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山口母子殺害事件について

2006-06-21 18:43:19 | Weblog
山口・光の母子殺害:最高裁、差し戻し 無期は著しく不正義 元少年、死刑の公算大
山口の母子殺害事件。
凄惨な事件でした。
その後も少年法、死刑廃止論等が複雑に絡み合い、
被害者に対する二次被害としても話題になりました。

同じ世代として、事件についていろいろ考えさせられる事もありました。
さぞかし無念だった事でしょう・・・。

昨日、最高裁の判決が出ました。賛否両論ありますが、
今回は世情に合った判決だったのではないでしょうか。

山口・光の母子殺害:最高裁差し戻し 判決・要旨

今回、裁判が長引いた事がプラスになった面もあると思います。
裁判の長期化は遺族にはつらい事ですが、この7年で社会は変わりました。
凶悪犯罪の増加、少年犯罪に対する厳罰化の容認など・・・。
世論も死刑もやむなしといった方向に流れています。

でもまだ裁判は続く事になったわけで、そういう意味では残念です。



さて、ここで素朴な疑問。
今回の判決「原判決を破棄、高裁へ差し戻し」とはどういうことなのか。
なんで最高裁で死刑の判決が出ないのか。

調べてみました。

天下のWikipediaより。
上告とは

なるほど。勉強になります。

最高裁判所は、法律や高等裁判所等の判決が正しいかを判断するだけで、
判決自体を下す事はほとんどない。
そのため、最高裁で事実関係の確認をする事もないと。
確かに、最高裁でやってたらきりがないですからね。

だから今回、最高裁で口頭弁論が開催されるというだけで大騒ぎになったわけですね。

差し戻す事で、高裁に対しての判断基準を示すと同時に、
同様の事例に対する判断基準を示して誤審を防ぐ効果もあるそうです。



ちなみに、今回の判決はより弁護側不利(=極刑)な判決だそうです。
詳しくはこちらを。

元検弁護士のつぶやき
光市母子殺害事件最高裁判決の感想

今回の判決の解説です。ぜひ読んでみて下さい。
すっごくわかりやすくて、鳥肌立ちました。
判決文って、わかりにくいですからね。
マスコミもちゃんと説明してくれないし・・・。

でもすごいなぁ。最高裁もただ戻すだけじゃなくて、
こうやって今後の裁判に縛りを与える事ができるんですね。

これでまた裁判は続くわけですが、最短で判決が出て、
確定してくれることを期待します。
弁護側も、無駄な悪あがきはもうしないでほしいです。
最高裁の公判に欠席する・・・とかね。弁護士として最低ですよ。
ね、安田好弘さん。足立修一さん。