三女さくらも2歳となり、そろそろトイレトレーニングの時期となってきた。
さくらは勝手にオムツを脱いで、
次女すずねのパンツを履き、
家の中をウロウロしていた。
おしっこを漏らしてしまうのではという心配もあったのだけど、
リスクを恐れていては先にも進めないので、
『ちっちしたくなったら、オマルでするんだよ。』
と言い聞かせ、
さくらも『うん。』とうなづいていた。
しばらくして、夜となり、
お風呂に入る時、さくらのパンツを脱がそうとすると、
いつの間にかパンツがおしっこで濡れていた。
どこかでおしっこをしてしまったようだ。
リビングや廊下、キッチンなどを見渡したのだけれど、
おしっこを漏らした形跡は無い・・・。
さくらに『どこかでちっちしちゃった?』と聞くと、
さくらは『あっち、あっち』とオマルを指差した。
ほぉ~、たいしたもんだとオマルを確認すると
おしっこをした形跡はここにも無かった。
するといったい・・・?
ま、ちょっとちびっただけかと思い、そのままお風呂へ入れた。
そして、寝かしつけようと2階の寝室に行こうと階段を上がると、
ん!足が濡れた。
下を見ると、おしっこの水溜りがあった。
どうやら階段で漏らしていたようだ。
しかも、開いていたはずの階段の扉も
証拠隠滅の為、閉められていた。
虚偽の報告をし、証拠を隠そうとする、この三女。
いったい何を考えているのやら・・・。