県代表を決める 倉敷王将戦(低学年の部・23人参加)にゆづきは挑戦したが
決勝戦で負け 県代表にはなれなかった。
さほど結果を気にしない子だが、今回ばかりは優勝(代表)を目指していただけに、
残念だった。
決勝戦、終盤 盤を見てもわからない私だが、まわりの雰囲気から
なんとなく伝わった。 そんな頃、ゆづきの手が止まった。
持ち時間30分のうち あと13分くらいはあったのだろうか・・・
盤をじーっと見つめ まったく動かなくなった。 そして 時間は過ぎ
残り5秒で玉を動かし、次は秒読み残り1秒で指し、頭を下げた。
あんなゆづきを見たのは初めてだった。
どうしても打ちたくない一手だったのだろう。・・・と思うと 今は泣けてくる母である。
でも、今回も涙はなかった。が、なにか思うものがあったように見えた。
そして、その後は いつものごとくあっけらかんとして
柴山教室の強豪クンたちと ジャンケン将棋(?)を楽しんでいた。
今回 低学年の上位をすべて同教室で独占した。
これは、個々の努力もあるが、いつも熱心にご指導くださる先生方あっての
結果であったと思う。本当に感謝している。
帰り車中でポツリ・・・ 「 なんで負けたんやろう・・・ 」 あとは何も言わなかった。
ゆづきは あまりコツコツやってそうに見えないかもしれないが、
実際はそうでもない。 でも、負けは負け。
この経験も、無駄にはならないと信じてあげたい。