鼻腔リンパ腫 放射線治療

なかなか病名がわからず
無駄に過ごした二月三月四月。

5月4日に受診した四件目のお医者から
とんとんとんと進んだこのひと月。

容体が悪くなり予定してた日より
前倒しでCT検査。
その日のうちに簡易検査でリンパ腫と診断がついた。

このままではあと一ヶ月。
おずおずと検索すると
リンパ腫には完治はなく
抗がん剤治療で一時はよくなるけど
再発は避けられないと。

このまま息が出来なくなるか
脳に転移して発作がでるか。
楽にはなることはないらしい。

一時的でも楽になるための抗がん剤治療を受けることにしようかと考え
腫瘍認定医資格を持つ院長と面談。

みうの癌は今は鼻腔内のみで他に転移は見当たらない。
鼻腔リンパ腫には放射線治療が有効であると説明を受ける。
でも、先生。神戸には施設がないんでしょ。
いや、うちにもあるよ。
え？あるんですか？
でも、奥まで届かないから一か八かだね。
なんだ、じゃあやるだけ無駄ってことですか。

いや、三重の病院ならあるよ。
三重ですか。

一週間に一度通えば治ることもあるよ。
え？リンパ腫が治るんですか？
治るとは言えないけど、何年も生きてる子がいるからね。
うちにもいるよ。
もう、癌の治療をしてなくて、ピンピンしてる。

三重なんですねぇ。
一週間に一度なんですねぇ。

免許取っとくべきだったなぁ。
パパも毎週は無理だろうしなぁ。

と、悩むこと一時間。

行きます。三重に通います。
と。週末の予約を取る。

そしたら、一週間に一度より、
入院してちまちま当てる方が治ります。
と、病院から電話が入る。

費用は三倍？四倍？

うーん。

治るなら悩まなくてもいいか。


何回も書いてる内容だけどこんな感じにこの数ヶ月を過ごしました。
特に四月は私が体調を崩し、荒れてました。
まさに、荒れてました（笑）

みうは三重までの二時間ちょっとの道中でいま、考えると軽く熱中症。
鼻が詰まってるからうまく息が出来なくなって
私も車のエアコンが寒いかもとキャリーを閉めたままにしてたから。

点滴で、直ぐに戻り先生から説明を受ける。
メリットとリスク。
メリットはCTのデータをミリ単位に計算して確実に身体にダメージをかけないように少しづつ放射線をあてることができるってことかな。
リスクは毎回の麻酔。入院のストレス。
お財布のリスクも厳しい。

途中に何かあって治療がプラスされると
三桁になるかもしれないですって。

にゃにゃにゃんですと～

病院のイメージは、勝手に
そんなに全国から、患者が集まるところだから
よくある、診てやってるんだぞ的な
高飛車な病院をイメージしてました。

ごめんなさい。私が意地悪でした。
今までそんな病院が多かったので。

日本でもここしかないという治療と設備を備え、先生も何人もいてる病院なのに(しつこい)
とてもとてもよくしていただきました。
週に二回も来るおやばか飼い主の私に
毎回、面会室を作り、座れるようにお布団まで用意してくださいました。
先生は若くて背が高くてかっこよくて(治療に関係ないけど、ここ大事)
いつも丁寧に説明して下さって
毎晩の電話にも付き合ってくれました。
みうのこともよく考えて、退院が早まったのも、みうのストレスを理解して
アドバイスしてくれたからなんです。


先生のおやすみの日はみうの治療もおやすみという感じで19日の入院で15回の治療を済ませました。
最後の日は、治療終えてすぐ退院って感じ。
最後に撮るCTも転移の可能性があるため早めにしました。
転移が見つかれば放射線は即中止。
抗がん剤にスイッチしなくちゃいけないからね。
みうさんは今は転移もなく血液検査も正常。
無事に放射線治療を済ませました。




みうも私も家族もくたくた





終わってはないんだよね。
これで終わればいいのに。

でもね。鼻詰まりがなくぐっすり眠るみうを見て、よかったねと思う。

体力のなくなったみうは押し入れからよく落ちてきます。
タンスの上にも登れない～
まあ、あせらず、ぼちぼちにしましょうよ、みうさん。