休憩小屋に地味な野鳥が飛び込んできました。里山一の美声の持ち主ウグイスは声に似合わず地味な彩りです。用心深くてその姿をみることは滅多になく、間近でみたのは初めてです。

飛び入りて姿みせたる鶯の 声聞く春はいま少し先かな

飛び入りて姿みせたる鶯の 声聞く春はいま少し先かな
ショベルドーザーで道造りをしているとルリビタキが餌を啄ばみにやってきました。仲間のジョウビタキよりも警戒心がゆるく、数メートル先をヒラヒラと飛び回り、美しい尾羽を披露しながら虫をとっています。

ルリビタキ近くに来たりてひらひらと 餌とりながら瑠璃の尾みせり

ルリビタキ近くに来たりてひらひらと 餌とりながら瑠璃の尾みせり
樹々の葉が落ち野鳥の姿が目につくようになりました。キツツキの仲間コゲラは、冬はシジュウカラやエナガなどと一緒に行動しています。餌の捕り方が違うのか、移動するときはいつも最後尾から“僕をおいて行かないでよ”という感じで、慌ててあとを追うのが常です。
木の葉落ち小さき鳥のあらわれり コゲラえさ食む初ふゆの空
木の葉落ち小さき鳥のあらわれり コゲラえさ食む初ふゆの空
ジョウビタキが今年も現れました。土いじりをしていると、近くまできて土から飛び出る獲物を狙っています。テリトリーを張る鳥らしく同じ鳥が居つきます。冬のひと気の失せたやすんばでは、ちょっとした知り合い気分で付き合うことになります。
ジョウビタキ紋付き姿なつかしき この冬もまた共に励まん
ジョウビタキ紋付き姿なつかしき この冬もまた共に励まん