昔、インドのマハラジャの避暑宮殿を訪ねたことがあります。宮殿は小高い丘にあり、大理石の吹き抜け造りの豪華な殿舎が立ち並び、丘の麓は大きな池となり、香り芳しい花々で満たされた幾何学的な人工島が点在しています。時折り吹く風は、冷気と芳しい花の香りを、殿舎の大理石のひんやりとした床に寛ぐ人々に吹き上げます。贅を尽くすとはこういうものか、と納得した次第です。
その爪の垢ほどのものとして、花の香漂う大きな緑壁をつくろう、というのが今回の足場枠ビルドの魂胆です。
厚い石の壁と石の円柱とを仕切る壁は、廃材同様の足場枠を芯として常緑の蔦植物が覆います。五つのアーチが並び立つ緑の壁体は、微かではありますが冷気の源となり、僅かな時期ではありますが芳しさの泉となります。
覆う蔦はハゴロモジャスミン。初夏のある時期、白い小さな無数の花が放つ芳しい香りは、蝶の館のギャラリーを夢の世界へ、あるいは中世欧羅巴の秘密の園伝説・山中の楽園が出現したかとも窺がわせるパラダイスへと誘うことになるでしょう。
美しい花が咲き乱れ艶やかな蝶が舞い遊び16本の列柱に囲まれた円形の庭園を、芳しさが漂うギャラリー空間から眺めたとき、はたして如何ばかりの感激に出会うことができるでしょうか。
というわけで、ハゴロモジャスミンを植え付けているのであります。

ジャスミンの香りさやけき夢の園 育てし時よ夢みんがため
その爪の垢ほどのものとして、花の香漂う大きな緑壁をつくろう、というのが今回の足場枠ビルドの魂胆です。
厚い石の壁と石の円柱とを仕切る壁は、廃材同様の足場枠を芯として常緑の蔦植物が覆います。五つのアーチが並び立つ緑の壁体は、微かではありますが冷気の源となり、僅かな時期ではありますが芳しさの泉となります。
覆う蔦はハゴロモジャスミン。初夏のある時期、白い小さな無数の花が放つ芳しい香りは、蝶の館のギャラリーを夢の世界へ、あるいは中世欧羅巴の秘密の園伝説・山中の楽園が出現したかとも窺がわせるパラダイスへと誘うことになるでしょう。
美しい花が咲き乱れ艶やかな蝶が舞い遊び16本の列柱に囲まれた円形の庭園を、芳しさが漂うギャラリー空間から眺めたとき、はたして如何ばかりの感激に出会うことができるでしょうか。
というわけで、ハゴロモジャスミンを植え付けているのであります。

ジャスミンの香りさやけき夢の園 育てし時よ夢みんがため