山歩人・吉克の山楽日記

北海道の“山”を中心にオールシーズン山歩(散歩)する・・・単独登山多し、山をテーマに限定した時々気まぐれ日記です!

大いなる山岳&The Great Wave×Digital・・・葛飾北斎🖊

2023年07月19日 | 🗻山の勉強

葛飾北斎The Great Wave×Digital葛飾北斎大いなる山岳

一足早い盆休み…

諸説あるが7月にお盆が済んでいる地域…函館、根室、東京など…多数派の8月盆は月遅れ盆という。お盆に欠かせないハスの花は7月盆~8月盆の頃が花盛り。もともと旧暦時代の日本のお盆は7月だった…地域差が現れたのは、明治期に新暦になってから…新暦の7月は、農繁期と重なったり、お供えの茄子などが収穫前だったりと、何かと具合が悪かったようだ…そこで便法として8月に行うのが広がり定着していった...なるほどねちなみに、2023年のお盆は、新盆が7月13日~16日、旧盆が8月13日~16日の4日間です。

地獄のような暑さだったが…二つの美術館を梯子…世界が絶賛した浮世絵師葛飾北斎の展示会は、これまで道内でもやっているが、両館の企画展が面白かった

MOA美術館山の中にある…山をくり抜いた美術館…近くに三等▲「点名:大久保山」がある…藪の中…神奈川県熱海市にある富嶽三十六景を北斎 The Great Wave×Digitalをテーマに、デジタル技術を活用した新しい角度で展観していた

MOA美術館は私立美術館の先駆けである。色絵藤花文茶壺国宝数点に、数多い重要文化財が収蔵されている豊臣秀吉ゆかりの黄金の茶室の復元能楽堂もある。茶室は著名な建築家の堀口捨己氏による監修を受けている。館名は近くにある世界救世教の大本の幹部だった岡田茂吉「Mokichi Okada Association」の頭文字を取ったもの。菱川師宣見返り美人など美人画の名作も堪能喜多川歌麿婦女人相十品 ・文読美人などもある凱風快晴の今昔など富嶽三六景を現在の東京と比較していたのが面白い

有名な山下白雨誰でも知っている神奈川沖浪…この美術館の展示ケースは、低反射・高透過ガラスを使用し、ガラスの存在感を殆ど感じなかった。目の前に美術品があるかのように細部まで美術品が見られる透明すぎて頭を数度ぶつけた

万華鏡が天井一面に投影…BGMを中村由利子氏が制作急傾斜の7つのエスカレーターも凄い景色の良いMOA美術館でした斎 The Great Wave×Digital2023年8月29日まで…https://www.moaart.or.jp/

北斎が描いた日本列島各地の様々な山を紹介した北斎 大いなる山岳東京の墨田区にあるすみだ北斎美術館…世界的な建築家の妹島和世氏が設計した建物を目的に訪れる外国人観光客も多い…ほとんど外国人ばかりだったリアルな北斎人形

輸入品の鮮やかな藍色を多用し描かれた藍摺絵と呼ばれるベロ藍本藍を組み合わせた絵がある 手前に荒れ狂う大波とそれに翻弄される舟はるか彼方に小さくみえる富士山🗻を描いた神奈川沖浪裏は、The Great Waveで世界的に知られる…外国人観光客のお土産品諸国名橋奇覧 足利行道山 くものかけはし凱風快晴諸国名橋奇覧 摂州阿治川口天保山

本展で紹介された北斎一門が工夫をこらした多彩な山岳表現の山のリスト

日本人と山 富士山(富士講)、立山(立山講)、大山(大山講)
江戸の低山 御殿山、愛宕山、上野山、待乳山、道灌山、飛鳥山
関東の山 行道山、男体山、榛名山、妙義山、筑波山、鋸山、吾妻山、箱根山
中部の山 八ヶ岳、身延山、七面山、愛鷹山、秋葉山、足羽山
近畿の山 嵐山、吉野山、高見山、音羽山、天保山
四国・九州の山 象頭山、稲佐山

テーマによって代わる屏風

浮世絵師・葛飾北斎(1760~1849年)の代表作・冨嶽三十六景シリーズは北斎が70歳を過ぎて描いている。日本各地の様々な場所から眺めた全46図。後に10図追加している。当時、冨嶽三十六景がヒットした理由は、江戸時代後期、関東を中心に庶民の間で流行した富士山信仰。お金を出しあって集団で富士山に登る富士講が盛んに行われ、富士山に見立てた富士塚などが各地に造られるなど、富士山は信仰の対象として尊崇され、親しまれていた。

この霊峰・富士をはじめ、山岳信仰の聖地として栄えた栃木の名勝、足利市行道山浄因寺の風景や、御殿山、愛宕山など江戸の低山や、長崎の稲佐山、また大阪につくられた人工の山・天保山に至るまで、北斎が描いた日本列島各地の山々がこの美術館で紹介されていた。これらの作品を通して、日本における山の信仰や、山での生業、また山に関する伝説や怪談など、日本人と山との関わりを見ていくと同時に、北斎の多彩な山の表現とその魅力をあらためて知ることができた。

他に娯楽の少ない時代、四季折々の表情を変える富士山を見ることは、庶民にとって楽しかったのかもしれない。北斎の富士山🗻は主役か脇役か…様々な距離から生き生きと働く庶民の姿と共に描かれている作品が多いが、小生は富士山は重要アクセントになっている大切な脇役で、時には隠れ富士的な遊び心を感じる楽しい構図である気がする…両館だったすみだ北斎美術館北斎 大いなる山岳は2023年8月27日まで…山好きには魂が宿る🏔️https://hokusai-museum.jp/

渡島駒ケ岳から:大月市の秀麗富嶽十二景の登山もまだ途中・・・


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エサオマントッタベツ岳・・... | トップ | ライフ・イズ・クライミング... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

🗻山の勉強」カテゴリの最新記事