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遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う

「遊行七恵の日々是遊行」の姉妹編です。
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薄井憲二バレエ・コレクションにときめく その1

2022-04-01 12:53:01 | 展覧会
尼崎総合文化センターで薄井憲二バレエ・コレクションを見て、そして撮影したのは実は2020年11月29日だった。
わが国を代表するという以上に現代バレエ界を代表する、偉大な人だった。
とはいえわたしがこの人を知ったのは近年に新聞で紹介されたのを見たからで、シベリア抑留中でも人を憎まずバレエの国を愛したという記事を読み、芸術の力というものについて改めて考えるきっかけともなった。

今、ロシアの大統領の命令でロシア軍がウクライナを攻撃している。
ロシア人の誰もが侵略を望んでいるわけではなく、逆に自国の大統領に対して「侵略戦争を止めろ」と声を上げている人も少なくはない。
だが、その声をつぶすために大統領は市民を拘束している。
それでも他国を武力で侵略する愚かさを知る人は少ないわけではなく、小さな抵抗は続いている。
正直な話まさか21世紀になって戦争を見ることになるとは思いもしなかった。
だがかつての第二次世界大戦でシベリアに抑留された薄井さんが、それでもなおロシアを憎まずバレエの国を愛したことを思うと、今こそこのコレクションを紹介するべきではと思った。
元々のサイトはこちら

実際にはあまりにパチパチ撮りすぎて挙げる根性がなかったというのもあるが、まあなんとか。
バレエ・リュス関連とそれ以前のバレエの絵とが並んでいた。


看板としてこの絵が選ばれていて、それを見ながら会場へ向かった。

エレベーターにもこちらが。






クルミわり人形もずらり

古いブロマイドも魅力的。








切手にもなった。


衣装画






いずれも当時斬新だったろうと思う。
 



 



そろそろ登場するか…牧神の午後 ニジンスキー
 







やはりカッコいい。

ところでわたしが最初にみたバレエ・リュス関連の絵と言えば実はこちら。

エレクトーン教室のカレンダーでした。

デザイン性の高さにはときめくばかり。




一旦ここまで

見世物展を思い出した。

2022-03-13 21:49:10 | 展覧会
実に一年前の丁度今頃、国立劇場の敷地内にある伝統芸能情報館と演芸資料室とで
・見世物の「近代」・開国から明治の時代 見世物の精華展とをみた。
撮影可能なものはぱちぱち撮り倒したが、諸行無常ならぬ諸事情により挙げていなかった。
観に行ったのは2021.3.20という日で桜がよく咲いていた。
今年は3/13時点で大阪は梅はよく咲いている。
都内のことはいまちょっとわからない。
まあとりあえず挙げてみたいと思う。



リストがないのと、こっちのブログは量を置くのがメインなので、タイトルとかないままでゆきます。

流行人形双六の部分部分を集めたものがあった。

・為朝が鬼が島に。
・日蓮危機一髪
・三味線をつま弾く芸者さん
・水滸伝の関勝
・おかめがなにやら中国風な感じだな。


・上がりは三国美人それぞれの合奏。
その下では唐子が木琴を演奏。太鼓と鼓も合奏。


・猿田彦と向かい合うのは普通はアメノウズメだがこれは誰かね。
・鏡山のこれはお初が得意の武芸を見せているところだな。
・水滸伝の張順。水門を突破する。人気の場面で刺青の図柄にもある。
・和藤内と虎


