わりようも凄いけど、ここの駅はやっぱり今の形態でいいと思う。
そりゃあの愛らしい駅舎は大切よ。でもね使う面々を見てると、こういうむちゃくちゃ混む駅はやっぱり合理的な構造でないとだめでしょう。
あの駅舎は奈良駅や浜寺公園駅みたいになるのが穏当な方策かな。

久しぶりに太田浮世絵美術館。今回はポール・ジャクレーの展覧会を前後期二か月にわたって開催。
ジャクレー展は久しぶりなのでとても嬉しい。
今回も大いに満足。
最近本当に展覧会の感想があげられないが、なんとかこれはしたいものです。
ところで図録は160点のうち40点のみだからちょとさみしいな。手元にある淡交社のを眺めるか。
それにしても少年、青年の艶やかなこと。満州の貴婦人の装束の華やかさなどに幻惑される一方で、南洋、東アジアの普通の生活者などへの温かな視線もいい。

原宿から高田馬場へ出るとアトムの主題歌が聞こえる。そりゃそうだよな。天馬博士は丙午生まれ、馬鈴薯農家の群馬育ち、練馬暮らし高田馬場の科学局勤務、長官選挙に出馬、今に馬脚を現すのではと下馬評が…
で、次にメトロに乗って早稲田へ。実に久しぶり。
早稲田大学の大隈重信像を見て思い出すのが、今渦中の女優がこの大学に無理くり入学した時の、メトロの月刊リーフレットに出た1コマ漫画、大隈重信像までもがサイン色紙をそっと隠し持っているというものでした。
あれから幾星霜…

今回は会津八一記念館で女性作家の作品と、「少女の友」関連資料を見た。
三岸節子好き…「少女の友」の抒情性がやっぱりいいな。


そこからガウディ展のために竹橋へ。ああ久しぶりだな。
毎日新聞社の中で七夕飾りがある。

今年私は七夕出来るだろうか。←しました。

足がギシギシいうのをポクポク殴りつけて竹橋を渡る。
なんというか、コロナ以前がはるか昔のような気がする。
楽しかったなあ、というノスタルジーに噛まれる。

東近美でガウディ展。
先年井上雄彦の高い画力と取材で構成されたガウディ展を見たのを思い出す。
もっと以前、現美でみたガウディ展のポスターは大きかったなあ。
模型や実際使われていた彫刻などは撮影可能。ぱちぱち。

いや本当にこういう考えはどこから来たのだろう。想像もできない。
逆にしてどうのこうのというのがもう意味が分からない。
考えようにもまず意味が分からない。どこから学ぶべきなのか。
いやー凄いものを観ましたな。


常設展示がたいへん楽しかった。
やっぱり自分は近代日本画が一番好きだよなあ。
近代日本洋画も好きだし版画も写真もいい。
好きなものだけを楽しむ。こういうのが実は一番好きだな。

竹橋から日本橋へ、高島屋へ入ると、志野が来てた。ゆずドレッシングのあの志野さん。
今回は会社用のだけ購入、また7/15に京都の高島屋にいてるそうなので、大きい瓶はそっちで買うわ。
まちおかで大量に小さい袋入りのお菓子を購入、進撃ウエハース、モルカーのおもちゃも半額に喜んで買う。
東京駅から品川へ向かい、荷物を取ってお宿へ。

15年位前までの定宿が完全にスタイルを変えてリニューアルし、前回に引き続いて投宿。
以前と違い別経営の入浴施設が入り、宿泊客は1回500円なんだけど、結構高いみたいね。
気持ちよくぐったり。

朝風呂にもゆき、それで身ぎれいになってから荷物を別室のクロークルームに預け、りんかい線でビッグサイトへ。
この日は私も属するジャンルのプチオンリーが開催されてるし、わたしも招いてもらったアンソロジーが刊行されてるのが嬉しい。
皆さんのところをうろうろし、やがてお約束の時間の再会を期してわたしは一旦東から西のレストラン棟へ。

うーーーーーん、有名店が出店するビッグサイトだけど、これまたひどい味だな。
どこに入ったかは申しませんが、思えば本店だってそんなにおいしいところでもなかったな、老舗は老舗だけど。
おいしかったのは付け合わせのマッシュポテトのみ。
次はないなあ。

