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遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う

「遊行七恵の日々是遊行」の姉妹編です。
こちらもよろしくお願いします。
ツイッターのまとめもこちらに集めます。

イスタンブールへ飛んでゆこう その7

2024-02-14 18:01:38 | 旅行
随分と間が開いたが、まだ記憶を保持しているのでなんとか書けますわ。


乗れなかったのが惜しい。


今回は地下宮殿へ参りました。
階段を下りると広がる別世界。
さすがにちょっとは涼しくて外の猛暑とは違うけど、まあ人が多すぎて案外気温も高かったかな。

地域の水不足解消のためにユスティアヌス皇帝が拵えた地下貯水池だそう。
どこにあるねんと思うくらい地上ではわからんのですが、地下には138Mx65Mの空間に336本の大理石柱が並ぶ。
柱によっては「しもた、長さが足りん」というのもあって、それらにはメデューサ像が根元に使われているそうな。
そんなん目が合うたらこっちが石になるやん、と思うものの空間は基本的に明るくないのでまあ大丈夫です。

ライトアップしてて、その光が変化するのも楽しい。








これが孔雀の羽文様の柱









暗いのもけっこう面白味があるが、なにしろ観光客が多い。

水の所にはクラゲのオブジェなどもある。







これだけ見たらちょっと土生姜にも似ている。



通路を歩くだけとはいえけっこう楽しかった。


秦の始皇帝の地下宮殿は水銀の運河などをはり巡らしているので発掘はムリらしいけど、トルコのこんな地下宮殿はいいよね。ちなみに始皇帝の地下宮殿は横山光輝「項羽と劉邦」に少しばかり描かれている。
阿房宮を項羽が燃やして3か月以上かかってもまだ完全な焼失に至らなかったという話もあるが、そんなん拵えた奴が地下宮殿に手を抜くことは考えられんし…怖いな、規模も設備も。
ついでに言うと今新説があって、阿房宮でなく咸陽宮を放火したという話もあるそうな。

地上へ上がりランチへ向かう。
トルコ風ピザ「ピデ」なるものをば注文いたしましたわ。
ホウレンソウが使われてたりでいろいろ工夫もあってとても美味しい。

三種類ほど取ってシェアした。

どれもこれもおいしい。
サラダにはバルサミコ酢が使ってたけど、これはわたしの好みではないので仕方ない。
よく「世界三大美味」というけれど、そういう大上段に構えずとも、シンプルに美味しいトルコ料理ですわ。
われわれは毎晩夕食を女子会メンバーでホテルの近所の惣菜屋さんなどで購入するのだけど、そのどれもが美味しかったしね。ホテルの朝食も毎日よかったなあ。

テーブルはミシンを転用していた。

こういうのも好きなポイントだね。
この店の奥にはランプがたくさん釣られていた。
どうしても画像が横向きになるけど、こんな感じです。

ホテルでもあるそう。
KybeeHotelRestという名前。
こちらはチャイ。ラーレと言う花の形らしい。 

レストランの向かいの壁面には陶片が埋め込まれて、なかなか綺麗なモザイクになっていた。
ビザンチンの昔からトルコは美意識が高い。

ここから商店街にあるとある一軒の織物屋へ。
よくある旅行客をつれてゆくパターンの店ではなくて、これはわれらのツアーの首魁たる「先生」のリクエストでございましてね。
(先生ご乱心なんてことは口が裂けても言えません←書いてるがな)

わたしはわたしでユーロをトルコリラに交換しに行った。
正直な話、ユーロは使えるというけど、それはデパートとか空港とかホテルとかの話で、街なかではムリ。
わたしが最初につかったユーロは美術館パスポートの為にだったけど、これ以外はこのツアーでは本当に使わなかった。次に使ったのは空港の土産物屋で、だけ。
だから今からイスタンブールに行く人で街なかを自分らで歩く人はトルコリラでいいですよ。
わたしらのガイドのエムラさんという男性は本当に親切でよくしてくれたけど、この辺りのことをもっとはっきり言った方がいいと思ったので、後に伝えた。

