キャリーバッグの迷惑行為

テレビの報道の中で、さっきやっていた。

本当に、今頃になってキャリーバッグの危険を言うのか　って私の正直な感想。

数年以上も前の話だけれど、
春の連休期間で混雑の中、東京へ行き帰りの便を待つ間、長い行列が出ていた。
私と連れもその行列に入っていた。

すると前に並んでいる数人連れの若い女性たち、揃ってキャリーバッグを持って立っている。
ずいぶんと長い行列なのに、彼女たちの居る場所の空間はと言うと、
キャリーの持ち手を一番長く伸ばして後ろに引いているから、一人が立つ面積の約三倍を一人で取っている。
それに気付かずお喋りもかしましく、じっと私が見つめているのも訳わからない様子だし。
そして行列が移動し始めるとゾロゾロとその姿勢で、キャリーを引っ張り移動するのだ。
すると前に行こうとする後ろの人の靴にバッグが当たりいやな顔をする男性。
なんで彼女たちはそれほどにバッグを遠く後ろにしたまま動くのか、
それは脇にバッグを置いたまま動くと、自分のシューズに当たるからである。
当たったら自分の足が結構痛いことには気がついている。
小さな部分にだけど、くるぶしに当たると痛いのだ。
足元を見ず自分達は仲間としゃべくりながら歩くから、人の迷惑も気がつかない。

そのうち、並ぶ客の中の子供もいて待たされる時間に飽きたのか
親にまとわりついているうちに、そのキャリーに足を引っ掛け転んだ。
小学生だったから泣きはしなかったけれど、彼女達は迷惑そうな顔をしてその子を見ただけで謝りもしないで睨んだ。
子供も騒々しいがその転倒の原因はお前だろって気分が私は満載だったわよ。

老婆になりつつある私もよほど言おうかと思ったよ。
「あなた達、混雑する場所では、自分の荷物は脇に置いて居るのが常識よ」って。
でも、ただ睨みつけてただけの私は意気地なしだったか。

何度も海外に出かけている私だが外国ではそんな姿にいやな気がした記憶が無い。
アジアなんかに出かけて混雑は何度もあったのだけど、
多分にそういう場所でのエチケットを海外の旅人たちは自然に身に着けていたのだろう。
だから私もそういう事には気を使っていた。

多分にまだ、日本人にはキャリーの便利さと使い方のマナーを覚える時間を持っていなかったのだろう。

文明人、先進国の民よ、こういうマナー知ってから使わなければならない道具って
世の中沢山あるのだぞ。