ふだんタイピングばかりで自分で文字を書くことが少ないので気が付きませんでしたが、「琉球王国」と書く漢字4文字には、どれも「王」という漢字が入っているのですね!
琉球王国時代には、伝説とされる天孫氏王統以外に、大きく4つの王統時代に分けられ、偶然にも国名の漢字の中にある4つの王の字数と同じ!
①舜天王統
②英祖王統
③三山王統時代
④第一・二尚氏王統
凄い偶然を発見してしまいました。いやいやもう既に発見されてるのかな(笑)
ちなみに、この国名が「琉球」というように安定して漢字表記されるようになったのは、明の時代だそうです。実在した大きく括った4つの王統が出そろった時期でしょうか。やはり4王統を意識した当て字でしょうかね~(笑)
656年の隋書という中国の史書の中に「琉求」という名前があり、「りゅうきゅう」という名前が初めて出てきた文章らしいのですが、中国や日本の史書には「流鬼(リュウキ)・留球・留求・留仇・龍及國・流鬼・瑠求・流求」と時代や書物によって色々表示されたりしているのだそうです。
古代から中世あたりが琉球で、明治以降が沖縄だと思っておりましたら、琉球(りゅうきゅう)と言われていたのは7世紀中頃に、沖縄(おきなわ)は8世紀後半頃から、それぞれ文書に名前が登場しており、どちらの地名もかなり古くから用いられているのだそうです。
そして琉球の由来にも諸説があります。
Vol.27で、ユタによる琉球命名の理由を書きましたが、他にも説があります。
まず一つが蛟(みずち)という伝説の生き物に由来するという説です。
龍や蛇のような姿をしていおり、島の形が蛟に似ていることから、琉蛟(中国風の読み方で、りうこう)となり、それが琉球へと変化していったのではないかとする説です。
他にも優れた漁場であることから魚(うお)の国と呼ばれていたのが、中国人が聞き取った際にリュウキュウとなり、現在の漢字が当てられたという説もあります。
龍や蛇のような姿をしていおり、島の形が蛟に似ていることから、琉蛟(中国風の読み方で、りうこう)となり、それが琉球へと変化していったのではないかとする説です。
他にも優れた漁場であることから魚(うお)の国と呼ばれていたのが、中国人が聞き取った際にリュウキュウとなり、現在の漢字が当てられたという説もあります。
どちらの説でも琉球というのは中国由来の地名だと考えられているそうです。
明治時代の廃藩置県の際に琉球県も候補にありました。
それが最終的に沖縄が選ばれたのは、中国由来の地名を県にすることを嫌った為ではないかと考えられているようです。
明治時代の廃藩置県の際に琉球県も候補にありました。
それが最終的に沖縄が選ばれたのは、中国由来の地名を県にすることを嫌った為ではないかと考えられているようです。
色々な視点で物事を見るのは面白いですね。4つの王の文字が入った「琉球王国」のことが気になって調べていたら、最終は廃藩置県のところまで行きつきました。勉強になったな!
琉球の「琉」という文字は「宝」を意味するとも言われているし、個人的には「りゅうきゅう」という響きが好きなので、「琉球県」でも良かったかもなんて思ったりしますが、でも「琉球」って響きには「県」よりやっぱり「王国」が似合う気がしますね。