さてグランドバザールへ。
グラン・バザールというと
♪グランバザールグランバザールああ~ 
というCMソングが蘇ります。なんやというとパルコらしいね。
こちらがどうやらその本家本物
30700㎡に4000軒の店舗。





歴史のある建物なのですよ。

放し飼いになるわれわれ。
しかし非常に困ったのはわたくし個人。
なんでやというと、基本的に土産物を買う習慣がないのよ。
これには理由があるのだけど、ここでは挙げない。
食べ物以外は買わないことにしている。

グランバザールはけっこう同じ種類の店が多くて、ちょっと飽きるのが早かった。
しかしお仲間の皆さんは吟味されてるから「一抜けた」というわけにはいかない。
とりあえずここでは目を養おうと思った。

最後に行った店でゾウさん三連の魔除けを購入。少しばかり七宝が使われていて、あの魔除けの目玉がついてもいる。ゾウさん好きなので嬉しい。125tl。
飲み物も購入して皆さんと合流。

みかけた建物たち










水道橋もあった。これは車窓からで後日観に行った。








ホテルへ戻りました。



コンヤの舞の絵

今夜も山賊女子会の開催で楽しく食べて飲んで大いに満足しました。

イスタンブールへ飛んでゆこう その6

2023-12-10 00:19:00 | 旅行
またまた長らく間が空きましたが、それでもエピソード記憶と言うものはありがたいことにけっこう埋もれた記憶を呼び起こしてくれるものですね。
というわけで、8/22の続き。
1891年開館の考古博物館へ。

完全なる「洋風建築」で、これは調べたところ「ネオ・グレック様式」とのことで、この辺りの知識がちょっと欠けてるのでまたいずれ。
設計は現地のアレクサンドル・ヴァロリ。開館は1891年ながら門には1869の数字がみえる。これは設立を決定した年ということ。









いざ。

獅子もいました。








こっちは墓碑などを集めててカフェもあるという休憩コーナー



素晴らしきレリーフの数々












これは何やらアヤシイなと。


解説プレートはこちら

別れのシーンなのですね。



正直な話どの物語・故事を典拠としているのか知らんものが多いが、それはそれで楽しい。
つまり、こちらで勝手に妄想を逞しく出来るからね。で、よっぽど気になるなら調べるし。


鼻が壊されずきちんとした形で残る彫像と言うものもわたしはあまり見ていないので、どきりとした。






これはたぶんサッフォーだな。

希臘のお皿も。

男のスフィンクスが乗る。

建物の壁面上部に飾られていた。




当時の想像図

ボクシングの最初期のようなのがあるね。

階段もいい。




ギリシャ・ローマと言うがやはり希臘の彫刻の方がやや官能みが強いな。







明器というわけか。

天井を見上げる。


階段も場所により様相が変わる。




これは彩色がよく残っているのか。




希臘の壺


古代装身具






さていよいよアレクサンドロス、アレキサンダー、イスカンダル大王の棺を見に行こう。
他にも個性的な装飾の石棺がいくつかある。

白亜に彩色が少しばかり残る。








獅子の嘆きか。

わたしのアイコンの獅子と似てるな。わたしのはマカオで写したものだと思う。


大王の生涯は戦場にあったからなあ。
マンガでは赤石路代「アレクサンダー大王  天上の王国」、安彦良和「アレクサンドロス 世界帝国への夢」がある。前者は特にロマンティックで大王を愛する側近による視点での物語。後者はやはり歴史上の大王に近づけている。どちらもときめきますわ。

