掛川城再建には10億円を超える費用がかかったそうだが、個人や企業、団体からの寄附で賄われた。
うち半額の5億円は一個人からのものであったという。
傘寿を過ぎた彼女は、土地の代金で富を得たが、質素な生活を送っていたという。
掛川にゆかりはなかったそうだが、この地を終の棲家とすることを決意し、お金を役立ててほしい、と市に申しでたそうだ。
なんという功徳。
お金があっても。自分は到底真似が出来ないであろう。
附設の美術館も、小規模ではあったが、なかなかの名品揃いであった。大観、玉堂、深水、劉生。大作はなかったが、きらりと光る小品たちが並び、全体的に趣味のよさを感じさせるコレクションであった。
新幹線で東京に向かう。