約束時間に約束場所に集合し、約束の人々と合流し、約束の地へ向かう。
荷物は重いし暑いし遠いし…えらい目に遭いながらもなんとか到着。
これ一人でここへ行けと言われたら無理やな。
こちらで皆さんと大いに楽しむ。5時までの楽しいイベントでした。

再びりんかい線でホテルに戻り、品川から新幹線。
さすがにくたびれました。
6月末の東京ハイカイはここまで。


7/2の日曜日にも急遽東京へGO。
なんというか、ちょっと昔ならよくある行動なんだけど、近年では珍しい。
富士山が白雲にかまれる情景などを見る。


さて今回は東京駅まで出てから上野に行くのに一番早い線に乗る。茨城とか行く方かな。
上野に下車してびっくりしたよ。バリアフリーはええけど、マジでほんまに緑が絶滅。
びっくりした。しかも西洋美術館も前庭から緑が払われてる。
悪しきならぬ、あ四季を払え、やないけど、そんな感じかな。

子ども図書館の撮影をパチパチぱちぱち。

これもまたいずれまとめます。
今回は特別に撮影可能で嬉しかったよ。


お昼は隣の黒田記念館併設の上島珈琲店。要するにUCCですがな。
そこでランチにしましたが、レジでわたしの前の前のひとがレジトラブルで色々と大変そうだった。
ただ、それでここでカード払いは危険だなとわかったのはよかった。対処できずにいろいろ難儀なことが起こるのにはやっぱり現金の方がよさそう。

黒田記念館の作品と建物を楽しむ。ところでここには黒田清輝像があるのだが、写真で見る限り大変この像はリアルだと思う。

京成電鉄の博物館動物園前駅の建物を改めてじーっとみる。

常設で使えたらよいのですがなあ。

上野から原宿、太田記念美術館でポール・ジャクレー展の後期を楽しむ。
いやもうほんと、ニマニマしっぱなし。これはもう完全に趣味の世界ですわな。

明治神宮から元町・中華街へ一本で行けるのも凄いよねえ。
公園はまだ紫陽花もあったが薔薇が盛りになっていた。

横浜はいいなあ。

神奈川近代文学館で武井武雄展。
ラムラム王の生まれ変わり。
RRRといえば今ではインド映画だが、かつては武井武雄のサインだった。
二階では個人コレクターで紙芝居師のおかもとりよさんの所蔵する、いわゆる武井武雄の「刊本」をじかに触らせてもらえた。
絵本作家吉田稔美さんから教わっておじゃましたのだが、大方のお客さんがやはり吉田さんから教えてもらってというお話だった。
製本の粋というか極みと言うか、日本だけでなく世界有数の凄い製本だと思う。

実に参りました。
あいにく体調の悪いのが来たのと新幹線の時間があるのでさらばです。

菊名から新横浜へ。3月の相鉄線・東急線乗り入れ記念日に来て以来か。
今回はポイントを使わないと流れるのでグリーン車でのんびりと帰阪。

次は9月に弥生、神奈川近文でレトロおもちゃ、それから慶応大の展示かな。
あと現美でホックニーも見たい。



2023.5月の二度目の東京ハイカイ録

2023-06-15 23:59:57 | 日記
基本的に同月に二回東京へ行くことはしないようにしているが、今回は多忙の為期間短縮したので急遽日帰り東京を組んだ。
朝が早いのはいつもニガテだし、前日の夜はドキドキしすぎて眠れないしで、まぁそういう状況で新幹線に乗ったわけですね。

朝の富士山


今回はまた品川で下車して大井町へというパターンではあるけど、宿泊しないのでそのまま大井町から東急に乗り換えるのよ。改札へ向かう通路から何気に外を見たら阪急がよく見えた。
そうよなあ、そこだよな。2000年代はこの大井町のアワーズイン阪急にいつも泊まってたのよね。
で、2009年からは浜町河岸へ移動。浮いた浮いたと浜町河岸に・・・←古すぎるな、さすがにこの歌は知らんでしょう。
ご存じの方がおられるならツイッターに書いてみてください。

二子玉川へ向かう。だいぶ前の冬の日、手前までは晴れ晴れ、トンネル出たら雪景色で、とんだ川端康成だったことがある。いやいやほんまに。びっくりしたよ。
今回は緑濃いまま。
しかし駅もだいぶ変わった。いい方へ変わったように思う。
二子玉川ライズではラグビーのイベントがあるようで、時間があれば見たかったな。
バスは玉30に乗った。玉31の前の便。
いつか民家園にも行こうと思ってたけど、結局行かないままになりそうとかなんとか思いながら久しぶりに静嘉堂文庫到着。