こちらは哀悼する女たちの石棺



パターンは同じか。





このスフィンクスは女性型


他にも屋根型蓋だけ残るものも。



・・・もしかして、これはこれで完全形なのか。





階段をゆく。


彫刻、本当に凄かった。




この博物館はやはり古いものなので朝一に行ったイスラム美術博物館とは違い、お手洗いが古いスタイルだった。

外へ出るとやはり猫がいた。
例のカフェのところ。




日は将に燦燦SUNSUNと照り散らかすのだが、木陰はたいへん涼しい。
そやないと皆倒れるわな。




なにやら…




次は地下宮殿へ向かいます。

続く。

イスタンブールへ飛んでゆこう その5

2023-11-13 00:34:53 | 旅行
ようやく8/22になりました。
実に今から三か月近い前ですが、ノートと写真とで記憶が蘇るし、その時の感覚もそのまま再現される。
都合の良い脳みそです。

この日も朝食はホテル最上階のテラスフロアー。

スイカはあるし野菜をどうにかしたのもおいしいし、お菓子もある。
いいよねえ。

ホテルのロビーの床とか






猫もいる。


きれいな窓


天井


飾ってある絵


この日もガイドのエムラさんとバスのお出迎え。
ありがとうございます。

まずはトルコイスラム美術博物館。ここがまた素敵なところで。場所はブルーモスクの近所。

9時少し過ぎについたからかお客も少なく、従業員さんものんびり、猫も中庭やカフェテラスの前などをのしのし。
トルコは本当に猫に寛容。いい国、いい国民性よなあ。我が国もかくあらねばならん。

入口の獅子像。なんか吐いてるようにも。



建物全体がわりと新しい感じで、普通に入館したら2000円超すらしいが、初日に集金した分でパスポートがあるようなので、何も考えずに入る。
入り口近くには近代的なトルコの叔父さんの写真パネルが並ぶ。

申し訳ないが人の区別がつかない。
ところでここは本当は16世紀の建物をリノベしたものらしいが、いい具合に新旧が混ざり合って、たいへん居心地がよろしい。

所蔵品を見るだけで解説は読めないのだが、これはもうある程度以上の勉強をしていたら大体の予想がつくので、脳のあちこちに点在するイスラーム美術のあれこれを呼び出して眺めて回る。
受験勉強もほっぽってこういうことばかりしてたから、それくらいの楽しみ方は出来るよ。←これ+学校の勉強もできる人も多いぞ。←うるさいわ。










こういうのを見ると文明の伝播と言うのを実感するなあ。

ラスター彩のいいのもいっぱいありましたわ。


日本では加藤卓男がラスター彩の再現に人生をかけたのでした。


こちらは本家のもの






扉一面には星だろうか、幾何学的だが。


写本の美。








挿絵など




ブラシなどもあるが装飾が見事。

密陀かな。






やっぱり小物は可愛いのがいいな。






陶片も色々と。






ここはオスマン帝国以前のセルジュクトルコ帝国の時の絨毯が多く所蔵されているそうな。
アナトリアの絨毯。


完全な形でなくとも素晴らしい。


このあたりのことは御影の白鶴美術館の新館・絨毯美術館のおかげで学んだよ。
ついでに申しますと昭和に世界史を学んだので、セルジュークでなくセルジュク、シュトレンでなくシュトーレン、ベイティでなくビーティ、クラーナハでなくクラナッハなのがわたしの語彙です。

いい空間。


コーランの台とか本当にきれい。

細密画も。


ぼんやりしてしまったが、この装飾品も綺麗でした。


生活に使うものもこうして装うのは本当にいい。


綺麗なものはどこの国のでも綺麗。






ここで一旦中庭に出た。

お手洗いはこの階下にある。清潔でした。それで清掃員の女性陣がそこのカフェで楽しそうにしてた。
そこで働く人が休憩中に楽しそうなのは、たいへん素晴らしいと思う。



再び中へ。
ところどころにこうした素敵なイラストがある。


影絵があった。あーそうなんや、トルコにもあるのか。これはタイプ的にはインドネシアとかそっち系のか。




虎が結構こわいな




最後に凄い裾長の装束




朝からよいものをよいところで観ました。


くつろぐ猫たち




次へ向かう。
路面電車の軌道がみえる

続く

イスタンブールへ飛んでゆこう その4

2023-10-26 00:14:55 | 展覧会
前回予告で「次はハギア・ソフィアへ」と書いたが、実際にはトプカプ宮殿の後にトトメス三世のオベリスクを見たり、スルタン・アフメットモスク、いわゆるブルーモスクを見に行っている。
で、まずはそちらから。