・阮小五 この三兄弟好きだわ。
・九紋竜史進と戦う相手は数珠と頭と刺青文様から花和尚魯智深。
・近江のお兼の力の強さを見せる絵。

これらはみんな細工見世物の生人形がこれだけありますよ的な双六ですな。

モノクロビラ


猫の曲芸・力業



足芸もしてるよ。

軽業を見に来る猫客が洋装なのも明治だのう。


なぜかうなぎ


なからさへ。
うさぎの口上と亀の絵。


こういうのはシネマコンプレックスならぬ見世物コンプレックスとでもいうのかね。


モノクロビラ
全体図 西国巡礼三十三カ所の霊験記ものか。

細部を見てゆこう。









松本喜三郎の拵えた人形細工ものらしい。

思えば私も随分昔にINAXギャラリーで「上方下りの細工見世物」を見て以来本当に見世物が好きになったのですよ。

さてちょっと怪談系へ。



これは竹澤の宣伝か。

モノクロビラ


部分


そういえば林家正蔵のお化け屋敷ものを描いた国芳のあれは落語のビラだったかな。

こちらは玉藻の前の三国話のビラ


天竺で華陽夫人、中国で妲己、本朝で玉藻の前。


ゾウさんも働く曲馬団



この辺りは海外巡業とかも出て来るんだよな。

軽業





日本の軽業は本当に凄かったらしく、ヨーロッパやアメリカでも大ヒットしたらしい。
「ゴールデンカムイ」でもロシアに巡業するヤマダ曲馬団の話があるが、里見弴「TBV」、彼の兄・有島生馬「蝙蝠の如く」の二作は実在の京都出身の曲馬団員だった青年の数奇な生涯を書いた作品だが、そこでも欧州での人気ぶりがよく記されている。

この絵はどちらも国貞で、わたしが最初にみた見世物浮世絵は実にこの二枚。





ぎやまん船。
一田庄七郎の細工見世物を描く。

様々な曲芸




たのしいものを見ましたわ。

奈良博三昧展を振り返る その1

2022-02-10 12:37:55 | 展覧会
この奈良博三昧展は撮影可能だったのでパチパチ撮り倒しましたが、挙げてなかったのでまとめました。
写真の腕がよくないのはいつものことで、「ああ、こんなのが出ていたのか」という記憶と記録の為に。
とはいえちょっと時間が経っているので、これはなんだっけとなってしまってもいるので、正確なタイトルはこちらに。

浮彫仏伝図 1基 石造 クシャーン朝(2~4世紀)



ラクダに乗って旅をする様子を見ると、やはり大谷探検隊を思い出して胸が熱くなるのです。

彫刻 菩薩立像 1軀 石造 クシャーン朝(3~4世紀)

いやもう実にハンサムでした。好き。わたしが最初に好きになった仏像はガンダーラ仏なの。そこから始まる仏像。


彫刻 出山釈迦如来立像 1軀 木造 金泥塗 南北朝時代(14世紀)

気持ちがはやるのか、上半身が前へ前へ。

工芸 国宝 刺繡釈迦如来説法図 1面 絹製 奈良時代または中国・唐(8世紀)





刺繡だものねえ。凄い。

松の木の下ではなく菩提樹とかだろうけど、松の木に見えるような。



彫刻 如来立像 1軀 銅造 飛鳥時代(7世紀) 通期


にやり

彫刻 観音菩薩立像 1軀 銅造 飛鳥時代(7世紀)

多分これやと思うねんけれど…
自分の記憶以上に見識を問われていますな。

こなたも美人さん。どなたか忘れてしまった。



彫刻 重文 力士立像 1軀 脱活乾漆造 彩色 奈良または中国・唐(8世紀)

四角いあごで鰓とかは髭で隠れているか。

彫刻 重文 十一面観音立像 1軀 木造 素地 奈良~平安時代(8~9世紀)

こちらかと思うが、違ったら教えてください。

重文 絵因果経 1巻 紙本著色 奈良時代(8世紀)










文字の良さを感じるわ。

見返し、墨絵の美を感じるね。蝶々が綺麗。

スミレが咲いている。

書跡 国宝 金光明最勝王経(国分寺経) 10巻 紫紙金字 奈良時代(8世紀)

綺麗な文字。

書跡 大般若経 巻第四百六十(中尊寺経) 1巻 紺紙金銀交書 平安時代(12世紀)




上にいるのは🐘さんかな


あーやっぱり象さんやな。




三鈷杵かなんかを咥える獅子たち。



優美。中空に浮かぶ。如意輪観音像 1幅 絹本著色 鎌倉時代(14世紀)かな




如意輪観音菩薩坐像  なのは確かにそうだけど、わたしのようなものでは平安か鎌倉かがわかりません。


艶めかしい…


絵画 重文 不動明王八大童子像 1幅 絹本著色 鎌倉時代(13~14世紀)