なんでも「饒舌館長」さんの八十誕祝に八日間だけの展覧会をするというので遠路はるばるやってきたのだよ。
もう滅多にこちらで展覧会が開かれることもないだろうから、大いに楽しませてもらいました。
そういえば三井文庫だってあのままだものなあ…

四条河原町遊楽図、曜変天目茶碗、応挙の江口の君、乾山の月次皿…よいものをたくさん楽しませてもらいました。
丸の内は行きやすいけれど、やっぱりこの世田谷の空間は捨てがたい。
それから庭園へまわろうとして、左足がアウトなのに気が付いた。痛すぎてダメだ。
山から谷へという構造のこの庭園で、足が動かなくなるのは迷惑千万。
諦めて撤退。
バス道へ向かう下り坂ですら足が痛い。二子玉川の高島屋で下車して平地を歩くも痛たたたたた。
ようよう駅に入り、もうこれはと渋そばでちくわ天うどん。
ここのうどんツユは微妙に甘辛いのよ。
大阪のとは全く別物だと思ったらええねん。

走る走る…半蔵門に到着。
駅のタイルが素敵だ。




高齢の御客向けに作られたエスカレーターのおかげで助かります。
紫陽花見ながら国立演芸場へ。深水の寝そべり美人など。

国立劇場の情報文化館だったか、あっちは怪談芝居のための色々が集まってた。
やっぱり怪談最高だぜ。
これはもう喜んで撮影可能なのはぱちぱち撮り倒しましたわ。
なんというか、怪談芝居がかかると必ず見に行きたくなるのよ。
わくわくした。
四谷怪談のセットもある。江戸博のとはべつものだけど、これもよく出来てはりますわ。さすが。

児雷也のガマ


この後本当はちひろ美術館で初山滋展を観たかったが、足の具合が悪すぎて諦める。
たばこと塩の博物館の太田南畝もサラバよ。無念よなあ。

でも半蔵門には無料のミュージアムがいくつもあるのだけど、そのうちの一つ・半蔵門ミュージアムがこれまた好ましい展覧会をしてました。

役行者の絵巻。わたしなぞは役行者と言えば「新八犬伝」からのおなじみでしてな。
かなり面白い展示だった。
そして同時併催がまさかの細江英公展で三島由紀夫の「薔薇刑」がいくつか出ていて、をををだったわ。


ここから大手町に出て、丸善で出たばかりの里見弴「君と私」購入。

これについてはいつか詳しく書きたい。

メトロのシートに浮かぶヨット


時間はなかったが、なんだかんだとやっぱり充実したなあ。
以前のようにはいかないが、またたくさん歩き倒したいものです。
帰りの富士山

西から東へと橋本関雪展を見て回る

2023-06-01 00:22:33 | 日記
コロナ以降外出しても以前のように早朝から深夜までということはやめてしまった。
それで出かけるにしても二つくらいしか用を果たさずに帰るというのが増えて、かつてとは本当に変わってしまった。そうこうするうちこちらの体調に不具合が生じたりで、本当に出かけなくなってしまった。しかも推し活が忙しくなり、そちらに励むとひきこもることが増えるので、本当にどうなったのだといいたくなる。

でもやはり患者は依然として減ってはいないが、遊びに出る人の数が急増しているのは確かで、それに合わせたわけではないが、出かけるべき先がいくつも出てきた。
しかも初夏である。
暑くなりつつあるけれど、そこまでつらくないのと、日の暮れが遅いということで、わたしのような季節性鬱傾向の強い、暑さに多少強い人間は、お出かけせずにはいられなくなるのであった。

前書きが長いのもいつものことか。
というわけで日曜に嵐山から東山へ向かったのでした。

阪急京都線準特急で西院に出る。そこから嵐電の西院へ向かう。
面白いのは阪急ではさいいん、嵐電ではさいと読むのだ。
理由は知らない。

場所に差違はほとんどない。特に北改札口は近年つながった。
ここからは嵐山行きまっすぐだが、帷子ノ辻で北野白梅町の線に乗り換えになる。
この日は旧邸御室の一般公開とプラスの嵐電1日券を嵐山のインフォメーションで購入。大宮から乗るヒトはそっちで購入も可能。