そうそう、花壇の柵にもチューリップのモチーフが使われていた。



トルコは鋳鉄技術が優れてるのか、綺麗な鋳鉄装飾が多い。


ブルーモスクのアタマの部分。可愛い。

さて世界一綺麗といわれるモスクの中へ。
中庭のこれがまたきれい。


意味不明な位に天井を撮ってるよ。




  

 










何も言えない。すごいよね…
みっちりと装飾が…

外へ。
シンプルな細い塔があると思ったら、これが噂のトトメス三世のオベリスク


面により文字が違う。




奈良の大仏さん同様これも色々あって時代がちょっとずつ違うそうな。
台座


なんというか、いろいろあるわなとしか。




ブルーモスク近くのカフェでランチ。屋外だけど樹木の陰で涼しい。プラタナスかな。
店のメニュー表やちょっとした舞台装置にはコンヤのダンス図がある。

コンヤのかどうかは別として、このダンスを知ったのも青池保子さんの「エロイカより愛をこめて」から。

ドネルケバブ・サンドなどおいしかったわ。わたしは珍しくチキンにした。うむ、美味しい。

トルコはどこで何を食べてもおいしいです。ちょっととういうだいぶ油っぽかったけど、平気。
この店は珍しく瓶コーラだったので、全部はいらないが一口だけ欲しかったので024さんにもらった。
というのは「瓶コーラが一番おいしい」というのを思い出して、確認したかったのだ。
わたしはペットボトルのコーラを買って冷蔵庫に入れているので、多分美味しくない飲み方をしていると思う。
結果、美味しかったがもしかすると暑いので余計美味しさが増してるかもしれない。

あっ路面電車か。


こぢんまりした花壇の愛らしさ。




ハギア・ソフィア、アヤ・ソフィア。ギリシャ語読みかトルコ語読みかの違いだそうだけど、いにしえの関西人は「ハギア・ソフィア」と聞いて多分「はぎや整形」のあのCMを思い出すと思う。
淡々と「はぎや整形」と繰り返す言葉と共に白い波打ち際が写るあのCM。
いつまでしてたのかは知らんのですが、21世紀になってからは見てないなあ。

さてそのアヤ・ソフィアですが、キリスト教からイスラム教の聖堂に変遷し、更に長らく博物館として愛されてましたが、近年からはまたイスラム教のモスクに変わりました。
それで聖堂内の聖母子像とか覆われてしもたんですね。
今キリスト教で残ってるのはドームの隙間のセラフィム、出口の通路のところのキリスト像のみ。

迫るような感じ


靴を脱ぎ、中へ。






行きたいけれど無理だろうなあと思っていた地へ行けたのだから、それだけでも舞い上がるね。
舞い上がった身は天へ向かうのでなく天井にぶつかるのだけど、その天井がまた素晴らしいのがハギア・ソフィアの身上。
首が痛くなるほど見上げる、とよく言うけれど実際問題そこまで見上げんでも、視界いっぱいにモノスゴイ装飾が見えてるから、もうほんまにそれだけで十分。
とはいえ残念なのはキリスト教時代の聖母子像が見れないこと。見事に覆ってはりますわ。
これはもう政治問題がかかわるからどうにもなりません。
ただ、画像の良いのが残されているのが救い。巨大仏像を爆破しよるような国ではないことがありがたい。