絵画 両頭愛染明王像 1幅 絹本著色 南北朝時代(14世紀)

カラフルだなあ。赤い顔と黒い顔。







けっこう怖い。

星との関係というと、「暗黒神話」を思い出すよ。













鉄の朽ちるのもまたよいものだと思うようになったのは、釜からだな。尾垂の良さを知ってから。
こちらは灯り。重文 釣燈籠 1基 鉄製 鍛造 透彫 室町時代 永禄7年(1564)











パネル展示で法具の説明がありました。

華瓶か小さい塔か忘れたが、キリスト教にもほぼ同型の法具があるのを知った時は感慨深かった。
オランダ映画「さまよえる人々」で新教徒の人々が持っていたものがそれ。

これは今なら飾り物になるかな。



こちらの筒には墨絵で様々な佛。
訶梨帝母でしょうか。






絵画 重文 地蔵菩薩像 1幅 絹本著色 鎌倉時代(13世紀)








つづく。

奈良博三昧展を振り返る その2

2022-02-10 12:37:13 | 展覧会
続き

室町時代の泣不動縁起絵巻から晴明と式神たち




けっこう可愛いよね


控える鬼たちも。


晴明、とても男前だなあ。
マンガとドラマのイメージが色々あるけれど、好きですわ昔から。

さて地獄へ行った不動親分と子分のセイタカ・コンガラたち。






向こうの役人もびっくり。



いつの時代もこういうところがあるのが日本。


すごくわかりやすい。春日名号曼荼羅


筥絵。


以前にも見て素晴らしいなと思ったもの。春日龍珠箱







仏像増長天立像

ビーム出てはるよ。

多聞天立像


兜跋毘沙門天立像


水月観音像


昔の写真 廃仏毀釈は文革なみのダメダメものだよなあ






院政期の仏画展でも見たと思う。


モノクロでいろんな仏像図







東大寺の様子


のちの良弁少年と鷲。案外仲良しそうに見える。











弥勒来迎図かな


近現代のものもあります。
玳瑁螺鈿花形盤 北村昭斎

とても綺麗。

他に撮影禁止だけど「草枕」絵巻も出ていた。
あれが最初に公開されたときとても嬉しかった。
その後、熊本の草枕の現地の美術館から図録が出たので取り寄せました。

そして現代から一転して古代、古墳時代のハニワさん。

ここのではないけど、天理参考館に大正時代の武人ハニワがいるんだよなあ、奈良には。

池と鹿で終わり。

「PUI PUI モルカーTOWN」は楽しいぞ その2

2022-01-02 00:26:37 | 展覧会
つづき。

モルタウン




資料



雪の日に雪まみれになるテディ。豚まんの中身ではありません。

わたしはテディがイチオシだな。



ビルの屋上の緑化
モルカー達は野菜や草を食べる。


プロポーズのふたりを見守る。


交差点。テディの後ろにパトモルカー。


制作の様子。ゾンビシロモもみんなと仲良く。


ハンバーガーモルカーもどうか休みをとれますように。


寿司モルカーの海老はかなり大きい。

みんなプイプイ走る。




通称「畜生」氏がなにやら騒いでいる。


警官もよく働く。お札発見。



交差点ではきちんと停車 シロモと飼い主さん。ポテトのお姉さんは一休み。

往きすぎるみんな 勲章をつけたシロモと飼い主さん 


全12話のタイトルカード



モルカー行き交う交差点を撮影中

DJモルカーの聴衆の中にモルカーも。


猫のいるビル


思えばタイムトラベルの出来るモルカーと博士がこの場所にいる理由とは。


アビーとチョコ。



見るべきところはまだまだたくさん。





モル看板






1/4から再放送開始。とても楽しみ。そしてなにかおしらせがあるみたい。
新作を待ってますよー。