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吉川市立図書館ブログ



 

2015年7月24日(金) 第二回読書会が開催されました。

夕方からは天気が崩れ雷雨でしたが、読書会を行った午前中は晴天でした。

今回の本は津村記久子『ポトスライムの舟』。第140回芥川賞受賞作品です。

主人公ナガセは工場勤務。ある日、世界一周旅行136万円は自分の工場での年収だと気づき…

 

大まかなあらすじと、作者の津村記久子の略歴、タイトルにもなっているポトスライムと作中に登場するカヌーについてお話し、その後順番にみなさんに意見を述べてもらいました。

 

世代から感じるギャップ、ナガセが入れようとした刺青、仕事との向き合い方、登場人物のひらがな表記とカタカナ表記、最近よく耳にするパワーハラスメントやモラルハラスメントについて…

さまざまな意見が出ました。

 

輪読をし、改めて読んだ感想やみなさんの意見を聞いて思ったことなどさらに意見を出し合いました。

 

≪アンケートの中から≫

・ナガセさんの歩みをその人生を身近に添う思いで味わせて頂きながら、ここよりこの方の先の人生が楽しみになりました。又、作者の津村さんの女性の仕事の人生の悲苦を書かれてゆくことをすばらしいと思いました。

 

・若い人の心の動きがさっぱり理解できなかった。自分では決して選ばない本だと思いますが読書会に参加して触れることができてよかったです。

 

・主人公のナガセの「今が一番の働き盛り」という言葉に共感。28才の時に母を亡くしてその後(2年半)結婚した私にとって前向きに生きる事の大切さがわかりました。薄給であっても、今が良くても悪くても一瞬一瞬を大切にこれめでも生きて来たしこれからもより良き人生を生きてみたいと思います。

 

ご参加くださったみなさんどうもありがとうございました。

次回は8月28日(金)柴崎友香『寝ても覚めても』です。

初めての方もお気軽にお申込みください。スタッフ一同お待ちしております。

 



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