詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

恋人よぼくは旅立つ。

2020-10-20 12:45:12 | 千駄記


今日は秋晴れ。いい天気です。

こないだなんとなくつけっぱなしの
ニュースショーを見ていたら筒美京平さんが
如何にすごかったか?をやっていた。

「木綿のハンカチーフ」のところでナレーション。
旅に出た男と別れる女性の‥云々と言ってる。
それを聞いて私はテレビ局スタッフの劣化を思う。
松本隆の歌詞の冒頭はたしかに

恋人よぼくは旅立つ・・ではあるけれども
これは就職するために東へ行く。
要は地方から上京するということです。
地元に恋人を残して。
そんなことは歌詞を読めば一目瞭然。
歌詞なんか全然読まないで
スタッフが台本を書いているんですね。
なんで旅に出た男といちいち別れるの?
って思わないのでしょうか。

「また逢う日まで」も別れの歌詞なのに曲は
明るいのがすごいとか。アナウンサーは言っていた。
これは阿久悠作詞の名曲だけども
最初は「「ひとりの悲しみ」というズー・ニー・ブーの
曲だったことは、もはや有名な話です。
「ひとりの悲しみ」の歌詞は別れではないです。
筒美さんはあくまでも「ひとりの悲しみ」に曲を付けたのです。
阿久悠さんは曲がいいのに何で売れないのか?と
悩んだ末に歌詞を変えて尾崎紀世彦に歌わせたのです。

誰にでも間違いや勘違いはあるけれども
公共の電波ですからそれはいけませんよ。
そんなこと気になってしまいました。



おしまい。



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