よしべや自然博物館

2022年11月の月蝕を契機に電視観望を始めました。
通信販売とSNS頼りに頑張ります。
天文初心者の悪戦苦闘の記録。

星見娘で電視観望11(テスト6 フィルター)

2023-10-15 04:59:00 | SeestarM天体
おうし座 M45(プレアデス星団、すばる、昴(ぼう))撮り比べ

Seestar S50には、次の①~③3種類のフィルターが内蔵されている。
①遮光フイルター
②UV IR-Cutフィルター
③LPフィルター(光害カットフィルター)
排他的使用で、フィルター無しは選択できない。又、通常は②が選択されており、①は、星雲星団モードで、撮影を開始すると最初に自動的に選択され1分程でダークファイルの撮影が終わり自動的に②又は③に切り替わり天体撮影が開始される。意図的には選択できない。③は星雲星団モードでのみ選択可能。
なお、③については予約注文期間の途中で、DBPフィルター(Duo-Band Passフィルター)採用がアナウンスされ、予約者を喜ばせた(1.25インチで1万3千円する)。
赤い星雲は③を使うことは想像できるが、青い星雲を伴うすばるはどっち②?③?ということで、試してみた。

画像①LPフィルター使用、15分のライブスタック
画像②通常モード、UV IR-カットフィルター使用、10分のライブスタック

都合により撮影時間は異なるが、結果はどちらも青の出方はたいして変わらない。LPフィルターはバックに赤味がかかった。
実験終わって、Seestarアプリの初めの画面(画像③)見ると、「Tonight'sBest」の天体の右下に、LPフィルターと同じ緑の◎マークでていた。LPフィルターを使用した方がよい場合は案内してくれていた。いつもスカイアトラスやNGC番号打ち込んで天体導入しているので気づかなかった。(^ ^;

(追記)2024年2月20日
画像を再処理したのでここにつけ加えておきます。
ソフト等は、SiriL、MS Photo、iOS版写真、Affinity Photo 2


画像③Seestarアプリ初期画面

M45にLPフィルターマークはついていないということで、通常フィルターで、25分ライブスタックで撮ってみた。

画像④25分ライブスタック、画像処理済


FMA135+ASI585MC+ASIAIR(記録151.5)に負けてる。残念なようなほっとしたような複雑な気分。画像編集の腕上げないとこの上はいけないですな。精進あるのみ。

この機会にDBPフィルターについても調べてみた。
HαとOⅢを通す光害カットフィルター、輝線で光る散光星雲・惑星状星雲の撮影に向いている。バンド幅が狭いため、強力な光害カット効果があり、月光下でも観望・撮影ができるそうだ。

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

      銀河星雲マニア~JUNZO氏が立ち上げた著書と連動したWebsite

6)渡邉耕平著 根本泰人監修「月・惑星撮影 実践ハンドブックVer1」サイトロンジャパン


電視観望の記録等関連Blog

01)電視観望の機材07(機材一覧表

02)電視観望の機材009(スマート天体望遠鏡 ZWO Seestar S50) 

03)電視観望の記録151(おうし座 M45昴)

04)電視観望の記録151.5(おうし座 M45昴 3rdショット)

撮影情報
2023年10月6日22時頃、画像①・②
2023年10月10日23時頃画像⑤
Seestar S50+iPhone SE3、ライブスタック時間は画像①15分、画像②10分、画像③25分
AffiniyPhoto2で画像調整(画像⑤)
「写真」アプリで、各調整(画像⑤)
「AIで写真高画質」で、ノイズ処理(弱)(画像⑤)