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やすんばの自然

里山につくられつつある「やすんば自然園」の日々のこと

床 11月18日

2009-11-18 19:17:50 | セルフビルド
原っぱのガーデニングが一段落したところでビルド作業に戻ります。ビルドとガーデニングを交互に、気分をかえながらセルフビトルに励むのが、老建築家の今日この頃です。


 移植ごて金づちに替えあたらしき ことはじめける秋の日ありけり

根株飾り 11月8日

2009-11-08 21:27:01 | セルフビルド
沈床庭園の朽ち根株の花壇は、結局手がまわらず、放置されたまま秋を迎えてしまいました。このままでは如何ともしがたいので、蝶の館の花々を切ってきて、前衛華道風に飾りつけてみました。しかし、付け焼刃は歴然、なんともはやですが、根株と花のために披露させていただきます。


 朽ち根かぶ春夏すぎて秋となり 切り花押しける沈床の庭

足場枠(7) 10月16日

2009-10-16 17:47:31 | セルフビルド
東西のギャラリー仕切り壁(棟持ち壁)の骨格部の完成です。ギャラリーとして利用するにはまだまだ行うべきことが色々とあるわけですが、とりあえず一段落。てっ辺の水平部分が棟となり手前の石壁との間に一辺25メートルの覆いが掛かります。また中庭を囲む円柱との間は葡萄棚になります。


 石の舎にひらひらと立つ足場枠 秋の日ざしはさやかにふりけり



足場枠西(5) 10月8日

2009-10-08 19:09:32 | セルフビルド
西ギャラリーの為の足場枠パネルの完成品。外は未だ台風の強風が吹き荒れています。
端部のバネルは予め四分の一アーチを合体させています。東側ギャラリーのときの半分の期間で出来ていたのですが、このところの雨と台風で出番待ちの状態がつづいております。



 野分の日生み出だしたる鉄わざは 吾が追う夢のかたちなすもの

足場枠(4) 10月6日

2009-10-06 22:09:14 | セルフビルド
基礎の掘削作業です。大体のところは重機で掘削しますが、ある程度からは人力作業が必要となります。
老建築家は若いときからセルフビルドで何軒もの建物をつくってきましたが、その作業の中で、一番辛くしんどいのがこの単純な土掘り労働でした。老いた今、いよいよその辛さが身にしみております。



 黙々と土掘ることのいとなみは 老いてはいよいよ辛くなりにけり

足場枠西(3) 10月4日

2009-10-04 21:31:27 | セルフビルド
基礎工事のやり方(基準仮設)出しの光景です。
一人測量は脚立が手元代わりになります。レベル(水準器械)とスタッフ(目盛り棒)の間を、行ったり来たり杭の数だけ歩き回ります。傍らからみていると、この現場は老建築家が何かをつくっているよりも、トボトボと歩き回っている姿を見かけることが多いかもしれません。



 とぼとぼと歩いて歩く老いのひと 秋のひなかに一人励めや

足場枠(10) 9月20日

2009-09-20 21:05:00 | セルフビルド
昔、インドのマハラジャの避暑宮殿を訪ねたことがあります。宮殿は小高い丘にあり、大理石の吹き抜け造りの豪華な殿舎が立ち並び、丘の麓は大きな池となり、香り芳しい花々で満たされた幾何学的な人工島が点在しています。時折り吹く風は、冷気と芳しい花の香りを、殿舎の大理石のひんやりとした床に寛ぐ人々に吹き上げます。贅を尽くすとはこういうものか、と納得した次第です。
その爪の垢ほどのものとして、花の香漂う大きな緑壁をつくろう、というのが今回の足場枠ビルドの魂胆です。
厚い石の壁と石の円柱とを仕切る壁は、廃材同様の足場枠を芯として常緑の蔦植物が覆います。五つのアーチが並び立つ緑の壁体は、微かではありますが冷気の源となり、僅かな時期ではありますが芳しさの泉となります。
覆う蔦はハゴロモジャスミン。初夏のある時期、白い小さな無数の花が放つ芳しい香りは、蝶の館のギャラリーを夢の世界へ、あるいは中世欧羅巴の秘密の園伝説・山中の楽園が出現したかとも窺がわせるパラダイスへと誘うことになるでしょう。
美しい花が咲き乱れ艶やかな蝶が舞い遊び16本の列柱に囲まれた円形の庭園を、芳しさが漂うギャラリー空間から眺めたとき、はたして如何ばかりの感激に出会うことができるでしょうか。
というわけで、ハゴロモジャスミンを植え付けているのであります。



 ジャスミンの香りさやけき夢の園 育てし時よ夢みんがため

足場枠(9) 9月19日

2009-09-19 20:07:18 | セルフビルド
足場枠パネルを架構した全景です。
蝶の館のギャラリーと回廊との仕切り壁になります。パネルと奥の石壁の間には覆いが、パネルと手前の石柱の間は葡萄棚が掛かります。パネルには蔦性植を這わせ、壁面緑化ならぬ壁体緑化を目論見ます。廃材としての足場枠は、ロマネスク風アーチを見せながら蔦に埋もれ、その存在が消え、蝶の館が放つよろしきテクスチャーを妨げることにはならないだろう、というのが老建築家の思惑です。
女神の像の噴水には上棟を祝ってか、微かではありますが虹が架かっています、。




 足場枠ついの棲家を与えられ 蝶の館にロマンみせたり

足場枠(7) 9月15日

2009-09-15 20:27:56 | セルフビルド
パネルを連結するアーチ梁の製作状況です。2本の鉄筋を半円状に曲げ、その間に板鋼を溶接します。デザイン、つくり方は老建築家の気分とひらめきがたよりです。求めるはロマネスク、その象徴はラウンドアーチ。ここは真剣勝負です。


 型つくり曲げて繋げて溶かしつけ 求めるものはロマネスクの花

足場枠(6) 9月13日

2009-09-13 20:40:41 | セルフビルド
枠パネルは正確に位置を決め、鉄筋コンクリートで基礎に固定します。夕方、作業を終えたその傍らで、ノンアルコールビールを飲みながら次の段取りを考えることは、大いなる喜びの一ときなのであります。


 汗ながし目眩をおぼえしその夕な くつろぐ手には酔わぬ麦ざけ