実に半年ぶりに書き込みます。
先週のパソコンの授業中、学生から質問がありました。Word2010で自分で自由に考えた◎◎教室のチラシを作りましょう、という課題の時のことです。その学生の作った作品は下のようなものでした。
ページ罫線やイラスト、図形、テキストボックス、ワードアートをいろいろ使い作成したものです。ところが、この作品を印刷すると下のようになってしまいました。
わかりますか?左下のテキストボックスで作った部分が、90度横に倒れてしまったのです。その部分だけ拡大すると下のようになります。図形を組み合わせて作った筆の部分は正しく印刷されました。
不思議です!ネット上でいろいろ調べてみたら、二人ほど、同じ症状を体験した方がいらっしゃいましたが、スッキリした解決策が見いだせないようでした。
症状が起こるのは、Word2010でワードアートまたはテキストボックスで縦書きを作り、それに「変形」の処理を加えた時です。
ちなみにこの現象、Excel2010やPowerPoint2010では現われません。Word2010だけに現われる現象です。
あれこれ考えた末、次のような対策を取りました。
まず、Wordの新規作成で別の白紙を用意しておき、元の作品の症状の起きたテキストボックスの部分をコピー、白紙の方に貼り付けておきます。
次に画面を元の作品に戻し、[挿入]-[スクリーンショット]を選びます。そして[画面の領域]をクリックすると、作品は消え、その他のデスクトップが現われます。そして霧がかかったような状態になりますので、新しい紙に貼り付けておいた部分を範囲指定します。
そうすると自動的に元の作品に画面が戻り、範囲指定された部分が貼り付けられています。図として貼り付けられているので、[文字列の折り返し]で「行内」から「前面」などに変更しておきます。
あとは、症状の現われた部分を削除し、代わりに新しく貼り付けられたものを該当する場所に配置します。
以上の操作で画面上と印刷結果が同じになります。
ちゃんと該当部分も上のように印刷されます。
実際には、テキストボックスを変形した時に「にじみ」みたいなものも残っているのですが、その部分が入らないようにスクリーンショットの範囲指定をするか、どうしても範囲に「にじみ」が入ってしまう時には、元の作品で入れ替えが終わった後に、小さくて白い丸や四角で上から覆うようにします。あたかも修正液で上から消すように。
Word2010のバグをWord2010の新機能でカバーした形になりました。
皆さん、いかがでしょうか。うまくいきますか?