よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
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天文初心者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録071(はくちょう座 C19まゆ星雲・星団)

2023-06-02 06:00:00 | MC天体

はくちょう座 まゆ星雲(C19、IC5146、繭星雲)

コリンダー470星団、暗黒星雲バーナード168

画像①(QBPフィルターⅢ使用、VGA切り出し)

繭星雲(C19、IC5146)は、星団、暗黒星雲が重なった天体で、星団として扱うときはコリンダー470、暗黒星雲部分はバーナード168として呼ばれるらしい。

暗黒星雲の黒い部分がはっきりわからないのは悲しいが、アノテーションを併用するとなんとなく納得できる。

星団はどこ?範囲は確定できないが、資料13からたどって調べると星雲の中と周りのまばらな星が該当するようだ。またアストロピックス(資料11)の記事によると、星雲の中心に巨大星が誕生しつつあるとのこと。星を育む宇宙の繭という表現を用いて、IC5146を紹介している。天文学的に興味深い対象であるようで感心する。

またコリンダーという言葉にも初めて出会う。勉強になる星雲であった。(コリンダーカタログは、471個の散開星団のカタログで、記号はCr)

 

画像②アスタップによるプレートソルブ、α,δ grid表示、ディープスカイ・アノテーション

(太い黄色の放物線部分の内側が、バーナード168部分)

画像③元画像、視野回転部分トリミング済み

画像④ステラナビゲーターLiteによる観望位置

 

 

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒

4)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン

5)天体望遠鏡セット「VIRTUOSO GTiシリーズ」| Sky-Watcher

6)Quad BPフィルター III | 株式会社サイトロンジャパン

7)IC5146~Wikipedia

8)IC5146~英語版Wikipedia

9)まゆ星雲(IC5146,はくちょう座)~StellarScenes

10)まゆ星雲へ伸びる琥珀のフィラメント

11) 新しい星を育む宇宙の“繭”~astropics

12) コリンダーカタログ~Wikipedia

13)Collinder catalogue~英語版Wikipedia

撮影データ

2023年5月12
メダカ部屋観測所
はくちょう座 繭星雲(C19、NGC、コリンダー470,B168)
FMA135+Neptune-CⅡ+VirtuosoGTi+QBPフィルターⅢ
FMA135ヘイリコイド位置53
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでpng保存
Raw16、Area2712x1538、Offset=120、Gain=350
Exposure=15s×62frames=930s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Astapで、fitsファイルをプレートソルブ、自動色補正、α、δgrid表示、Deepsky annotation処理、jpeg保存
Microsoftフォトで、スポット修正・色・明るさ調整、トリミング等