【皐月賞】枠順の明暗
〈美浦トレセン〉
デビュー2連勝で共同通信杯を制したダノンベルーガは❶枠①番。2年前に同馬番から無敗Vを飾ったコントレイルに続きたい。「(前走の)前よりはしっかりと乗り込めている。性格、操作性ともいい」と堀調教師。
トーセンヴァンノは❷枠③番。渡邉助手は「いろんな競馬場で乗って経験を積んでいるので枠は問わない。元気に走ってきてほしいです」と前向きに話した。
4分の1の出走抽選を見事に突破したグランドラインは❸枠⑤番。「与えられた枠で一生懸命走ってくれると思います。鞍上も乗り慣れているので」と宗方助手。
京成杯覇者のオニャンコポンは❻枠⑪番。矢野助手は「内外を見ながら運べるのでいいところでは。追い切り後も変わらない様子で、疲れもうまくケアできたと思います」とうなずいた。
札幌2歳Sの覇者ジオグリフは❼枠⑭番。「ゲートの駐立に課題があり、2歳から継続して練習。福永騎手はスタートを出すのが上手ですし、後入れの偶数番はいい」と太田助手。
ラーグルフは❼枠⑮番。1990年ハクタイセイ以来Vから遠ざかっているが、「前走は包まれたので変に内になるよりはよかった。スムーズなら」と宗像調教師は歓迎した。
〈栗東トレセン〉
キラーアビリティは内めの❷枠④番に決まった。GⅠ初勝利を挙げた同舞台のホープフルS(❸枠⑤番)の隣番から戴冠を狙う。斉藤崇調教師は「この前はゲートもあまり良くなかったところがあったので、(後入れの)偶数枠で良かったですね。外過ぎるよりはこれぐらいで良かった。ジョッキーも考えてくれていると思います」と結んだ。
ダンテスヴューは❹枠⑧番。18頭立てとなった1990年以降で唯一、連対がない。大江助手は「基本的に乗りやすいので、スッと流れに乗りやすい枠ですね。内過ぎず外過ぎず、いいくらいだと思います」と話した。
サトノヘリオスは❺枠⑨番に決まった。2着は3度あるが、勝ち馬は出ていない。大江助手は「外からかぶされると掛かるところがあるので、真ん中で自分のリズムで行けるいい枠だと思います」とうなずいた。
ジャスティンパレスは❺枠⑩番。杉山晴調教師は「真ん中の偶数枠がいいかなと思っていたので、いい枠を引いたと思います。極端な枠じゃなく、内も外も見られるし、少しゲートの中で動くので奇数より偶数の方がいいですね」と前向きだった。
ドウデュースは❻枠⑫番から朝日杯FSに続くGⅠ2勝目を狙う。大江助手は「心配のない馬なので、枠はどこでも良かったです。立ち回りのうまさは非常に大きな武器になりますし、あとはジョッキーが周りを見ながら組み立ててくれると思います」と自信を見せた。
展開の鍵を握るビーアストニッシドは、やや外めの❼枠⑬番に入った。「内の方が良かったけど、どこでも良かったです。距離も大丈夫ですし、内の馬を見ながらジョッキーが決めると思います」と飯田雄調教師。
マテンロウレオは❽枠⑰番。榎本助手は「外めですが、与えられた枠でやるだけですからね。ジョッキーが組み立ててくれると思います」と語った。
デシエルトの事を知りたかったな・・・
追加
【皐月賞】ボーンディスウェイ“神枠”の7番でVへ前進 牧師「競馬がしやすい」
“ラッキーセブン”の4枠7番を引き当てたのは、弥生賞ディープ記念3着のボーンディスウェイ。ただこの馬番は“ラッキー”程度で済ませられないものがある。過去10年で〈3・3・1・3〉。18年エポカドーロ、21年エフフォーリアを筆頭に2勝、2着3回と目下5年連続連対中というまさに“神枠”なのだ。
「内めの枠で良かった」と安どの表情を浮かべた牧師。4戦続けて当舞台を走る中山芝2000メートルのスペシャリストに、「この枠なら自分の競馬がしやすいね」と得意の先行策をイメージしていた。
追い切り翌日の14日、美浦の角馬場で体をほぐした。「アクシデントなど何もなく来ている。(休み明けを1度使って)上向いたというより、変わらずいい感じを維持できています」と絶好枠から戴冠を見据えている。