永訣の朝

2008-01-07 13:27:17 | 文学
『うまれで くるたて   こんどは こたに わりやの ごとばかりで    くるしまなあよに うまれてくる』 宮沢賢治「永訣の朝」に詠まれた、賢治の最愛の妹、とし子の言葉。 とし子は大正11年11月、結核により25歳でこの世を去る。 彼女は最後の日のみぞれが降る朝、喉の渇きを覚え、 外のみぞれをお椀にとって来てくれないか、と、兄に頼む。 賢治は永年妹と使ってきたお揃いの椀を持って . . . 本文を読む