嵐山は本当に長らく無縁だったが、福田美術館が開館し、嵯峨嵐山文華館とリンクしてからは、よく行くようになった。行き出すと嵐山の山の美、川の美にも惹かれるし、楽しみも増してゆく。


さて奥にある嵯峨嵐山の方から行こう。
嵐山には他にもたくさん見るべき所、行くべき場所もあるが、今日は忙しいのでまたいつか。
橋本関雪生誕140年記念で嵐山の二館と銀閣寺道の白沙村荘が同時に展覧会を開き、撮影可能という状況なのよ。

橋本関雪は父が明石潘の儒官という関係から中国古典文学に造詣が深く、作品にも中国の故事から採ったものが多く、それがかえって今日では作品をわからないものにしている。
文芸好きなものには楽しいだけに、とても残念だ。
他方どうぶつ好きで、かなりの数のどうぶつ画もあるが、これがまたどのどうぶつも実に賢そうなのが特色である。
絵の方は今の前期展示終了後にまとめて挙げるつもりだが、いずこもよい作品を集めていて、見歩くのが実に楽しかった。
嵯峨嵐山と福田セット券が2300円、嵯峨嵐山のチケットで白沙村荘は100円割引の1400円となる。

色々と楽しく見て回り、ぱちぱち写した後、今度は嵐電の駅へ戻り、そこの二階へ上がる。
ここで気軽なランチを取る。肉うどんにした。まあまあよろしい。外の喧騒を窓ガラス越しに見ながら電車の発車時間を見計らい、混んできたのもあってサラバ。

帷子ノ辻で乗り換えて北野白梅町行きに乗る。

御室で降りる。いつも改札出ると仁和寺に行くだけなのだが、今日は振り向いて住宅街へてくてく。

この御室、常盤、鳴滝界隈は戦時中は志村喬、小沢栄太郎、殿山泰司らが住んでいたのだ。
映画関係者。撮影所が近かったからなあ。

御室にはオムロンの社長もおられた。そこから社名を採ったのだ。
サントリーは鳥居三兄弟、ブリヂストンは石橋さん、カシオは樫尾さん、オムロンは地名。
キャノンは観音からだったっけ。

良いおうちが並びますなあ。


ああ、ここか。
個人邸宅のいいのを見学・撮影するのはちょっと前の地元の某邸以来かな。

お庭の新緑が座敷に入り込んで床緑がすがすがしい。
花梨製の巨大な机にも映る。いいなあ。ここもいずれきちんとまとめたい。
お茶をいただいた。グリーンティーとおやつ。


再び御室から嵐電に乗り今度は北野白梅町に出たが目の前を乗りたかった203系統バスが行き過ぎてしまい、仕方なく待つが、これがなかなか来ない。
こういうものだと割り切るにはこの日は暑すぎた。アタマにきたのである。
しかし人に当たることはなく物にも当たらず、おとなしく待ってようやっとついたバスに乗ると、心を鎮めるためにそのまま目的地まで寝た。
途中千本通までは起きていたので優秀である。
千本通の辺りもたいへん変わってしまって、今やここはどこ状態である。
烏丸まで起きてたが、また寝てしまった。

銀閣寺道にて下車するが、203バスはぐるっと回るので今出川通ではなく白川通りへ入っていった。
バスから降りて白沙村荘へ向かう。
あっ昭和の頃人気のあったアイスキャンデー屋さんが平成末期に閉店してたことを今になって知る。
そうよなあ、わたしがこの界隈をよく歩いたのは昭和から平成初期だものなあ。
ノアノアなども繁盛していてなにより。


白沙村荘

改めてここの庭園の大きさに感心する。いくつもの池があり、その周囲を往く。
池泉回遊式。7400平方mかぁ…平地でこれほどに興趣があるのは、やはり東山三十六峰が借景となっていることもあるか。
都内の根津美術館、静嘉堂文庫、五島美術館の庭園は全て「一旦下る」ようになっている。
これは関西では大和文華館がある。
わたしは地理学はよくわからんが、元の地形を生かすとこうなる、ということだろうとは思う。

夏になると蓮や睡蓮で埋まるだろうな…


重要な作品を三館でたくさん見た。
ご厚意でぱちぱち撮らせていただいた。
まことにありがたい。
いずれまとめたいと思う。

美術館本館のベランダから東山を見ると、大文字がみえた。如意ガ岳

そういえば北野白梅町からは左大文字が見えた。

東西を移動する忙しい一日でした。