ところでまた蒸し返すけど、わたし自身はアヤ・ソフィア派なのだが、今回のツアーの元締めの西洋美術史家のわれらが先生は「ハギア・ソフィア」派なので、今回わたしもそれに倣います。
賢い生徒。Apt Pupil これはスティーブン・キングの小説のタイトルですな。
99年にはイアン・マッケランとブレッド・レンフロ主演で「ゴールデンボーイ」として上映、わたしには非常に面白い作品でした。
そういえばジェダイの弟子もこれか。

残されたセラフィム



前にも書いたが、申し訳ない位わたしはトルコ語もアラビア語もわからない。一文字も読めないししゃべれない。
耳の遠さを理由にしてるけど、それ以上によその国の言語を習得する気力も能力も足りないんだろうなあ。
なので天井近くに鎮座するこれらの言葉は「言語」ではなく秀麗な装飾に見えてしまうのよ。
尤もアラビア語には装飾文字や書道もあるというので、ある意味間違いではない。
ただこれがアラビア語なのかトルコ語なのかすら判別がつかないが。

とりあえず見たもの・撮ったものを挙げます。























これだよ、この文字が全くわからないままに綺麗だとしか。







これは桟敷なのかな、天井桟敷?












いやもう本当に素晴らしい、すごい、うわーっという感じ。
それでもうちょっと前まで行ってみようと壇上に上がると、優しく「女性はごめんねダメなのよ」とおじさんが指示が出た。
優しい笑顔だけど、これはもう聞くしかないわな。
そしてちょっと離れた四角い枠内も何らかの聖域のようだけど、そこでは白人坊やが一人で走りまわっていた。


全体も美しく、細部も美しく、構成も美しく、佇まいも美しく。









やっぱりまた見渡すわけです。













天上の美が天井にあるのでクラクラし、お仲間の座り込むあたりへ戻ると、ふと視界の端に大理石のきらめきが。
いやもう要するにこの空間は大理石空間なのよ、すごいわ。
皆さんも暑い中、このひんやりに癒されてたなあ。

大理石の素晴らしさもネチネチ書きたいのだが、とにかくどこまでも大理石で、それにびっくりした。
思えば暑いこの国にひんやり大理石はあまりにぴったりではないか。
きっとそういう暑さを配慮して天地がそのように配分したのかもしれない。
ついでに言うと日本で大理石というと美濃赤坂の矢橋大理石がある。
ここの大邸宅は二度ばかり拝見させていただいた。
当時の記録はこちら
今はなかなか見学できないみたいねえ。

その大理石












もう本当に何が何だかわからない。








ようよう出ていくことにしたとき見上げると通路に…




とうとう見たのだなあ、アヤ・ソフィア、ハギア・ソフィアを。
感銘深いわ。









ツアーメンバーの最年少がわたしと言う段階でこのツアーが体力保存にも力を入れているのがよくわかる。
早い時間に切り上げて、われらがバスはホテルへ向かう。
それで不満かと言うと全然違う。これでいいのだとバカボンのパパ的発言が出るぜ。
というわけで、いいコンコロモチでホテル近くのスーパーで飲み物とかフルーツとか購入。
今夜は女子会なのさ。ホテル近所のお総菜屋さんに買い出しに行く人もいて、参加者6名。
われわれは10人グループで、二組ご夫婦参加なのよ。

晩御飯のお惣菜、おいしかったわ。これは普通のおかずなのだが、いいもんだなあ。
桃もきれいにカットしてくれる人もあり、機嫌よく飲み食いしたが、もう殆ど山賊の宴やん。
わははははは。
なんと恐ろしや。大トラ風なわたしが実は下戸で唯一ジュース飲みなのはいちばんやばいじゃねえか。
皆さん鯨飲してはるよ。

