よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
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天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録066(かみのけ座 M53球状星団)

2023-05-28 06:00:00 | MC天体

かみのけ座 M53球状星団

画像①(QBPフィルターⅢ使用、VGA切り出し)

かみのけ座のメシエ天体は8つ。その6つめは球状星団M53。いつものようにショボイ画像だ。

はじめのころはこれで喜んでいたが、人の欲は限りなく、もっときちんと撮りたいと思う。精進あるのみ。

撮影後、資料を色々調べるとM53は結構立派な球状星団らしい。中西さんの本の写真は立派で美しい。

他に、M53を中心として、NGC5053、α星(連星)は左右対称とのこと。簡単に言い換えると、M53は三天体のつくる二等辺三角形の頂点になるということになる。画像③で探すが見当たらない。Astapで再処理して自動色補正でHighを選択し色強調処理(画像④)。あった散開星団と思ったら、なんと球状星団。NGC5053は、4000個ほどの星からなる珍しい球状星団らしい。発見当時は散開星団と考えられていたが、その後の研究で球状星団ということがわかったらしい。

この二等辺三角形、M53がきれいにとれたら、きれいな構図だろうなと考えていたら、『腕上げなさい。あなたにはMak127あるよ。球状星団もまだ下手ピーでしょ。ピント甘いよ。露出もオーバーよ。』とまた空耳が聞こえた。考えるのやめよう。存在確認とNGC5053のことが知れただけで十分。

なお、3つを入れるには、焦点距離500~800mmと中西さんの本に記述あり。

Mel 111もある。また、かみのけ座超銀河団は、最初に発見された宇宙の大規模構造(俗に言う泡構造)ということも知った。かみのけ座以外に興味尽きない。お見それしました。

 

画像②(Astapによるプレートソルブ、α,δ grid表示、ディープスカイ・アナテーション)

画像③(元画像から視野回転部分トリミング)

画像④(Astapで自動色補正(High)、関係部分トリミング)

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒

4)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン

5)SkyWacherAZ-GTiマウント

6)Quad BPフィルター III | 株式会社サイトロンジャパン

7)かみのけ座

8)M53~Wikipedia

9)AstroArts - メシエ天体ガイド:M53

 
 
 

 
 
撮影データ画像
2023年5月17日
ベランダ観測所
かみのけ座M53球状星団
FMA135+Neptune-CⅡ+AZ-GTi+QBPフィルターⅢ
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでPNG保存
Raw16、Area2712x1538、Offset=120、Gain=380
Exposure=15s×37frames=555s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Astapで、プレートソルブ、自動色補正、α,δ grid表示、Deepsky annotation処理。jpeg保存
Microsoftフォトで、色・明るさ調整、トリミング