goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

夏本番

2006-08-06 | 雑感, ブログ
水曜のNHK総合TV「そのとき歴史は動いた」は、白井義男の日本発のボクシング世界チャンピオン獲得の経緯を追ったものだ。 戦争に徴兵されて腰を痛め、戦後ボクシングに復帰したものの戦績の上がらない白井に、GHQのアメリカ人がコーチを名乗り出て、二人は4年後に世界一の王座を極めたというドキュメント。 機関車のように打ち合うのがボクシングだという当時のン日本の通念を覆し、相手に打たせず(防御して)打つ、というスタイルのボクシングを教え込んで、白井を世界王座にのしあげた。 このアメリカ人コーチは、ボクシングは素人だったが、ジムで練習中に声をかかられ「本場アメリカの人間だからきっと良いことを教えてくれるに違いない」と付いていったというのも微笑ましいが、引退も間じかなアメリカ人と日本人白井の間に、真の友情と尊敬の関係が終生続いたというのがなんとも美しい話だった。このアメリカ人名前は(トーリだった?)はっきり思い出せないが、白井氏は引退後も弱ったこの師と自宅で一緒に暮らし、最後まで看取ったことらしい。

金曜のNHK特集。 題名は忘れたが、ブラジル、ペルーなど南米の一部の国がアメリカのFTA交渉に異を唱え、自由競争は結局、格差の拡大と貧困をもたらしたとして、自由貿易と多国籍企業に反旗を翻しつつあるという話。 南米での左派政権が復権し始め、それらの国は8-90年代に外国の資本によって経済を発展させようとしたが、結局うまくいかなかった。独自路線を歩み始めたBRICSの一角であるブラジルは、「エタノール」を国家のエネルギー戦略の核と位置づけ、中国やインドと独自の関係強化を図っているらしい。 90年ごろにNAFTAによって北アメリカ自由貿易連合が発足したが、南北アメリカ大陸の首脳が一同に会する会議で、ブッシュ大統領に堂々と異を唱えるブラジル大統領の姿と苦い表情のブッシュの姿が対象的だった。

最後に、日経の特集「人口減の社会を生きる」の最終回に出ていた数字。 日本の昨年の出生数が105万人、これはなんと明治19年の数字と一緒だという。当時の日本の人口は4000万人。 これに比して、中国の出生数は1600万人。 一人っ子政策に関わらず、世帯当たり1.8人になるという。 急速に高齢化社会を迎えつつある日本の未来を悲観するのも無理もない。 
goo | コメント ( 2 ) | トラックバック ( 0 )
 
コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
 
 
Unknown (Itsuro)
2006-08-08 00:48:21
白井のコーチはカーン博士ですね。まったくの素人というのはちょっと話しを造りすぎ。

(NHKの番組はみてませんが・・・)

ある意味、日本に初めて各種のディフェンステクニックを導入したヒトのはずです。

それ以前は亀田のようにディフェンスのテクなしパンチのみ、(代表はピストン堀口)スタイルつまり拳闘だったはず。
 
 
 
そうでしたか (yasumaru)
2006-08-14 12:41:55
Itsuro さん、拳闘も詳しかったのですね。

私の記憶にあるのは具志堅の試合くらいでよく知らないのですが、白井はピストン堀口との対照させて確かにディフェンスボクシングを定着させたと言っていました。 まあ、番組が番組ですから結構美談としての脚色はあったでしょう。

亀田の試合は見てなかったのですが、相当ひどかったのでしょうか、メディアの報道もボロボロでしたね。

 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。