横浜ドリームランド吹奏音楽隊 １４ 出張演奏５

これもテレビ撮影の話ですが、ボーリング場のレーンの上でパレードしたことがあります。

テレビの番組対抗ボーリング大会があり、オープニングの演奏で呼ばれたのです。

この日は、ドリームランドの社員食堂でお昼を食べてから。バスで東京タワー近くの芝ボーリング場に向かいました。ここで撮影が行われます。

４時ぐらいから準備し、５時ぐらいからリハーサルでした。

私はボーリング場の邪魔にならない、はじのほうに立って演奏すると思っていました。

実際はボーリングのレーンの上をパレードする様、指示されたのです。

音楽隊は３～４縦隊になり１レーンに１列づつ並び、レーンの上をパレードしたのです。レーンの長さは２０メートルもないので何回もレーン上でＵターンしなければならず演奏しながら狭いレーン上でのＵターンは苦労しました。（Ｕターンしている時は一時的に２列になるので、レーンの両端の溝にはまりそうでした。）

リハーサルは１時間弱で終わりました。休憩を入れてから本番のボーリング大会の始まりです。

音楽隊はリハーサルどおりレーン上をパレード、上手くいきました。
あとはボーリング終了時にもう一度出演すれば良いのです。終了は１２時位の様です。

テレビスタッフから食券が配られました。ボーリング場内のどのレストランでも食事が出来る食券です。私達は迷わずおすし屋さんで美味しく、握りずしを頂きました。

撮影は伸びて終了したのは午前１時でした。（テレビや映画の撮影は予定より早く終わることはなく、大体遅くなります。）

終電はありません。ドリームランドから乗って来たバスで帰る人とテレビ局が用意したタクシーで帰る人とに分かれました。

私はテレビ局のスタッフの人達とタクシーで自宅に帰ったのです。
自宅へは２時位に着いたと思いますが。ドリームランドへバスで帰った人達は朝４時すぎにドリームランドに着き、後片付けが終わった時は薄っすら明るくなってきたそうです。

横浜ドリームランド吹奏音楽隊 １４ 出張演奏４

テレビの出演もたくさんありましたが、あるテレビ番組で「万国そっくりさん、大集合」（？のようなタイトルでした。２５年以上前のことです。）のオープニングでオープンカーに乗ったそっくりさんを音楽隊が先導する撮影がありました。

撮影場所は渋谷でＮＨＫ近くの交差点から出発し、公園通りを通って左折、山手線と平行している道を原宿方向に進み、左折して出発地点に戻ってくるコースです。２キロ位はあるでしょうか。

午前中に楽堂を出発１１時半頃渋谷に到着、渋谷公会堂の近くにバスを止め、車内でお弁当を食べてからパレードの準備をしました。

撮影は１時半頃から始まったと思います。テレビカメラが載った車の後を音楽隊がパレードし、その後をオープンカーが続きます。この時、音楽隊は２０人位いたと思います。

オープンカーに乗っているのは、マリリン・モンロー、ジェームス・ディーン、チャールス・ブロンソンのそっくりさんです。（撮影前にまじかで見ましたが、どの人もそっくりでした。）

音楽隊はいつもより、ゆっくり進みます。前を走る車は紙吹雪を撒きながら撮影していて遅いのです。

「疲れるからもっと早く走ってくれ！」

５～６曲用意した曲が３回りして撮影は終わりました。２時間ぐらいパレードしたでしょうか。

音楽隊の他のメンバーも疲れた表情です。解散と思っていたら、「音撮りします」とのこと。歩道上でパレードで使った曲を演奏してやっと終わったのでした。

放送当日テレビを見ました。オープニングで音楽隊が映し出されました。
始まって１０秒ぐらいで、音楽隊の映像は終わりました。

テレビや映画は待ち時間が多く、撮影されても実際使われる場面は少ないのです。

横浜ドリームランド吹奏音楽隊 １４ 出張演奏３

出張演奏もたくさんやりましたが、失敗もたくさんあります。

ある野球の入場行進の時、ずっと立ちっぱなしの状態が続き、バスドラ奏者は足がしびれていた為、歩き出した時にその場で転び、バスドラがお腹の上に載った状態でもがいていました。（彼は体が細く、一人で起き上がることは出来ませんでした。）（ゴキブリが仰向けになって、もがいている感じです。）

私も他の野球の入場行進のさい、自分のトランペットを忘れたことがあります。
この時は、毎日のパレードの為、体が疲れきっていて、頭の働かない状態でした。

出張演奏のため、朝早く制服に着替え、楽器、譜面の準備をして、バスに積め込みました。

野球場に着き、楽器の準備を始めました。

私の楽器がありません。！！？？

私がバスに積み込んだトランペットは、２番トランペットの楽器だったのです。
私と２番トランペットの楽器は同じ物なのでケースも同じ、よくよく注意していないと、間違えてしまうのです。

私は自分の楽器を楽堂に準備をしたまま、置いてきてしまったのです。

私はその日、シンバルをヤル羽目になりました。