というわけで続く。

ひんやりしたところで寝そべる猫

イスタンブールへ飛んでゆこう その3

2023-10-13 02:51:33 | 旅行
ちょっと間が空きましたな。

8/21 トプカプ宮殿の中へ入る。
正直な話、方向音痴なのでそこがどこかわからないという弱点がある。
解説を読んで「ああここが」と思ってもそれをきちんと他の人に伝えられるとは限らない。
なのでただ、自分が「素敵」と思って撮った所だけしか案内できない。


ハレムだったかな。
案外個室はないのだな。みんな雑魚寝か。呼ばれて…ということか。
そうか、「側室」ではないのだね。

天井が星形で中央に明かり取りのような星が開く。


部屋により形も違う。

なんだろう、薄いやきものの「ほたる」みたいな感覚かな。

壁面。ちょっとばかり英国風だな。


狭い通路を往く。


再び屋内。埋め尽くす。


外通路の床面は石を埋め込んでのモザイク画がのびていた。
文様はみんなそれぞれ違う。


光の差し込む空間もある。


ここで暮らすのはわたしにはむりだな。


石モザイクの道


花モチーフ


立ち入り制限空間


装飾が可愛い。

案外シンプルなのはヨーロッパの影響か。描写なども。

ドアにもびっしりと装飾


モザイクの美、すごいわ。


写真からはわからないだろうけど、この部屋は大きい。


寝室


明るい陽射しがはいる。


窓と文様と


可愛い。


剥落しているが可愛らしさを感じる。


この先が赤系で可愛いのだけどトプカプ宮殿の中の特別可愛い空間ということで。

天井からしてこれだもの。




ワビサビとか枯淡とかと対極にあると思う。
そしてどちらも正しいと思う。

















いやもう本当に圧倒されました。

異文化に触れると圧倒されるけど、それでこれまでの価値観を拒否したり、逆に今の価値観に固執したりということはしない。「いいものはいい。洋の東西を問わず」これだよこれ。

なんとなく「並んでるぜ」感のあるモザイク


窓からの日差し






天井から壁面、床面、柱、全てが装飾に彩られている。


どこを見ても絵になるのだなあ。

ただ、この並びを見てシンガポールの博物館をちょっと思い出した。

モザイクと大理石のアラベスクにくらくら。










再び花の道


一旦外へ。

この枠がまたすごい。
こうした枠を日本でみようと思えば、大丸心斎橋一階がまだ近いかな。
ヴォーリズの好んだスパニッシュはアメリカ経由のものだけど、その大元はこっちだわな。
あと青池保子さんの「アル・カサル 城」はスペインのドン・ペドロの話だから、やっぱりこの枠を背景にした素晴らしいカラー絵があるが、原画展でのキャプションによると、まだ若かったから描けたし彩色も出来たというお話。
枠自体はアシスタントさんのお仕事で、青池さんがちまちま彩色されたそうなが、ほんまにこういうのを描ける日本人絵師は少ないと思う。

花が咲いているよ。


宮殿内に展示された装飾品を見る。















これだけでも十二分に見てるよねえ。

この後宮殿内の宝物を集めたところへ。


宝物殿と言うのではなく、やっぱり資料室と言うくらいなんだが、まあそれはセキュリティの問題なのかな。
よく大阪歴博などで「トプカプの遺宝」展とか「トルコ悠久の美」展とかあるが、そういう時に見る宝剣とか装飾品とか、ほんの一部だものな。
で、そこの空間は撮影禁止。面白いことにピンク色の壁面と鏡を多用しているから、入り口が遊園地のマジックハウスみたいになっているのだな。
ここでは宝剣、翡翠はじめ貴石、宝石類などをみた。
キラキラとかクラクラとかなんかもっと他の言い方ないのかと思うが、実際行ったらこんなものよ。
行かなかったら、却って形容が多く溢れるように思う。

図書館かなんかだったかな。



むしろ西洋風だね。

展望場から海を見る。


次はランチしてからいよいよハギヤ・ソフィア(アヤ・ソフィア)へ。